日常動作をはじめ、スポーツやトレーニングによる肘の痛みや違和感を覚えた経験のある方も多いのではないでしょうか。
とくにゴルフを嗜む方は、ゴルフ肘と呼ばれる症状を見聞きした経験があるでしょう。
普段の生活における肘の痛みや違和感の原因が、実はゴルフ肘と呼ばれる症状である可能性があります。
ゴルフ肘はストレッチやツボ押しにより、症状を和らげる効果に期待が持てます。
本記事では、ゴルフ肘に効果的なストレッチ方法について詳しく紹介します。
また、ゴルフ肘の主な症状や、ゴルフ肘の治療法についてもあわせて解説します。
ゴルフ肘のストレッチ方法をお探しの方や、ゴルフ肘について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ゴルフ肘とは
まずは、ゴルフ肘の基本的な情報について解説します。
ゴルフ肘は、内側上顆炎と呼ばれるスポーツ障害の一つで、肘と腕をつなぐ腱と呼ばれる組織に炎症が起きている状態を指します。
ゴルフ肘の特徴は、指先や手首をひねったり曲げたりした際に、肘関節の内側に痛みが出ることです。
また、症状が軽度の場合には、手指を動かして痛みが生じても、しばらく安静にしておくと痛みが緩和します。
しかし、放置していると痛みが慢性化し、重症化すると最終的に手術が必要になるケースもあります。
ゴルフ肘は大人のみならず、子どもにも発症する可能性のある病状です。
そのため、肘周辺の痛みが続いている場合は、なるべく早めに適切な処置をおこないましょう。
また、ゴルフ肘はゴルフをおこなう方にのみ生じるものではなく、他のスポーツや仕事が原因で発症する場合もあります。
とくに、指先や手首を多用する野球やテニスなどの競技は、ゴルフ肘を発症する可能性が高い特徴があります。
そのほか、ハンマーやドライバーなどの工具を扱う職人の方や、ハサミや櫛を扱う美容師の方なども手指への負担が大きく、ゴルフ肘を発症するリスクが高い傾向にあります。
ゴルフ肘に効果的なストレッチ方法
ゴルフ肘の改善のためには、ストレッチをおこなうこともおすすめです。
ストレッチにより腕の筋肉の疲れを取りつつ、柔らかくほぐせるため、腱への負担を軽減できます。
ここからは、ゴルフ肘に効果的なストレッチ方法を解説します。
1:手のひらを上に向け肘を伸ばす
まず、ゴルフ肘の痛みのある腕を前に出すようにして伸ばしましょう。
次に手のひらを上に向けて、そのまま肘をまっすぐに伸ばします。
2:手を反対側の手で押さえ手の甲側に向ける
伸ばしている手を、もう片方の手で掴みます。
掴んだ手をそのまま手の甲側へ反らし、気持ちよさを感じるくらいの強さで約10秒間伸ばしてみてください。
ストレッチは3セット程度が目安です。息を吐きながらグッと筋肉を伸ばしましょう。
ストレッチはやりすぎると筋肉や腱に負荷がかかる可能性があるため、注意が必要です。
一度に何度もおこなうのではなく、毎日継続して実施してみてください。
ゴルフ肘に効くと言われているツボ
ゴルフ肘には、ツボ押しが効果的なケースもあります。
ここからは、ゴルフ肘に効くと言われているツボを紹介します。
肘髎
肘髎(ちゅうりょう)は、肘の外側から肩の方向に向けて親指一本分の場所に存在するツボです。
肘髎のツボ押しは、肘の痛みやしびれ、肘関節のリウマチなどへの効果に期待が持てます。
曲池
曲池(きょくち)は、肘を曲げた際に生じるシワの外側に存在するツボです。
曲池のツボ押しは、肘の痛みや腱鞘炎の改善をはじめ、自律神経の調整にも期待が持てます。
少海
小海(しょうかい)は、肘の頭と肘の内側の隆起した骨との窪みに存在しているツボです。
小海のツボ押しは、手や肘の痛みやしびれ、炎症の改善などに加え、耳鳴りの改善にも効果が期待できます。
ゴルフ肘の主な原因
ここでは、ゴルフ肘の主な原因について解説します。
過度な練習
ゴルフ肘の原因として考えられるものが、過度な練習です。
ゴルフのスイング動作には、指や手首、肘を動かすための筋肉の働きが不可欠です。
スイング動作に必要な筋肉は上腕部にまとまり、一つの腱として存在しています。
そのため、ゴルフのスイング練習をおこなうごとに腕全体に負荷がかかり、筋肉の疲労や腱の炎症につながります。
スイングの際に脇が開いている
ゴルフ肘の原因には、スイングフォームも関係していると考えられています。
そのため、ゴルフ肘はまだフォームが安定していない初心者や、中級者の方に多く見られる傾向にあります。
ゴルフのスイングをおこなう際に脇が開いていると、指先や手首に負荷がかかります。
そのため、肘と脇が離れた状態でスイングを続けると、ゴルフ肘を発症するリスクが高まります。
スイングフォームを改善するためには、タオルを使用した練習がおすすめです。
脇にタオルを挟み、タオルを地面に落とさないように意識すると脇の開きを抑制できます。
手打ちになっている
ゴルフのスイング時に手打ちになると、ゴルフ肘を発症するリスクを高めます。
ゴルフにおける手打ちは、スイングの際に手首や腕の力のみを使用してショットをおこなうことを指します。
通常、ゴルフのスイングは、体幹をうまく使用しながら体のひねりを加えます。
しかし、体幹を使用せずに手首のひねりのみでスイングすると、グラブの重さによる負荷がダイレクトに指先や手首にかかり、肘の故障リスクを高めます。
また、ショットが不安定になりミート率が悪くなるほか、うまくボールをショットできなかった場合に、手首に大きな負担がかかります。
ゴルフ肘のリスクを回避するためにも、スイング時には、体の回旋運動をうまく使用しましょう。
上述した脇の締め方を意識したり、ボールとの距離を考えたりしながら、手打ちにならないようなスイングを意識してみてください。
グラブを強く握っている
ゴルフ肘は、グラブを強く握りしめていても発症のリスクを高めます。
スイングの際には、どうしてもグラブを握る手に力を込めて力んでしまいがちです。
スイング中の力みを判断するためには、クラブの重さを感じられているかどうなのかをチェックしましょう。
グラブを強く握ると、クラブの重さを腕や手指で受け止める形となるため、従来の重さを感じられません。
そのため、グラブの重みを感じられる程度まで力を抜いてからスイングをおこないましょう。
加齢
ゴルフ肘の原因には、加齢によるものも存在します。
実際のところ、ゴルフ肘はゴルフを嗜む中高年の方にもよく見られる症状です。
ゴルフ肘は骨自体に痛みや炎症が生じているのではなく、筋肉と骨をつなぐ腱と呼ばれる組織の炎症が原因です。
腱は筋肉とは異なり、トレーニングで強く鍛えることができない組織です。
そのため、腱が加齢とともに弱まったり組織が硬くなったりすると、炎症が起こりやすくなるのみならず、必要以上に手首や肘に衝撃が加わります。
また、腱の衰えに加えて、加齢による身体の柔軟性の減退が生じ、ゴルフ肘を発症するリスクを高めます。
ゴルフ肘の症状
ここでは、ゴルフ肘の症状について詳しく紹介します。
痛み
ゴルフ肘は、一般的に肘周辺に痛みがあらわれる特徴があります。
ゴルフ肘による痛みは、主に肘の内側や前腕部の内側に生じます。
とくに手首を曲げたりひねったりしたときや、手首を手のひら側に曲げたときに痛みを感じるケースが大半です。
ドアノブを回したり物を持ち上げたりする日常動作で肘の内側に痛みを覚える場合、ゴルフ肘が疑われます。
ゴルフ肘による痛みを軽減するためには、しばらく患部を休ませることが大切です。
痛みを悪化させないためにも、スポーツや家事など、患部に負荷のかかる動作を控えて過ごしてみてください。
また、スポーツ中のプレーによる痛みが疑われる場合には、しばらくスポーツを控え、患部を冷やしながら安静に過ごしましょう。
症状が軽度の場合には痛みの程度もそれほど強くはないため、一定期間の休養を取れば痛みも徐々に改善します。
ただし、痛みがひかない場合や痛みが強まる場合には、組織の炎症が悪化している可能性が考えられるため、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。
肘に張りを感じる
ゴルフ肘を発症すると、肘に張りを感じるケースもあります。
肘周辺の突っ張ったような違和感が特徴で、指先を握り締めると腕から肘にかけて痛みが走る場合もあります。
手・手首が弱くなる
ゴルフ肘の症状として、手や手首が弱くなる感覚を覚える場合もあります。
実際に手や手首に力が入らず、脱力感により肘を曲げたり肩を上げたりする動作が困難になるケースも見受けられます。
しびれ
ゴルフ肘の症状として、しびれが現れる場合もあります。
しびれの原因は、腱の炎症による肘や腕周辺の神経の圧迫です。
神経が圧迫されることにより、前腕部や指先にしびれを感じるケースがあります。
ゴルフ肘が治らない場合は整形外科の受診がおすすめ
ゴルフ肘の症状が治らない場合は、整形外科で適切な治療を受けることをおすすめします。
症状を悪化させないためにも、まずは医療機関で自身の肘の症状を診断してもらいましょう。
ゴルフ肘は症状の程度により、さまざまな方法で治療が進められます。
ここでは、ゴルフ肘の主な治療法について詳しく解説します。
安静・薬物療法
ゴルフ肘の治療は、まず安静療法や薬物療法からはじめられる場合が大半です。
まずは手や腕に負担のかかるスポーツや仕事を控えて、ゴルフ肘の症状が改善するかどうかを安静療法にて経過観察します。
また、湿布や鎮痛剤などを使用した薬物療法が並行して実施される場合もあります。
肘の痛みや炎症が強い場合には、注射によるステロイド剤の投与をおこなうケースもあります。
リハビリテーション
ゴルフ肘の治療には、医師や理学療法士の指導の下、リハビリテーションが実施される場合もあります。
リハビリテーションは運動療法とも呼ばれており、腕の筋肉を維持したり、可動域を広げたりする役割や目的があります。
しかし、すぐに効果を得ることは難しい療法でもあるため、長期的なリハビリテーションが必要になるケースが大半です。
また、リハビリテーションと並行して、日常生活の運動指導がおこなわれる場合もあります。
日常生活の運動指導では、日常動作で注意したほうがよいことや、自宅でできるストレッチやトレーニングなどを提案してもらえます。
再生療法
ゴルフ肘には、再生療法による治療方法が採用されるケースもあります。
現在、ゴルフ肘の治療で実施されている再生療法には、PRP療法やプロロセラピーがあります。
PRP療法は、自身の血液を使用する再生医療の一つで、自己多血小板血漿注入療法とも呼ばれています。
自身の血液中に含まれる血漿と血小板を抽出し、PRPと呼ばれる多血小板血漿を作成して患部への注射をおこないます。
組織の修復をサポートする血漿と、止血作用を有している血小板の働きをうまく活用した治療法であるため、組織の修復を促しながら、痛みや炎症の改善に期待が持てます。
また、自身の血液を使用するため、拒絶反応やアレルギー反応などのリスクを低減できるメリットもあります。
プロロセラピーは、組織の修復を促す目的でおこなわれる注射です。
患部に刺激を与えて故意的な炎症反応を引き起こし、組織の修復を促すタンパク質を増加させるメカニズムです。
しかしながら、現在は主に海外で実施されている治療法で、国内では実施されているケースがまだまだ少ない現状があります。
体外衝撃波治療
ゴルフ肘には、体外衝撃波治療が採用されるケースもあります。
体外衝撃波治療は、専用機器を用いて炎症組織に衝撃波を与える治療法です。
まず、ゴルフ肘を発症している内側上顆、筋肉の付着部などに衝撃波を与えて、故意的な炎症反応を起こします。
炎症反応により、患部周辺の代謝活性を増加させ、新しい血管の形成を促進し、損傷組織の再生を促すメカニズムです。
体外衝撃波治療は、ゴルフ肘をはじめ、各種スポーツによる足や肘の痛み、慢性的な肩こりや五十肩の改善などにも効果が期待されている治療法です。
ゴルフ肘の治療は再生医療のシン・整形外科がおすすめ
- 再生医療で痛みを根本解決
- 手術不要・日帰り治療OK!
- 安心の保証制度あり
施術費用 | ■初診 3,300円 ■MRI検査 8,000円〜12,000円 ■注入治療 198,000円〜1,078,000円※1 ■リハビリ 29,800円〜49,800円 |
診療時間 | ■受付 9時〜18時 ■MRI診断予約 24時間受付 |
支払い方法 | 現金 クレジットカード 電子マネー バーコード決済 |
アクセス | 〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目9-15 銀座清月堂ビル5F |
ゴルフ肘による痛みがなかなか改善しない方や、クリニックでの治療を検討している方には、再生医療が受けられるシン・整形外科がおすすめです。
シン・整形外科のおすすめポイントは次のとおりです。
- 再生医療に特化した関節痛治療
- ゴルファー専門の治療を受けられる
- 保証制度で万が一に備えられる
それぞれの特徴について詳しく解説するため、ゴルフ肘を早く改善したい方はぜひチェックしてみてください。
再生医療に特化した関節痛治療
シン・整形外科は、再生医療による関節痛治療に特化したクリニックで、主に次の3つの再生医療を扱っています。
種類 | 治療内容 |
---|---|
幹細胞培養治療 | 患者の脂肪細胞から幹細胞を抽出、培養して損傷箇所に注入 |
PRP-PRO治療 | 患者から採取した血液を厚生労働省認可の施設で加工し、損傷箇所に注入 |
PRP-FD治療 | 患者の血液から精製したPRPをフリーズドライ加工し損傷箇所に注入 |
シン・整形外科のPRP療法は、従来のものよりも多くの成長因子を含んでいるのが特徴です。
とくに、PRP-PRO治療では血液を20倍に濃縮したPRPを使用しており、損傷した組織の修復や痛みの改善に大きな効果が期待できます。
診察を担当する整形外科の専門医は、再生医療による治療実績も豊富で、患者の症状にあった治療の提案が可能です。
効率的にゴルフ肘を治療したい方は、ぜひ一度相談してみてください。
ゴルファー専門の治療を受けられる
シン・整形外科には、ゴルファー専門の治療も提供しています。
再生医療やリハビリテーションによる治療プランで、ゴルファーに多い次のような関節系の疾患の治療が可能です。
- 腱板損傷
- 肩関節周囲炎等
- ゴルフ肘
- 腱鞘炎
- tfcc損傷
- cm関節症
- ばね指等
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 靭帯損傷
- 足関節捻挫 など
シン・整形外科の再生医療でれば、従来の治療では改善が難しかった上記のような疾患も、体の負担を抑えながら改善が期待できます。
実際に、複数のプロゴルファーが来院しており、ゴルフによる痛みをサポートしています。
とくに、ゴルフによるゴルフ肘を発症した方や、治療後もゴルフを続けたい方はぜひ検討してみてください。
保証制度で万が一に備えられる
シン・整形外科で扱う再生医療は低リスクが魅力の治療法ですが、万が一に備えた次の保証制度を用意しています。
保証内容 | 保証対象 | |
---|---|---|
再治療保証 | 無料で1回分の再生医療を追加で受けられる ※保証期間:初回施術から1年間 | 幹細胞培養治療を2回以上と、当リハビリスタンダードコースを6ヶ月以上受けたうえで効果が得られなかった方 |
リスク保証 | 再生医療サポート保険のサービスを利用可能 | 再生医療の施術により健康被害を被った方 |
再生医療に限らず、治療効果には個人差があるため、必ずしもすぐに改善がみられるわけではありません。
そこで再治療保証があれば、なかなか効果が得られない場合でも費用の負担を抑えながら治療に取り組めます。
また、万が一健康被害を受けた場合に保険サービスを利用できる点も、安心して治療を受けられるポイントです。
「再生医療が気になるけど、初めてで不安がある」という方は、ぜひシン・整形外科を検討してみてください。
まとめ
今回紹介したように、普段の生活における肘の痛みや違和感の原因が、実はゴルフ肘と呼ばれる症状である可能性があります。
ゴルフ肘はストレッチやツボ押しにより、症状を和らげる効果に期待が持てます。
ストレッチにより腕の筋肉の疲れを取ったり、肘の痛みに効くツボを探したりしてみてください。
ゴルフ肘の原因には、ゴルフにおける過度なスイング練習をはじめ、スイングの際に過度な力が込められていることも考えられるため、スイング方法の見直しも大切です。
また、加齢による腱の衰えや、デスクワークや家事が原因でゴルフ肘が引き起こされるケースもあります。
ゴルフ肘になると、痛みや肘の張りをはじめ、手指の脱力感やしびれなどが症状として現れる場合があります。
ゴルフ肘の症状が続く場合は、クリニックで診断を受けた後に、適切な治療を受けることをおすすめします。
ゴルフ肘には薬物療法やリハビリテーションをはじめ、さまざまな治療法が存在します。
自己判断で放置したり誤った処置をおこなったりすると症状の悪化を招くリスクもあるため、まずは専門医による診断を受けてみてください。