へバーデン結節とは、指の第一関節が赤く腫れたり、変形して屈曲したりする病気です。
日本人の発症率が高い病気であり、とくに40歳以上の女性に多く見られます。
へバーデン結節には、やってはいけないことが何点かあります。
症状を悪化させないためには、日常生活での注意が必要です。
本記事では、へバーデン結節でやってはいけないこと、あわせて主な症状と治療法について解説します。
へバーデン結節を発症している方のみならず、自身の指に症状が現れた際に慌てたくない方は、ぜひ本記事を最後まで読んでみてください。
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へバーデン結節の主な症状

へバーデン結節を発症すると、いくつかの特徴的な症状が現れます。
- 痛み
- 腫れ
- 水ぶくれ
- 爪の変形
- 関節部分変形
放置すると関節部分の変形が進むため、初期症状が現れた時点での治療が大切です。
まずは、へバーデン結節の初期から末期までの症状を紹介します。
痛み
へバーデン結節の痛みは、関節内の炎症による腫れや熱感、軟骨のすり減りによる骨同士の摩擦、さらに骨の変形によ
ってできた骨棘が周囲の神経や組織を刺激することによって引き起こされます。これらの要因が重なり合うことで、指
の第一関節に慢性的な痛みが生じます。
腫れ
主に指の第一関節(DIP関節)に現れ、初期には柔らかく熱感や赤みを伴うことがあり、炎症による痛みを感じること
もあります。時間が経過すると腫れは次第に硬くなり、骨のように触れるようになります。腫れは左右非対称に起こる
ことが多く、関節がぷっくりと膨らんで見えるのが特徴です。腫れにより関節に突っ張る感じや引っかかり感が出るこ
ともあり、炎症が落ち着いた後でも腫れが残り、関節の変形として固定される場合があります。
水ぶくれ
指の第一関節に水ぶくれのような膨らみが現れることがありますが、これは一般的に「粘液嚢腫」と呼ばれるもので、
関節の変形により関節液や粘液が皮膚の下にたまって生じます。半透明でぷよぷよとした見た目をしており、痛みはな
いことが多いものの、圧迫や刺激で痛む場合があります。また、爪の近くにできると爪の変形を引き起こすこともあり
ます。粘液嚢腫は自然に破れることもありますが再発しやすく、自分で潰すと感染の原因となるため注意が必要です。
治療には液体の穿刺やステロイド注射、再発を繰り返す場合は手術による切除が行われることもあります。
爪の変形
第一関節の変形や粘液嚢腫の影響により、爪が波打つ、盛り上がる、曲がる、薄くなるなどの変形が生じることがあり
ます。特に粘液嚢腫が爪の根元を圧迫すると、爪の成長方向が乱れ形がゆがむ原因になります。これらの変形は見た目
や指先の使いづらさにつながることもあり、症状が気になる場合は整形外科や皮膚科での診察が推奨されます。
関節部分変形
の第一関節の軟骨がすり減ることで炎症や骨棘が生じ、関節が太く硬く盛り上がって変形します。指が横に曲がること
もあり、複数の指に現れることもあります。初期は腫れや痛みを伴いますが、次第に炎症が落ち着き、変形が固定され
て残るのが特徴です。この変形は見た目だけでなく、指の動きや細かい作業にも影響を及ぼすことがあります。
ヘバーデン結節でやってはいけないこと7つのこと

ヘバーデン結節を発症している方は、日常生活で注意すべき点があります。
毎日の習慣で進行が早まる可能性もあるため、まずは日常生活で指に負荷をかける動作はないか振り返ることも大切です。
ここからは、ヘバーデン結節でやってはいけないことを7つ紹介します。
痛みや腫れなどの症状を悪化させないために、次の7つを意識しましょう。
痛みを感じる動作
指の第一関節に負担をかけると痛みや変形が悪化するため、注意が必要です。特に避けたいのは、指先に強い力をかけ
る動作(ドアノブを強くひねる、瓶のふたを開けるなど)、長時間の細かい作業やスマホ操作、冷たい環境での作業、
そして痛みがあるのに無理に指を使うことです。これらの動作は炎症や変形を進める原因になるため、指を休めること
やサポーターの活用、作業時の工夫が大切です。
指を反らす
指を反らす動作は関節に負担をかけ、痛みや変形の進行を招く恐れがあるため注意が必要です。特に第一関節は軟骨が
すり減って不安定になっているため、無理に指を反らすと炎症が悪化することがあります。指を反らす癖や強いストレ
ッチは避け、日常生活では指の腹を使うなど関節に負担をかけない工夫が大切です。必要に応じてサポーターの使用も
有効です。
コーヒーを飲む
コーヒーは適量であれば基本的に飲んでも問題ありません。ただし、カフェインの過剰摂取は血行不良やカルシウムの
吸収を妨げる可能性があり、関節や骨に悪影響を与えることがあります。また、砂糖やミルクの多いコーヒーは炎症や
体重増加の原因になることもあるため注意が必要です。1日2〜3杯を目安に、なるべく無糖で飲み、水分や栄養のバラ
ンスにも気をつけましょう。
アルコールの摂取
ヘバーデン結節のある人でも、アルコールは適量であれば基本的に問題ありません。ただし、飲みすぎは炎症を悪化さ
せたり、栄養バランスを乱して関節や骨に悪影響を与える可能性があります。特に痛みや腫れが強いときは控えるのが
望ましく、飲む場合も1日1杯程度にとどめ、水分補給や栄養管理を意識することが大切です。
甘いものの摂取
いものを食べることは可能ですが、摂りすぎには注意が必要です。砂糖の過剰摂取は炎症を促進し、関節の痛みや腫れ
を悪化させる恐れがあります。また、体重増加による関節への負担も心配です。甘いものは少量にとどめ、血糖値の急
上昇を避けるために食物繊維やたんぱく質と一緒に摂るなど、工夫しながら楽しむことが大切です。
矯正下着を着ける
ヘバーデン結節の人が矯正下着を着けることに医学的な禁止はありませんが、。締め付けが強いと指先の血流が悪化
し、痛みやこわばりが悪化する恐れがあります。また、姿勢の変化により手指への無意識な負担が増えることもありま
す。着用する際は、体に合ったサイズを選び、長時間の使用を避けることが大切です。指にはサポーターなどの専用ケ
アを優先しましょう。
ハイヒールを履く
ヘバーデン結節の人がハイヒールを履くと、姿勢の崩れやバランス調整で手指に負担がかかりやすく、血行不良も起こ
りやすいため避けるのが望ましいです。どうしても履く場合は、低めのヒールやクッション性のある靴を選び、長時間
の使用を控えるなど工夫しましょう。

へバーデン結節の原因

へバーデン結節は、正確な原因が判明していない病気です。
とはいうものの、へバーデン結節の原因は、女性ホルモンの変調とストレスによるものが大きいと考えられています。
それぞれの原因について詳しく解説します。
女性ホルモンの変調
ヘバーデン結節は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少と関係が深く、特に更年期の女性に多く見られます。エスト
ロゲンは関節や軟骨の健康を保つ働きがあるため、その減少によって関節が弱くなり、炎症や変形が起こりやすくなる
と考えられています。ただし、遺伝や加齢、関節の酷使なども関係するため、発症には複数の要因が絡んでいます。
ストレス
ヘバーデン結節はストレスが直接の原因ではありませんが、。ストレスによって自律神経や血流、ホルモンバランスが
乱れ、痛みに敏感になったり、回復が遅れたりすることがあるため、心身のリラックスや生活習慣の見直しが症状の安
定に役立ちます。
へバーデン結節の治療法

へバーデン結節の治療法は、大きく分けて保存療法と手術療法の2つです。
根本的な治療ができるのは手術療法ですが、保存療法でも痛みや腫れなどの症状を緩和できます。
ここからは、へバーデン結節の主な治療法を紹介します。
テーピング
ヘバーデン結節におけるテーピングは、関節の安定化や痛みの軽減、変形の進行を抑えるための補助的な治療法として
効果があります。指の第一関節を適度に固定することで、動かしすぎによる炎症や痛みを和らげ、日常動作をサポート
します。また、負担を軽減することで、将来的な関節の変形を抑える効果も期待されます。
使用する際は、キネシオテープや伸縮性のあるバンデージなどを使い、関節を圧迫しすぎないように注意します。通常
は活動時のみ装着し、就寝時は外すのが基本です。
ただし、自己流で行うと血行不良や皮膚トラブルの原因となるため、可能であれば整形外科医や理学療法士などの専門
家に巻き方の指導を受けることが望ましいです。
正しく行えば、日常生活での不快感を和らげ、症状の進行を抑える助けになります。
薬物療法
ヘバーデン結節の薬物療法は、関節の変形自体を止めることはできませんが、痛みや炎症を和らげて日常生活を快適に
するための対症療法として有効です。主に使用されるのは、ロキソニンなどの消炎鎮痛薬で、痛みや腫れを抑える効果
があります。症状が強い場合は、ステロイド注射が使われることもありますが、長期使用には注意が必要です。
また、漢方薬も体質改善や慢性的な痛みに対して処方されることがあります。補助的にグルコサミンやコンドロイチン
などのサプリメントが用いられる場合もありますが、効果には個人差があるため医師と相談しながら使うのが望ましいです。
薬物療法は根本治療ではなく、生活習慣の改善やテーピング・温熱療法などと組み合わせて行うことが重要です。
アイシング
痛みや炎症が強いときに一時的に症状を和らげる方法として有効です。保冷剤や氷をタオルで包み、1回10〜15分程度
を目安に冷やすことで炎症を抑え、痛みを軽減できます。ただし、冷やしすぎや長時間の使用は血行不良を引き起こす
恐れがあるため注意が必要です。また、慢性期や冷えが影響するタイプの人には温熱療法の方が適している場合もあ
り、症状に応じて使い分けることが大切です。
関節内ステロイド注射
へバーデン結節に対する関節内ステロイド注射は、一般的には推奨されていません。DIP関節は非常に小さく、関節内
赤、激しい痛み)がある急性期の場合には、一時的な痛みの緩和を目的として使用されることがあります。しかしこの
注射は根本的な治療にはならず、変形や進行を止める効果は期待できません。基本的な治療は、NSAIDsの内服や外用
薬、テーピングや装具による関節の保護、温熱療法、関節に負担をかけない工夫などの保存的療法が中心となります。
関節固定術
関節の変形や慢性的な痛みが進行し、保存的治療で効果がない場合に検討される外科的治療です。この手術は関節を固
定して動かなくすることで痛みを軽減する効果があり、日常生活の質を改善することが期待されます。ただし、指の動
きが制限されるため、細かい作業への影響や手術によるリスク(感染、骨癒合不全など)もあります。そのため、メリ
ットとデメリットを十分に理解したうえで、必要に応じて専門医と相談することが重要です。
人工指関節手術
関節の変形や痛みが強く、保存療法や関節固定術では満足できない場合に検討される手術です。この手術では、変形し
たDIP関節を人工関節に置き換えることで、痛みの軽減とある程度の関節可動性の維持、さらには見た目の改善が期待
されます。関節固定術と異なり、動きをある程度残せることが大きな利点ですが、人工関節は小さく負荷がかかりやす
いため、摩耗や緩み、脱臼といったトラブルが生じる可能性があります。そのため、再手術や関節固定への切り替えが
必要になることもあります。また、DIP関節への人工関節置換術は症例数が少なく、対応できる医療機関が限られると
いう現実もあります。こうしたメリットとリスクをよく理解したうえで、専門の医師と慎重に相談することが重要で
す。

へバーデン結節についてよくある質問

へバーデン結節について、疑問や不安を抱いている方も多いでしょう。
最後に、へバーデン結節に対してよくある質問に回答します。
ヘバーデン結節の初期症状は?
へバーデン結節の主な初期症状は、次のとおりです。
- 痛み
- 赤み
- 腫れ
痛みや赤み、腫れ以外にも、手指の違和感やこわばりを抱く場合があります。
現れる症状には個人差があるため、痛みを感じない方も珍しくありません。
また初期症状は徐々に治まり、10年程度かけて変形が進んでいくケースが大半です。
へバーデン結節は年齢のせいで発症するもの?
へバーデン結節は年齢とともに発症しやすくなる傾向がありますが、加齢だけが原因ではありません。特に40代以降の
女性に多く見られ、閉経後のホルモンバランスの変化、特にエストロゲンの減少が関与していると考えられています。
また、遺伝的な要因や指の使いすぎといった生活習慣も発症に影響します。したがって、へバーデン結節は年齢だけで
なく、遺伝やホルモン、日常の手の使い方など、複数の要因が重なって起こるものです。予防や進行の抑制には、指へ
の負担を減らす生活の工夫や早めの対処が重要です。
へバーデン結節の治療は困難?
へバーデン結節の治療は、完全に治すのが難しいため一般的に困難とされています。これは、関節の変形や軟骨の摩耗
が進行性であり、根本的に関節の状態を元に戻す治療法がまだ確立されていないからです。そのため、治療の目的は主
に痛みの軽減や症状の進行抑制、生活の質の維持に置かれます。保存療法(薬物治療、装具、温熱療法など)が中心
で、多くの場合これで症状をコントロールしますが、痛みや変形が強い場合には手術療法が検討されることもありま
す。したがって、へバーデン結節は治療が難しい疾患ですが、適切なケアで症状の改善や生活の質の維持は十分可能で
す。
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まとめ

へバーデン結節は、指の第一関節(DIP関節)に起こる変形性関節症で、主に40代以降の女性に多く見られます。原因
は明確ではありませんが、加齢、ホルモンバランスの変化、遺伝的要因、そして指の使いすぎなどが関係していると考
えられています。症状としては、関節の腫れや痛み、変形が徐々に現れ、進行すると関節の動きが制限されることもあ
ります。治療は根本的な完治が難しく、保存療法が中心となりますが、痛みが強い場合には手術も選択肢となります。
目的はあくまで痛みの緩和と生活の質の維持であり、早期からのケアと日常生活での工夫が大切です。