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外側靭帯損傷によくある症状とは?治療方法や重症度についても解説

外側靭帯損傷は単なる捻挫と軽視されやすく、一時的な痛みと捉えて放置する方も少なくありません。

しかし、放置すると機能障害が残るほか、些細な動作で捻挫しやすくなるなどのリスクがあります。そのため、外側靭帯損傷によくある症状を知り、当てはまる方はクリニックで適切な治療を受けることが大切です。

本記事では、外側靭帯損傷の主な症状や治療方法、重症度について解説します。外側靭帯損傷の症状が気になる方、治療方法や重症度について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

外側靭帯損傷とは

外側靭帯損傷は足関節捻挫とも呼ばれており、足の外側にある靭帯が損傷、断裂した状態のことを指します。

ジャンプ時の着地や急激な方向転換などにより、足の外側にある靭帯が強制的に引き伸ばされることで損傷する仕組みです。たとえば、日常生活のなかで階段を踏み外したとき、スポーツ中に転倒したときなどに足を捻り損傷するケースが多い傾向にあります。

外側靭帯損傷はスポーツによる急性外傷のなかでもとくに多く、全体の約20%を占めています。年齢問わず発生するため、誰しも外側靭帯損傷になる可能性があるといえるでしょう。

また外側靭帯損傷は単なる捻挫と軽視されやすいものの、放置すると慢性化するケースも多い点に注意が必要です。足関節の不安定感が残ることで捻挫しやすくなるほか、将来的な二次性変形性足関節のリスクも高めます。

外側靭帯損傷を軽視して放置せず、適切な治療を受けることが大切です。

参照元:スポーツ外傷・障害予防ガイドブック|公益財団法人スポーツ安全協会

外側靭帯損傷の主な原因

外側靭帯損傷は、交通事故やスポーツ外傷などが主な原因です

そのため、交通事故の経験がある方やスポーツを頻繁におこなう方は、外側靭帯損傷になる可能性があるといえます。

ここからは、それぞれの原因について詳しく解説します。

交通事故

外側靭帯損傷で多いのはスポーツ外傷によるものですが、交通事故も原因の一つとして挙げられます。

たとえば自転車やバイクの運転中、歩行中などです。歩行中に起きた事故の場合は、転倒時に足を強く捻ることで外側靭帯損傷になるケースが多い傾向にあります。

一方で自転車やバイクの運転中に起きた事故の場合は、衝突した際に強い衝撃を受けたことが原因で損傷する場合が大半です。

交通事故はスポーツ外傷と比べて損傷の度合いが大きくなりやすいため、最悪の場合は後遺症が残る可能性もあります

接触競技のスポーツ

外側靭帯損傷のなかでもとくに多い原因は、接触競技のスポーツによる外傷です。

たとえば、サッカーやバスケットボール、柔道、ラグビーなどの接触競技で足を捻りやすい傾向があります

また接触競技に限らず、スポーツ中は切り返しやジャンプなどの動作も多くなるため、どのような競技でも足を捻挫する可能性は高いでしょう。

外側靭帯損傷の症状

外側靭帯損傷の主な症状は、次の3つです。

  • 激しい痛み
  • 不安定感
  • 腓骨神経麻痺

それぞれの症状について、詳しく解説します。

激しい痛み

外側靭帯損傷の代表的な症状として挙げられるのは、激しい痛みです。足関節の外側に強い痛みを感じるため、歩行が難しくなるケースも少なくありません。

また外側靭帯損傷は激しい痛みと同時に、足関節の外側に腫れや皮下出血が生じる場合もあります。

しかし、腫れや皮下出血などは足関節の損傷が高度な場合に生じる症状であり、すべての方に発生するわけではありません。痛みや腫れは数週間程度で落ち着く場合が大半ですが、なかには症状が残る方も存在します

不安定感

外側靭帯損傷では、激しい痛みとともに不安定感も生じる場合があります。

そもそも足関節は捻挫しないように靭帯で安定感が維持されているものの、強制的な捻りにより靭帯がダメージを受けると不安定さを感じます。

足関節の不安定感は歩行時に現れることが多いため、スポーツ時のみならず日常生活にも支障をきたす点が特徴です。

外側靭帯損傷になると足関節の不安定感が増すことから、捻挫しやすくなり悪循環に陥る方も多い傾向にあります

腓骨神経麻痺

外側靭帯損傷で損傷の程度が強いと、腓骨神経麻痺になるケースもあります。腓骨神経麻痺とは、膝から足首までを走行する腓骨神経が損傷、断裂して麻痺が生じる病気のことです。

足を捻挫したときに靭帯のみでなく腓骨神経まで傷めたことで、足関節周辺に麻痺が生じます。痛みや腫れのほか、足関節に痺れを感じる場合は腓骨神経麻痺の疑いがあるといえます。

腓骨神経麻痺は神経が損傷した状態ではあるものの、治療を受ければ数週間程度で改善される場合が多いため、過度に心配する必要はありません。

外側靭帯損傷の重症度

外側靭帯損傷は損傷の度合いにより、3つに分類されています。

  • グレードⅠ:軽度
  • グレードⅡ:中度
  • グレードⅢ:重度

レベルを3つに分けることで、適切な治療方法を決められる点がメリットです。

ここからは、それぞれの重症度について解説します。

グレードⅠ

グレードⅠは靭帯が引き延ばされた、またはわずかに損傷した状態であり、損傷が軽度のものです。

軽度の腫れや痛みが生じるものの、不安定性はありません。歩行や軽いスポーツなどであれば可能で、当日または2~3日程度で競技復帰できます

ただし、腫れや痛みがあるにもかかわらず、無理して歩いたり運動したりするのは控えましょう。

グレードⅡ

グレードⅡは靭帯が部分断裂している状態であり、損傷が中度のものです。歩行は可能でも走れない場合が多く、広い範囲の腫れや痛みがあります

しかし、グレードⅡは中程度の断裂となるため、足関節の不安定性はない場合が大半です。

またグレードⅡの場合は、運動療法による治療で改善を図ります。

グレードⅢ

グレードⅢは靭帯が完全断裂している状態であり、損傷が重度のものです。

靭帯が完全に断裂しているため足関節の不安定性が生じるほか、強い痛みと腫れが現れます

さらに足関節の外側に皮下出血も生じることから、歩行も難しくなる点が特徴です。

グレードⅢの場合はギプスを使用して断裂した靭帯を固定しますが、改善がみられない場合は縫合手術が必要となるケースもあります。

外側靭帯損傷の診断方法

外側靭帯損傷の診断方法は、大きく分けて身体所見と画像所見の2つです。

医師による徒手検査では、痛みや不安定感の有無を確認します。

症状をチェックしたうえで、より精度高く診断するために画像検査をおこなう場合もあります。

身体所見

徒手検査では、医師が直接患部を観察して外側靭帯損傷であるか診断します。

具体的には外くるぶし周辺を押して痛みの有無を確認したり、足関節周辺に腫れがあるかをチェックしたりなどです。また足関節の不安定感を把握する目的で、医師による触診もおこなわれます。

しかし、徒手検査は患者にかかる負担が大きいため、腫れや痛みが強い時期におこなわれることは基本的にありません。

画像所見

医師による徒手検査を実施したあとは、必要に応じて画像検査がおこなわれます。

外側靭帯損傷で用いられる画像検査は、主に単純X線検査とMRI検査、超音波検査の3つです

ここからは、それぞれの画像検査について詳しく解説します。

単純X線検査

単純X線検査はレントゲン検査とも呼ばれ、骨折の有無を確認する目的で用いられます。

単純X線検査で骨折や脱臼などが確認されなければ、捻挫と診断可能です。捻挫は単純X線検査に写らないため、骨折や脱臼などの可能性を除外して診断する必要があります

また、画像検査としてレントゲン検査のみ用いられることは少なく、MRI検査や超音波検査と併用する場合が大半です。

MRI検査

レントゲン検査で骨折の有無を確認したら、靭帯の損傷具合を確認するためにMRI検査がおこなわれます。

MRI検査では靭帯が伸びた状態、または完全に断裂した状態なのかを把握可能です。重症度の把握は、今後の治療方針を決めるうえで欠かせません。

適切な治療がおこなわれなければ、足関節の不安定感が残る可能性もあり危険です。

超音波検査

超音波検査もMRI検査と同様に、靭帯の損傷具合を確認できる検査です。さらに、超音波検査は足関節の不安定性も確認できます。

また超音波検査は診断するのみでなく、靭帯が改善しているのかも把握できるため、スポーツ復帰までの期間を知りたい方にも適しています

とくにスポーツ復帰を目指している方は、超音波検査も実施しているクリニックを選ぶと安心です。

外側靱帯損傷の治療方法

外側靱帯損傷の治療方法は、主に次の4つです。

  • 保存療法
  • 手術療法
  • ストレッチ
  • バイオセラピー

外側靱帯損傷の治療は、保存療法が主流となります

しかし、すでに何度も捻挫を繰り返しており、スポーツ活動や日常生活に大きな支障をきたしている場合は手術が勧められます。

保存療法

外側靱帯損傷の治療では、保存療法が主流です。ギプスやテーピング、包帯、スプリント(副木)などで断裂部分を固定したり、アイシングで患部を冷やしたりします。

捻挫をしてから数週間程度経過したら、リハビリテーションとしてウォーキングやジョギングなどで運動量を増やす場合もあります。

軽度の場合は2週間程度、重症の場合は6~8週間程度の保存療法が必要です

手術療法

外側靱帯損傷は保存療法で改善する場合が大半ですが、損傷が高度で不安定性が強い場合は手術療法も検討します。

外側靱帯損傷の代表的な手術は、靭帯再建術と靭帯前進術です

靭帯再建術は靭帯の損傷が高度な場合に用いられる手術で、自身の体にある一部の腱を用いて新たな靭帯を作り出します。

一方、靭帯前進術は保存療法の効果が十分に得られず、足関節の不安定性が顕著に現れている場合に用いられる手術です。骨にアンカーを打ち込み、緩んだ靭帯を引き寄せて安定化させるため、足関節の不安定性を解消する効果が期待できます。

手術をおこなう際は損傷具合や症状などに応じて、どちらかの術式を選択しましょう。

ストレッチ

痛みや腫れなどの症状が落ち着いてきたら、保存療法としてストレッチをおこなう場合があります。

捻挫すると足関節の周辺が硬くなるため、ストレッチですねやふくらはぎを伸ばすことが大切です。

足関節周辺の柔軟性を高めることで、今後の捻挫を予防する効果も期待できます

バイオセラピー

痛みが強い場合や、保存療法で改善されない場合は、バイオセラピーを検討する場合もあります。

バイオセラピーは再生医療やPRP療法とも呼ばれており、加工した自身の血液を足関節に注入する治療法のことです。

自身の血液を注入するため安全性が高く、アレルギー反応や拒否反応などのリスクが少なく済みます。

さらにバイオセラピーは治療期間が短く済むことから、早期のスポーツ復帰を目指している方にもおすすめの治療法です

外側靭帯損傷の治療はシン・整形外科がおすすめ

出典:シン・整形外科(旧東京ひざクリニック)
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シン・整形外科は、外側靭帯損傷にも効果的な再生医療を中心とした関節痛の治療をおこなうクリニックです。

主に次のような特徴があります。

  • 厳選した3つの再生医療
  • 整形外科の専門医が治療を提案
  • 痛みを再発させないリハビリテーション

それぞれの特徴について詳しく解説するため、外側靭帯損傷を効率的に治療したい方はぜひ検討してみてください。

厳選した3つの再生医療

シン・整形外科では、さまざまな再生医療のなかから、次の3つの治療法を厳選して採用しています。

種類特徴
幹細胞培養治療自身の皮下脂肪から採取した幹細胞を培養し、患部に注入する治療法
PRP-PRO治療自身の血液を厚労省が認可した専門施設で調製し患部に注入する治療法
PRP-FD治療自身の血液から血小板を抽出し濃縮、フリーズドライなどの加工を施し注入する治療法

いずれも損傷した組織を修復する作用があり、日帰りで治療できます。

また、自身から採取した細胞や血液を使用するため、拒絶反応や副作用のリスクが低く、体に負担をかけにくい点も魅力です。

とくに、仕事が忙しくまとまった休みが取れない方や、手術に抵抗がある方も検討しやすいでしょう。

整形外科の専門医が治療を提案

シン・整形外科では、経験豊富な整形外科の専門医が治療の提案をおこないます。

さまざまな症例を経験している専門医が丁寧な診察と検査のもと提案するため、より効率的な治療法を選択できます

もちろん、再生医療が必要ない場合は、ほかの治療法の提案が可能です。

無理に再生医療をすすめられることはないため、治療法を慎重に選びたい方も相談しやすいでしょう。

痛みを再発させないリハビリテーション

シン・整形外科では、痛みを改善する治療以外に、痛みを再発させいないリハビリテーションにも注力しています。

治療が終了しても、スポーツや生活のなかで外側靭帯損傷を生じやすい動作が癖になっていれば、再発する可能性はゼロではありません。

シン・整形外科のリハビリテーションは、姿勢改善や筋力強化、減量などを目的としたオーダーメイドメニューで、痛みが再発しにくい体づくりができます

また、リハビリテーションには治療後の修復をサポートするはたらきもあります。

効率的に治療をしつつ、痛みを繰り返さない対策をしたい方は、ぜひシン・整形外科に相談してみてください。

まとめ

外側靭帯損傷は、交通事故やスポーツ外傷などが主な原因となり、痛みや腫れが引き起こされます。

損傷が高度の場合は不安定感や腓骨神経麻痺が生じるケースもあるため、単なる捻挫と軽視しないことが大切です

医師の診察を受けた結果、外側靭帯損傷と診断された場合は自身に適した治療法を選びましょう。

※本記事は可能な限り正確な情報を記載しておりますが、内容の正確性や安全性を保証するものではありません。
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