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PRP療法と幹細胞治療の違いは?治療のメリットとデメリットも解説

再生医療とは本来人間の体に備わる自己治癒力を活用して疾患を含む体の不調を改善する方法を指しており、代表的な再生医療としてPRP療法と幹細胞治療が存在します。

両者は同じ再生医療であるため、違いが分かりにくいと感じる方が多いようです。

しかし実際には、PRP療法と幹細胞治療には明確な相違点があり、適切な活用タイミングも異なります

今回の記事ではPRP療法と幹細胞治療の違いと、対応可能な疾患についてまとめました。PRP療法や幹細胞治療などの再生医療に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

PRP療法と幹細胞治療の違い

同じ再生医療として違いが分かりにくい、PRP療法と幹細胞治療の特徴について分かりやすく説明しましょう。

自身に適した治療方法を知りたい方は直接医師に確認してください。

PRP療法(多血小板血漿)とは

PRP療法では患者から血液を採取して遠心分離し、血小板が多く含まれる部分を抽出したうえで、PRPと呼ばれる多血小板血漿を生成します。

作られたPRPには傷んだ細胞の修復、関節炎の症状軽減などの効果があり、問題のある患部に注入して疾患や不調を改善します

PRP療法にもいくつかの種類があり、生成したPRPをさらに凍結乾燥させるPRC-FD治療であれば、より高い効果が期待できるでしょう。

PRP療法では手術や入院の治療がなく患者の負担を最小限に抑えて治療が進められます。とくに慢性的に膝や腰が痛む方に有効で、骨や組織の変形が重度の方は効果が薄くなる傾向があります。

PRP療法が受けられない方は次のとおりです。

  • がん治療中の方
  • 感染症にかかっている方
  • 熱がある方
  • 心臓病や脳梗塞の既往がある方
  • 妊娠の可能性がある方
  • 血液が固まりにくくなる薬を飲んでいる方
  • 薬剤過敏症の方
  • 過去1か月以内にPRP治療を受けた方

自身がPRP治療を受けられるか知りたい場合には、治療予定の医療機関に問いあわせてください。

幹細胞治療とは

幹細胞治療では人間の体の中にある幹細胞を採取して培養し、特定の問題のある患部に注入します。

幹細胞は人間の体中に存在します。傷ついた臓器、器官、皮膚を修復または再生可能な細胞です。そのため幹細胞治療は、これまで不可能だと言われていた軟骨の修繕や軟骨破壊の抑制効果が期待できます

また、肌のシワやたるみを改善する効果も期待できることから、アンチエイジングを目的とした美容医療の現場でも活用されています。

幹細胞自体は骨髄、臍帯、脂肪、乳歯髄など、体のさまざまな部位から採取可能です。とくに脂肪由来の幹細胞は体表に近く採取時の患者の負担を最小限に抑えられるため、多くの医療機関は脂肪細胞を活用した幹細胞治療を実施しています。

PRP療法と同じように手術の必要はありませんが、施術箇所次第では入院が求められる場合もあります。仕事や子育てなどで入院が難しい方は事前に確認しておきましょう。

次のような方は幹細胞治療を受けられません。

  • 感染症にかかっている
  • 血が固まりやすくなる血液凝固能に異常がある
  • 妊娠中または授乳中の方
  • 麻酔薬に対して過敏症がある方
  • アムホテリシンBへのアレルギー反応を起こしたことがある方
  • がん治療中の方

その他にも、治療に年齢制限を設けている医療機関も存在します。とくに年齢が低い患者は治療の対象外になる可能性があります。

PRP療法と幹細胞治療の共通点

PRP療法と幹細胞治療には大きな共通点があります。二つの治療は両方とも患者の自然治癒力を活用した治療であり、非常に似たメカニズムで治療が進むと考えてよいでしょう。

また、メスを使用する必要がないために患者に与える負担が少なく、多くの場合は入院やリハビリをせずに済みます。再生医療は、仕事で長期入院が難しい方や持病のために手術ができない方でも取り組める治療です。

治療の効果を感じるまでには少し時間が必要であり、長いときには数か月程度の期間がかかります。ただし、治療の効果自体は数年以上持続することもあります。効果を感じるまで、効果を感じる期間は一般的な治療に比較して長いと言えるでしょう。

PRP療法と幹細胞治療の違い

PRP療法と幹細胞治療は、何を使用して体を修復するのかが異なり、PRP療法では血液に含まれる血小板、幹細胞治療では脂肪に含まれた幹細胞を使用して治療が進みます

血小板と幹細胞には、別の役割があります。

一般的には血小板を活用したPRP療法は軽度の患者、幹細胞を使用する幹細胞治療は重度の患者に勧められます。また、PRP治療は採血当日のPRP抽出と投与が可能ですが、幹細胞治療では採取した幹細胞の培養に1か月以上の期間が必要です。

PRP療法と幹細胞治療の費用比較 

PRP療法と幹細胞治療はどちらも保険適用外であり、実費で治療費を支払う必要があります。

PRP療法は1回の治療が3万円〜5万円程度、幹細胞治療は100万円程度の費用がかかります。

PRP療法は複数回の治療を実施する場合もありますが、幹細胞治療の方がより費用負担が大きいです。

また、費用は治療を希望する医療機関や治療箇所で異なります。費用について事前に明らかにしたうえで比較をしたいと考えている方は、直接医療機関に問いあわせてください。

ただし、再生医療は患者に与える負担が少なく、治療時の入院が不要な場合が多いことから、入院費を考えると一般治療との差額が減る事例も存在します。治療費のみではなく総額を考えて治療方法を検討するとよいでしょう。

PRP療法と幹細胞治療の適応疾患

PRP療法と幹細胞治療は効果の期待する異なる治療方法であることから、適応疾患も変わります。

両方の治療法に該当する疾患も存在するため、自身の症状にあわせて医師と相談しながら治療方法を決めるべきでしょう。

PRP療法の適応疾患

PRP療法の適応疾患は次のとおりです。

  • 変形性関節症(変形性膝関節症、股関節症、足関節症など)
  • 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
  • 上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)
  • 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
  • 足底腱膜炎
  • アキレス腱障害(アキレス腱炎・腱周囲炎)
  • 肉離れ(筋不全断裂)
  • 肘・膝・足関節靭帯損傷
  • 手関節TFCC損傷
  • 膝半月板損傷
  • 肩腱板損傷

PRP療法は、幹細胞治療に比べて比較的軽度な症状の治療に適しており、とくに変形性膝関節障害の代表的な治療方法として勧められています。

幹細胞治療の適応疾患

幹細胞治療の適応疾患は次のとおりです。

  • 変形性関節症(変形性膝関節症、股関節症、足関節症など)
  • 肝機能障害(肝硬変)
  • 腎疾患(慢性腎臓病)
  • 糖尿病
  • がん免疫治療
  • 脳血管障害(脳卒中、脳梗塞)
  • アルツハイマー型認知症
  • 更年期障害
  • 男性機能回復
  • スポーツ外傷

幹細胞治療は問題の箇所の自己再生が困難な状態である重度の患者に適している治療法です。

また、関節や骨の治療のみでなく脳血管障害やがん免疫治療など、命に関わる疾患にも幹細胞治療が有効です。

PRP療法・幹細胞治療の流れ

PRP両方と幹細胞治療の活用を検討している方に向けて、治療の流れを詳しく解説します。

治療日当日の流れを理解しておきましょう。

PRP療法の流れ

PRP療法では医療機関で採血を実施し、その日のうちにPRPの生成と投与が実施可能です。入院や手術の必要なく1日で治療が完了します

PRP療法の一種類であるPFC-FDやPRP-PRO治療ではPRPを院内ではなく専門の細胞加工センターで加工を実施する工程が増えるため、採血から投与までに3週間近くの期間が必要です。

治療後は帰宅可能で、当日は感染症予防のために入浴はシャワーを控えます。翌日からは日常生活が送れますが、治療箇所次第では体に負担のかかるような運動をしてはいけません。

治療箇所に痛みや腫れを感じる方もおり、体調に問題があるときには安静に過ごすことが大切です。

幹細胞治療の流れ

幹細胞治療では診察後に適格性の検査を実施し、検査結果を確認したうえで幹細胞採取日を決定します。予定した日に幹細胞を採取し、約6週間かけて培養します。培養が完了した幹細胞を患部に投与して完了です。

治療箇所次第では入院が必要になる場合もあります。入院の有無については事前に確認しておきましょう。幹細胞採取と投与で2回の施術が必要ですが、患者が受ける負担は最小限に抑えられています。

治療日は細菌感染を防ぐために入浴、飲酒、激しい運動は避けてください。可能な限り安静に過ごしましょう。

再生医療についてよくある質問

再生医療を検討している方から集まる質問をまとめました。再生医療を受けたいと考えているのなら、ぜひ参考にしてみてください。

再生医療に副作用はある?

再生医療は元から患者の体内にある細胞や血液を活用して治療が進められ、異物を体内に入れることがないため、副作用の可能性は非常に低いです

アレルギー反応や副作用が心配な方でも安心して受けられる治療だと言えるでしょう。副作用やアレルギー反応のせいで、手術や再治療が必要になる心配もありません。

再生療法に痛みはある?

再生療法自体は採血と投与のみで完了するため、施術時に患者が感じる痛みは少ないです

ただしPRP療法では治療の影響で患部に痛みや腫れを感じる患者が多いです。不快感は一時的なものであり、数日で改善されはじめます。

どのくらいで効果が現れる?

再生医療は患者の体の中から根本治療を進める医療であるため、少しずつ効果が現れてきます。治療内容や箇所で効果が現れるまでの期間が変わりますが、数週間〜半年程度待つ必要があるでしょう

効果を感じるまでに時間がかかるものの効果の持続も長く、幹細胞治療であれば1年以上、PRP療法では3年間もの効果が期待できます。

再生医療は保険適用になる?

再生医療は最先端の医療であり、現段階では保険適用にはなりません。そのため数万円〜100万円程度の高額な費用が必要です。

しかし、その他の治療方法で長く通院を続ける、手術と入院が必要になる、長期間不調と付き合うことになる可能性を考えれば、総額が安く抑えられる可能性もあります。一時的なコストのみを考えるべきではありません。

治療箇所と医療機関次第で必要なコストは大きく変わります。

再生医療はどのクリニックで受けられる?

再生医療は最先端の技術であるため、再生医療の扱いがあるクリニックは限られています。はじめから再生医療に興味があるのであれば、インターネットを活用してクリニック探しをするべきでしょう。

かかりつけのクリニックで再生医療を受けられる施設について確認する手段もあります。自身に適した治療を提供可能なクリニックを探すためには、いくつかのクリニックに相談してみてください。

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まとめ

PRP療法と幹細胞治療は両方とも再生医療であり、患者自身の細胞や血液を活用して問題を改善します。PRP療法では人間の血小板、幹細胞治療では幹細胞が使用され、人間本来の再生力を活性化させます。

一般的な治療のように人工物を体の中に入れるわけではないため、再生医療による副作用やアレルギー反応の可能性は非常に低いです。入院の必要がない場合が多く、時間や身体的負担を最小限に抑えて問題を改善できます。

自身に適した治療については、直接医療機関で確認してください。再生医療に取り組めば、これまで治療を諦めていた不調も改善可能でしょう。再生医療に興味があるのなら、まずは近隣で再生医療を扱う医療機関を探してみてください。

※本記事は可能な限り正確な情報を記載しておりますが、内容の正確性や安全性を保証するものではありません。
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