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TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)の治し方は?原因や症状についても解説

手首に痛みを感じたとき、捻挫や腱鞘炎などの病気を思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、手首の痛みが小指側に出ている場合、TFCC損傷を発症している可能性があります。TFCC損傷の20〜30%は難治性であるため、どのような治し方があるのか気になるところです。

本記事では、TFCC損傷の治し方や原因、主な症状について解説します。TFCC損傷について理解を深めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)とは?

手首の小指側にある三角線維軟骨複合体が損傷することで、手首の痛みや動作制限を引き起こす状態です。この複合体は手関節の安定性を保ち、衝撃を吸収する役割を担っており、スポーツや転倒などによる外傷、加齢変化、また手首の酷使などが原因で損傷します。主な症状としては、小指側の手首の痛み、動かしにくさ、クリック音や引っかかり感などがあり、診断にはMRIや関節鏡が用いられます。治療は保存療法から始まり、重症の場合は手術が検討されます。予防には手首への負担を減らし、適切なストレッチや筋力強化を行うことが重要です。

TFCC損傷の症状

TFCC損傷の主な症状は、手首の小指側の痛みや不安定感などです。たとえばドアノブを回したり、重いものを持ち上げたり、パソコンのキーボードで文字入力をしたりなど、手首を使用する動作で症状は顕著に現れます。

また症状が進行すると、手首を動かしていない安静な状態でも痛みを感じる場合があります。個人差はあるものの、腫れや握力の低下、動作開始時の手が抜ける感覚、可動域制限などの症状が現れるケースも少なくありません。

いくつかの症状に当てはまる方は、クリニックでMRI検査を受けましょう。

TFCC損傷の主な原因

TFCC損傷の主な原因には、いくつかの要因が関係しています。まず、転倒時に手をついた際などの強い外力が手首に加わることで、TFCCが急激に引き伸ばされたり断裂したりすることがあります。これはスポーツ中の接触プレーや事故などでも見られる典型的な外傷性の損傷です。また、テニスやゴルフ、野球など、手首をひねるような動作を繰り返すスポーツや作業による慢性的な負荷も、TFCCを摩耗・損傷させる原因となります。さらに、加齢により軟骨や靱帯の柔軟性や強度が低下すると、特に大きな外力が加わらなくてもTFCCが自然に損傷することがあります。加えて、「尺骨突き上げ症候群」と呼ばれる、尺骨が橈骨よりも長くなる解剖学的な状態では、手首の動きに伴ってTFCCに過剰な圧力がかかりやすくなり、これも損傷の一因となります。さらに、日常生活の中で頻繁に手首を回す動作を繰り返すことも、知らず知らずのうちにTFCCに負担をかけ、損傷につながることがあります。このように、TFCC損傷は外的要因だけでなく、日常的な動作や身体的な特徴、加齢など、複数の要素が重なって発生することが多いのが特徴です。

TFCC損傷の検査と診断方法

TFCC損傷の検査と診断には、問診や視診・触診といった基本的な診察から、画像検査、関節鏡検査まで幅広い方法が用いられます。まず問診では、痛みの出現時期や原因となった動作、症状の変化などを確認し、視診や触診によって手首の腫れ、熱感、圧痛の有無を観察します。

続いて行われる理学的テストでは、手首をひねったり小指側に曲げたりする動作により痛みの再現をみる「TFCCストレステスト」や「尺屈ストレステスト」、手の甲の尺骨端を押して不安定性を確認する「ピアノキーサイン」などがあり、これらはTFCC損傷の可能性を評価するのに有効です。

画像検査としては、まずX線検査で骨折の有無や尺骨突き上げ症候群の存在を確認し、より詳細な評価にはMRIが用いられます。MRIではTFCCの断裂や炎症など軟部組織の損傷を描出できますが、微細な損傷にはMRI関節造影がより高精度です。また、医師によっては超音波検査を用いることもありますが、TFCCの詳細な描出には限界があります。確定診断が必要な場合や画像で判断が難しい場合には、関節内に内視鏡を挿入して直接確認する関節鏡検査が行われることもあり、診断と同時に治療を行うことが可能です。このように、TFCC損傷の診断は複数の検査を組み合わせて慎重に行われ、症状や状況に応じて最適な方法が選択されます。

TFCC損傷の治し方・治療方法

TFCC損傷の主な治療法は、次の4つです。

  • ストレッチ、マッサージ
  • テーピング、サポーター
  • 手術
  • 再生医療

軽症のTFCC損傷であれば、ストレッチやマッサージなどの運動療法、テーピングやサポーターなどの装具療法が用いられます。

一方で治療が難しいと判断された場合、手術や再生医療を検討するケースもあります。症状の度合いにより治療法は異なるため、医師と相談のうえ自身に適した方法で治すことが大切です。

ストレッチ・マッサージ

損傷したTFCCに直接強い刺激を与えることは避けるべきですが、前腕の筋肉や手首周囲の組織をやさしくマッサージしたりストレッチを行ったりすることで、筋肉の緊張を和らげ、血流を改善し、回復を促進する効果が期待できます。ただし、マッサージは自己流で行うと悪化のリスクがあるため、理学療法士などの専門家の指導のもとで行うことが重要です。

テーピング・サポーター

テーピングやサポーターの使用は非常に有効です。これらは手首の動きを制限し、損傷部位にかかる負担を軽減することで、痛みの緩和や悪化の防止に役立ちます。テーピングは、特に手首の小指側(尺側)にかかるストレスを抑えるように貼るのがポイントで、手関節の回内・回外運動を制限することで安定性を高めます。ただし、正しい貼り方をしないと効果が得られないため、初めは専門家の指導を受けることが望ましいです。一方、サポーターは装着が簡単で、症状の軽い場合や日常生活・スポーツ中に手首を保護する目的で使われます。症状の程度や用途に応じて、固定力の強さや形状を選ぶことが重要です。テーピングやサポーターを適切に活用することで、TFCC損傷の回復促進や再発予防につながります。

手術

手術は、保存療法(安静、固定、リハビリ、注射など)で十分な改善が見られない場合や、損傷が重度で自然治癒が困難と判断された場合に検討されます。主な手術方法には、関節鏡を用いて損傷部を修復・切除する「関節鏡視下手術」や、尺骨が長いためにTFCCに負担がかかっているケースに対して行う「尺骨短縮骨切り術」などがあります。術後は一定期間の固定と、医師の指示に基づいたリハビリが必要であり、スポーツなどへの完全復帰には数か月を要することもあります。手術には再断裂や可動域の制限といったリスクも伴うため、専門医と十分に相談したうえで治療方針を決定することが大切です。

再生医療

手術を避けたい場合や保存療法で効果が見られないケースにおいて、組織の自然な修復を促す新しい治療法として注目されています。主な方法には、血小板由来の成長因子を利用して治癒を促すPRP療法や、幹細胞を用いて組織再生を図る幹細胞治療があり、いずれも低侵襲で自然治癒力を高める効果が期待されます。ただし、すべての患者に効果があるわけではなく、保険適用外で高額になることや、対応する医療機関が限られている点には注意が必要です。再生医療は今後さらに発展が期待される分野であり、今後の研究によってその有効性がより明らかになっていくと考えられています。

※参照元:シン・整形外科(旧東京ひざクリニック)

TFCC損傷に関するよくある質問

TFCC損傷について、疑問や不安を抱いている方は多いでしょう。

最後に、TFCC損傷に関するよくある質問を2つ紹介します。ほかにも疑問や不安がある方は、担当の医師に相談してみてください。

TFCC損傷はどのくらいで治る?

TFCC損傷の治癒期間は損傷の程度や治療法によって異なりますが、一般的に保存療法では約1〜3か月で日常生活に支障がなくなることが多く、スポーツなどへの本格的な復帰にはさらに時間がかかることがあります。手術を行った場合は回復に3〜6か月以上を要することもあり、術後の固定やリハビリが重要です。再生医療を選択した場合は1〜3か月程度で効果が現れることがありますが、個人差があります。TFCC損傷は再発や慢性化しやすいため、無理をせず、医師の指導のもと適切な治療とリハビリを継続することが大切です。

TFCC損傷を放置したらどうなる?

TFCC損傷を放置すると、手首の痛みや不安定感が慢性化し、可動域の制限や握力低下などの症状が悪化する可能性があります。さらに、関節の軟骨がすり減って変形性関節症に進行するリスクもあり、スポーツや日常生活にも支障をきたします。適切な治療を受けないまま放置すると、回復までの時間が長引いたり、最終的に手術が必要になることもあるため、早期の診断と治療が重要です。

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指や手首の治療は手術後のリハビリテーションやフォローアップが重要です。シン整形外科は継続的なケアとフォローアップを提供しており、患者の回復をサポートしています。

まとめ

TFCC損傷は、手首の小指側にある軟骨や靭帯が損傷することで、痛みや不安定感、握力低下などの症状が現れる疾患です。治療は損傷の程度によって異なり、軽度であれば安静や固定、リハビリなどの保存療法で1〜3か月ほどで改善することが多く、重度の場合は関節鏡手術や尺骨短縮術などが行われ、回復には3〜6か月以上かかることもあります。また、再生医療(PRPや幹細胞治療)も新たな選択肢として注目されています。放置すると症状が慢性化し、関節の変形や機能低下を引き起こす恐れがあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。

<参考>
東京都フェンシング協会

※本記事は可能な限り正確な情報を記載しておりますが、内容の正確性や安全性を保証するものではありません。
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