足底腱膜炎
足底腱膜炎とは?
足底に繰り返し負荷がかかることにより、足のアーチ構造を支える足底腱膜とかかとの骨の付着部に、小さな傷や変性が起きることで痛みを生じる、腱・靭帯付着部症の一つです。
足底腱膜炎の
症状は?
長時間の立ち仕事や歩行により、かかとの内側前方に痛みが出ます。階段を昇る際や、つま先立ちなどで痛みが強まるのが特徴です。朝の歩き始めに痛みを感じ、歩くうちに徐々に軽減します。しかし、夕方になり歩行量が増えると、再び痛みが強まります。
足底腱膜炎の
原因は?
足底腱膜とかかとの骨が付着部する部位には、強い「牽引力」と、着地時の荷重による衝撃「圧迫力」の両方が加わることで、負荷が集中します。そのため、長時間の立ち仕事や歩行、体重増加、靴の不適合、スポーツによる使い過ぎなどが主な原因と考えられます。
足底腱膜炎の
検査・診断
足底腱膜とかかとの骨の付着部周囲の圧痛の有無や、長時間の立位、歩行、走行のいずれかの時の、痛みの有無を確認します。その上で、X線検査、超音波検査、MRIなどを行い、診断を確定します。 また、X線検査では、かかとの骨の骨棘が確認されることがあります。
足底腱膜炎の
治療法は?
薬物療法
消炎鎮痛剤の内服や、症状が強い時は、ステロイド注射を行うこともありますが、かかとの脂肪組織の萎縮や、腱膜の断裂をまねく恐れがあるため、注意が必要です。
装具療法
足底板(靴の中敷き:インソール)を装着して、足裏にかかる負担を軽減します。
体外衝撃波
高出力の音波を痛みの部位に照射し、細胞に機械的圧を加えます。それにより、痛みの原因となる物質の発生を抑制したり、血管新生、腱再生などを起こして、組織の修復作用と治癒効果を引き出す、低侵襲で安全かつ有効な治療法です。
※当院では扱っておりません