膝の再生医療にかかる費用は?相場からおすすめのクリニックまで紹介

2025.09.12

膝の痛みにはさまざまな治療法がありますが、なかでも、手術の代わりとなる再生医療が注目されています。 低リスクなうえ日帰りで受けられるため、手術に抵抗がある方も検討しやすい治療法です。 しかし、再生医療を検討している方のなかには、費用が不安で治療に踏み出せない方も多いでしょう。 そこで本記事では、膝の再生医療にかかる費用相場や、具体的な治療方法について解説します。 再生医療を受ける際の注意点もわかるため、膝関節の痛みを再生医療で治療したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

膝の再生医療にかかる費用相場

ここでは、膝の再生医療にかかる費用相場を紹介します。 再生医療の費用は種類や治療を受けるクリニック、回数などで変動します。 まずは費用相場を把握し、自身の予算に合ったクリニックを探しましょう。

3万円~50万円とクリニックや回数により大きく異なる

膝の再生医療の費用相場は3〜50万円程度で、場合によってはそれ以上にかかることもあります。 先述したように、受ける再生医療の種類やクリニックによってもかかる費用は大きく変動します。 また、再生医療は基本的に保険適用外の治療であるため、受ける回数が重なれば費用が高額になるケースも少なくありません。 できる限り費用を抑えたい場合は、複数のクリニックの公式サイトをチェックしたり、カウンセリングを受けたりして、扱う再生医療や費用を比較しましょう。

1回のみなら安く済ませられる

膝の再生医療の費用は、1回の治療のみであれば安く済ませられる可能性があります。 再生医療のなかには1回の治療で継続した効果が得られるものもあり、その分費用を抑えられます。 ただし、症状により治療の必要回数は変動するものです。 1クールで数回の治療が推奨されている再生医療もあるため、まずはクリニックを受診して医師に相談してみてください。

再生医療の種類により100万円以上かかる

再生医療には、1回あたりの費用が100万円以上かかる治療もあります。 たとえば、変形性膝関節症や靭帯損傷などの治療に用いられる脂肪幹細胞治療は、片膝1回で100万円以上かかる傾向にあります。 回数が増えれば費用は倍以上に膨れ上がるため、経済的に難しいと感じる方も多いでしょう。 医療費が一定額を上回る場合に払い戻しを受けられる高額療養費制度もありますが、再生医療では自家培養軟骨移植術のような一部治療法に限られます。 そのため、再生医療を検討する際は、予算を踏まえたうえでどの治療を受けるか医師と相談してみてください。

膝の再生医療に使用される治療法

再生医療の種類は、主に次の2種類があります。
  • 多血小板血漿(PRP)治療
  • 幹細胞培養治療
いずれも自身の細胞や血液を使用するため、少ないリスクで治療が可能です。 どちらの治療法を採用しているかはクリニックにより異なるため、公式サイトで事前に確認しておくとよいでしょう。 次では、それぞれの治療法の特徴を解説するので、ぜひ自身に合った治療法を探す際の参考にしてみてください。

多血小板血漿(PRP)治療

多血小板血漿(PRP)治療は、血液の血小板を活用して損傷部位の修復を促す再生医療です。 膝関節の治療において多く用いられる再生医療で、PRP-PRO治療やPRP-FD治療などさまざまな種類が存在します。 多血小板血漿(PRP)治療の主な特徴は次のとおりです。
  • 自身の血液を使用する治療法
  • 手術不要の日帰り施術
  • 1回の費用が安い
それぞれの特徴について詳しく解説します。

自身の血液を使用する治療法

多血小板血漿(PRP)治療は、自身の血液から作ったPRPという液体を、関節内の傷ついた組織に注射する治療法です。 PRPとは、血小板が多く含まれる血漿のことで、血小板には組織を修復する成長因子が多く含まれています。 即効性はありませんが、施術から3〜4か月ほどで損傷や痛みに効果が現れます。 また、自身の血液を使うため、感染症や拒絶反応のリスクが少ない利点もあります。 そのため、リスク観点から手術には抵抗がある方や、体力がない方も比較的受けやすい治療といえます。

手術不要の日帰り施術

多血小板血漿(PRP)治療は、手術をせずに日帰りで受けられる施術です。 具体的な治療の流れは、治療に必要な血液を採取し、後日、精製したPRPを損傷部位に注射します。 一般的にPRPの精製には数日〜数週間の時間を要しますが、採血と注射はいずれも日帰りで受けられます。 クリニックのなかには院内でPRPの精製をおこなうところもあり、1日で採血と注射が可能です。 侵襲の大きい手術は、数日〜数か月の入院が必要なのに対し、日帰りで受けられる多血小板血漿(PRP)治療は、長期間の休みをとらなくても気軽に受けられます。 とくに、仕事や介護などで休みをとりにくい状況の方に適しているでしょう。

1回の費用が安い

多血小板血漿(PRP)治療は、ほかの再生医療に比べ1回の費用が安い点も魅力です。 具体的な費用相場は1回あたり10万円〜50万円程度です。 ただし、PRPを注射する部位や範囲、成長因子をどの程度含むのかなどでも異なります。 そのため、詳しい費用は実際にカウンセリングを受けて確認してみてください。

幹細胞培養治療

幹細胞培養治療は、脂肪細胞から抽出した幹細胞を培養し患部に注射する再生医療です。 幹細胞培養治療には、次のような特徴があります。
  • 自身の脂肪を使用する治療法
  • 痛みの長期的改善に期待できる
  • 軟骨の再生に期待できる
それぞれの特徴について詳しく解説します。

自身の脂肪を使用する治療法

幹細胞培養治療では、自身の脂肪細胞を活用して損傷した組織を修復させる治療法です。 具体的には、自身のお腹や太ももなどから注射器のような器具で皮下脂肪を採取し、皮下組織から幹細胞を抽出、培養して損傷組織に注射します。 上記の治療により、幹細胞の自己修復力を活かして、膝の組織の再生が期待できます。 脂肪を採取した箇所に内出血やむくみなどがみられる場合もありますが、1か月程度で治まるため、体の負担が気になる方も受けやすいでしょう。

痛みの長期的改善に期待できる

幹細胞培養治療は、膝治療で代表的なヒアルロン酸注射やステロイド注射に比べ、痛みの長期的改善が可能です。 ヒアルロン酸注射やステロイド注射の鎮痛効果が1〜2週間程度であるのに対し、幹細胞培養治療は、数か月〜数年と長期にわたる持続が期待できます。 長期的な持続効果については、脂肪幹細胞による炎症を鎮めたり、疼痛を抑えたりする作用によるものと考えられます。 とくに、痛みを何度も繰り返している方や、長期的に痛みが続いている方に嬉しい効果でしょう。

軟骨の再生に期待できる

幹細胞培養治療は、自然治癒が期待できない軟骨の再生にも効果が期待できます。 骨には細胞を増やすための栄養を運ぶ血液がとおり、損傷した箇所の自然治癒を促します。 しかし、軟骨には栄養を運ぶ血液がとおらない部分が多いため、一度すり減った場合の自然治癒を見込むのは難しいでしょう。 そのため、軟骨のすり減る変形性膝関節症には、痛みの緩和を目的とした保存療法や、人工関節に置き換える手術などがおこなわれます。 一方で、幹細胞培養治療の幹細胞は軟骨にも分化が可能なため、手術をせずにすり減った軟骨を修復できます。 軟骨が損傷し保存療法では改善できなかった方も、幹細胞培養治療であれば体の負担を抑えながら回復できるでしょう。

膝の治療で再生医療を受ける際の注意点

再生医療は、日帰りで低リスクなど多くのメリットがある治療法ですが、次のような注意点もあります。
  • 治療効果に個人差がある
  • 必ず厚生労働省に申請を出しているクリニックを受診する
  • 再生医療が受けられない場合もある
  • 再生医療以外にかかる費用を確認する
それぞれの注意点について詳しく解説するので、より安全かつ効率的な再生医療を受けたい方は、ぜひチェックしてみてください。

治療効果に個人差がある

再生医療は膝の痛みや損傷に対して一定の効果が認められていますが、必ずしもすべての患者が同じ効果を得られるとは限りません。 損傷の程度や治療後の生活などによっては、効果が得られるまでに時間がかかる場合もあります。 効果が得られるか不安な方は、治療効果に関する保証制度があるクリニックを選ぶとよいでしょう。 また、再生医療で十分な効果を得るためには、患者に合った治療法を提案できるクリニックを選ぶことも重要です。 クリニックを選ぶ際は、再生医療の実績が豊富かどうなのかもよく確認してみてください。

必ず厚生労働省に申請を出しているクリニックを受診する

再生医療を受ける際は、必ず厚生労働省に申請を出しているクリニックを受診しましょう。 そもそも再生医療は、厚生労働省に認可された医療機関のみがおこなえる治療法です。 そのため、厚生労働省に申請を出さずに再生医療を提供しているクリニックは法律違反を犯している可能性が高いといえます。 また、そのようなクリニックは治療の安全性や有効性も不透明であるため、認可を受けているかは必ず事前に確認しておきましょう。 厚生労働省の認可を受けているのかは、厚生労働省公式サイトの再生医療等提供機関一覧で確認できます。 検討しているクリニックがある場合は、名前が記載されているかチェックしてみてください。

再生医療が受けられない場合もある

膝の痛みがある患者でも、再生医療が適応とならない場合があります。 再生医療が適応となるのは、症状が進行し保存療法では改善がみられない場合や、生活に支障が出るほどの痛みがある場合などです。 そのため、保存療法で回復が可能、重症化し手術が必要などと医師が判断した場合は、再生医療を受けられない可能性があります。 また、感染症や重度の糖尿病、悪性腫瘍などを患っている場合も再生医療を受けるのは難しいでしょう。 自身が再生医療を受けられるのかは、整形外科や再生医療専門のクリニックを受診し確認してみてください。

再生医療以外にかかる費用を確認する

再生医療による治療には、治療費以外にも次のような費用がかかります
  • 初診料、再診料
  • 血液検査、画像検査費用
  • 麻酔費用
  • リハビリテーション費用 など
上記の費用はクリニックごとに異なるため、クリニックを選ぶ際は総額を確認するようにしましょう。 また、治療を何回受けるかでも総額は変動します。実際に診察を受け、想定される治療回数や、その合計金額も確認してみてください。

膝の再生医療にはシン・整形外科がおすすめ!

シン・整形外科は、再生医療による関節の痛み治療に特化したクリニックです。 再生医療を提供するクリニックのなかで、シン・整形外科をおすすめする理由は次のとおりです。
  • 再生医療が安く受けられる
  • 治療効果がない場合の保証制度
  • プロゴルファーも通院するクリニック
それぞれのポイントについて詳しく解説するので、再生医療のクリニックを探している方は、ぜひチェックしてみてください。

再生医療が安く受けられる

シン・整形外科が取り扱う再生医療と費用は次のとおりです。
  • PRP-FD治療:片膝1回:198,000円(税込)
  • PRP-PRO治療:片膝1回:264,000円(税込)
  • 幹細胞培養治療:片膝1回:モニター価格 990,000円(税込)から
上記のように、片膝1回あたりの費用は、相場のなかでも安いといえます。 また、費用が100万円を超えがちな幹細胞培養治療はモニターになると、通常価格から10%OFFとなり、片膝1回990,000円(税込)から受けられます。 そのため、できる限り費用を抑えて再生医療を受けたい方におすすめのクリニックです。

治療効果がない場合の保証制度

シン・整形外科では、再生医療を受けても治療効果が得られなかった場合に備えた、再治療保証※が用意されています。 再治療保証とは、幹細胞培養治療を2回以上とリハビリスタンダードコースを6か月以上受けても効果が得られなかった場合に、無料で1回分の追加治療を受けられる保証制度です。 治療効果が現れる回数には個人差があるため、上記の保証制度があれば自身に合った治療法なのかを費用を抑えながら見極められるでしょう。 また、再生医療による健康被害に備えたリスク保証もあります。 再生医療は低リスクの治療法ですが、万が一に備えられるのは安心できるポイントです。 ※保証期間は最初の治療から1年間

プロゴルファーも通院するクリニック

シン・整形外科には、ゴルファー専門の治療メニューがあり、多くのプロゴルファーが通院しています。 具体的には、ゴルファーにありがちな次のような幅広い疾患の治療が可能です。
  • 腱盤損傷
  • 肩関節周囲炎
  • ゴルフ肘
  • 腱鞘炎
  • tfcc損傷
  • cm関節症
  • ばね指
  • 変形性膝関節症
  • 半月板損
  • 傷靭帯損傷
  • 足関節捻挫など
上記のような疾患も症状に適した治療提案と徹底したリハビリテーションをおこなうことで、ゴルファーをサポートします。 とくに手術や入院が不要な点や、リスクが低い点は現役のプロゴルファーには嬉しいポイントといえます。 ゴルファーはもちろん、趣味のゴルフが原因で関節に痛みがある方にもぜひ検討してみてください。

まとめ

膝の再生医療にかかる費用は、種類や受ける回数、クリニックなどによって変動します。 費用相場は3万円〜50万円程度ですが、あくまで目安として認識しておきましょう。 再生医療は自由診療になるため保険が適用とならず、高額になる傾向があります。 できる限り費用を抑えたい場合は、検査費用やリハビリテーション費用など治療にかかる総額をよく比較してクリニックを選ぶことが大切です。 膝の痛みを治療したい方は、ぜひ本記事で紹介した注意点や、おすすめクリニックを参考に再生医療を検討してみてください。 <参考> シン・整形外科
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