骨粗しょう症(骨粗鬆症)の原因は?治療法についても紹介

2025.09.12

「身長が縮んだ気がする」「腰や背中に痛みがある」など、身体の不調を感じている方はいませんか。 身長が縮んだり、腰や背中が曲がるなどの症状が出るのなら、骨粗しょう症の疑いがあります。 骨粗しょう症は、加齢や運動不足、ホルモンバランスの乱れ、遺伝的要因などで骨が脆くなり、骨折しやすくなる疾病です。 初期症状は軽く、見落とされることもありますが、進行性なため、放置すると骨折や転倒の危険性があります。 本記事では、骨粗しょう症の原因や有効な治療法などを詳しくまとめました。 初期段階での対策で症状の進行を抑制する効果が期待できるため、ぜひ最後まで読んでみてください。

骨粗しょう症(骨粗鬆症)はどのような病気?

骨粗しょう症には、大きく分けて原発性と続発性の2種類があります。
  • 原発性骨粗しょう症
  • 続発性骨粗しょう症
ここでは、原発性骨粗しょう症と続発性骨粗しょう症の違いを詳しく解説します。骨粗しょう症が疑われている方は、自身の疾病について知りましょう。

原発性骨粗しょう症

原発性骨粗しょう症は、主にエストロゲン欠乏や加齢により発症する骨粗しょう症です。 骨粗しょう症患者の約90%が原発性の骨粗しょう症といわれています。 正常な骨は、骨の生成と古くなった骨を分解をする骨吸収が繰り返されることで健康的な骨密度を保ちます。 しかし、閉経後や高齢により、骨のサイクルバランスが崩れてしまうと、骨密度が減少し、骨が脆くなります。 また、不摂生な生活習慣が原因で発症する可能性もあるため、普段から継続して予防の意識を持つことが大切です。

続発性骨粗しょう症

原発性骨粗しょう症以外の骨粗しょう症は、すべて続発性骨粗しょう症と呼ばれます。 たとえば、生活習慣病や長期間のステロイド剤の使用、内分泌疾患、消化器系の手術、先天性などが原因で骨粗しょう症になった場合は、続発性といえるでしょう。 原因が異なるのみで症状は原発性骨粗しょう症と同じです。 骨は健康な状態であれば常に新しい骨を作りながら古い骨を分解していますが、バランスが崩れると正常なサイクルが乱れ、骨密度が減少します。

骨粗しょう症の主な原因

骨粗しょう症の主な原因は複数あります。基本的に一つのみではなく、複数の原因が重なりあう骨粗しょう症の発症が一般的です。
  • 骨の新陳代謝の乱れ
  • 加齢
  • 運動不足
  • 食生活の乱れ
  • 喫煙
  • 閉経後の女性ホルモンの乱れ
  • 関節リウマチ
  • ステロイド薬
ここでは骨粗しょう症の主な原因を8つ紹介します。自身の日常生活や状況と照らしあわせながらチェックしてみましょう。

骨の新陳代謝の乱れ

骨の新陳代謝の乱れは骨粗しょう症を発症する原因になります。通常、骨は古くなった部分を分解し、その後新しい骨を作る再生と分解のサイクルで骨密度を維持しています。 しかし、サイクルが崩れると、骨の分解が増えたり、再生が遅れたりして、骨が弱くなることがあります。 骨の新陳代謝の乱れの原因は、加齢やホルモンの変化、運動不足、栄養不足、疾患、薬物の副作用などさまざまです。

加齢

年を重ねると骨は少しずつ骨量を失い、骨密度が低下します。若い頃は古い骨を分解し、新しい骨を生成する速度が速いことから骨量は増えることが一般的です。 しかし、加齢とともに骨の生成速度のバランスが崩れ、新しい骨の生成が間に合わなくなります。 その結果、高齢になると骨密度が低下し、ちょっとした転倒でも骨折をしやすくなります。 加齢による骨粗しょう症は男女問わず発症するリスクがあることから、早い段階から予防策の検討が大切です。

運動不足

運動不足も骨粗しょう症の原因になります。運動は骨や筋肉を強化し、骨の健康を維持するのに重要です。 十分な運動をしないと、筋肉が弱まり、骨密度が低下するため、骨粗しょう症の発症リスクも高まります。 ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳、ストレッチなど、自身の負担にならない範囲で運動をする習慣をつけることが大切です。 また、忙しくて運動ができない方は、階段の上り下りや、ひと駅前から歩くなど、日常生活の中で身体を動かす機会を作るとよいでしょう。

食生活の乱れ

食生活の乱れは、必要な栄養素を供給できないことから、骨の健康にも大きな影響を及ぼします。骨の健康のために必要な栄養素は次のとおりです。
  • カルシウム:骨や歯を丈夫に保つ。乳製品、魚介類、豆類など。
  • ビタミンD:カルシウムの吸収をサポートする。日光や卵、魚、乳製品に含まれる。
  • タンパク質:骨の主要な構成要素であるコラーゲンの合成に必要。肉、魚、大豆製品、乳製品などから摂取する。
  • マグネシウム:カルシウムの吸収を助ける。穀物、豆類、種子、ナッツ、緑黄色野菜に多く含まれる。
  • ビタミンK:骨の代謝に関係し、カルシウムを骨に定着させるのに役立つ。緑黄色野菜、納豆に多く含まれる。
骨の健康を守るためには豊富な食材を組み合わせ、バランスの取れた食生活を送ることが大切です。 ただし、忙しくて毎日の食事から摂取が難しい方は、サプリメントを活用するのもよいでしょう。 食生活の乱れは骨のみでなく、身体全体の健康にも深く関係してきます。そのため、可能な範囲で食生活の改善を心がけましょう。

喫煙

喫煙は骨の健康に悪影響を及ぼします。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させるため、骨に十分な栄養や酸素が届きにくくなることが大きな理由です。 また、タバコの煙にはタールと呼ばれる有害物質も含まれています。タールには発がん性物質が含まれており、身体の健康に悪影響を及ぼします。 喫煙は骨のみでなく、全身の健康にも悪い影響しかないため、可能なら喫煙習慣を見直す努力が必要です。

閉経後の女性ホルモンの乱れ

閉経後の女性ホルモンの乱れは、骨粗しょう症の原因になります。 なぜなら、女性の卵巣が機能停止になる閉経期になると、骨の形成をサポートするエストロゲンの分泌が減少するからです。 そのため、骨密度が減少し、骨がもろくなる恐れがあります。閉経後の女性ホルモンの乱れには、適切な医療やライフスタイルの見直しが重要です。 骨粗しょう症のリスクを減らすためにも、閉経前から積極的に予防策を検討するようにしましょう。

関節リウマチ

関節リウマチは、免疫系の異常が原因で起こる慢性の炎症性関節疾患です。 免疫系が正常な関節を攻撃し、腫れや痛み、動きの制限などの症状を引き起こします。 おもに手や足の小関節に症状が現れ、左右対称に関節の炎症が起こる点が特徴です。 進行すると関節の軟骨や、骨が破壊されることから、骨粗しょう症になる可能性があります。 関節リウマチの治療薬として使われることが多いステロイド剤も飲み続けると、骨粗しょう症になるリスクが高まります。 そのため、関節リウマチによる骨粗しょう症を予防するためには、早期の診断と適切な治療が重要です。

ステロイド薬

ステロイド薬は、体内で自然に作られるコルチゾールに似た効果を持つ薬です。 一般的には炎症を引き起こす物質の生成を抑えたり、免疫反応を抑制したりする作用があるため、炎症性疾患やアレルギー疾患の治療で使用されます。 ただし、長期間の使用や大量の摂取は、骨の減少や高血圧、血糖値の上昇、消化器系の問題などの副作用を引き起こす危険性があります。 骨粗しょう症を発症する原因にもなるため、医師の指示に従い、適切な量と期間を守った上で服用するようにしましょう。

シン・整形外科で骨粗しょう症を予防しよう!

骨粗しょう症の予防には、シン・整形外科がおすすめです。シン・整形外科は銀座駅から徒歩1分の好立地にある再生医療専門のクリニックです。 ここではシン・整形外科で受けられる骨粗しょう症の治療や予防法を詳しく解説します。骨密度に不安がある方は、ぜひ確認してみてください。

最新のDEXA法で骨粗しょう症の検査

シン・整形外科では、最新のDEXA法を採用した検査が受けられます。 DEXA法とは最新のX線骨密度測定器のことです。2種類のX線を照射して、骨密度を測定できるため、骨粗しょう症のリスクを正確に評価できます。 従来の超音波やCT、MD法より高い精度なことから、骨粗しょう症の初期症状の発見にも役立つでしょう。

シン・整形外科の治療法

シン・整形外科では、骨粗しょう症の予防や治療にリハビリを推奨しています。 厳しい審査を通過した経験豊富な理学療法士がマンツーマンでサポートします。不安や疑問もすぐに質問でき、安心して通院できる点が魅力です。 また、リハビリメニューは一人一人の症状に合わせたオリジナルを作成してもらえます。 おすすめの各種ケア用品や物理療法、運動療法に関する正しい情報も提供してもらえるため、誤った知識で骨粗しょう症を悪化させるリスクも軽減できます。

シン・整形外科の料金

シン・整形外科の骨粗しょう症を予防するリハビリメニューは2種類が用意されています。
  • スタンダードコース:月額49,800円(税込)月4回通院
  • ライトコース:月額29,800円(税込)月2回通院
集中して骨粗しょう症の予防をしたい方は、週1回通えるスタンダードコースがおすすめです。 「あまり時間がない」「少しでも月々の出費を安くしたい」などの事情がある方は、2週間に一度通うライトコースを検討してみましょう。 また、初診の場合は、診察代に3,300円(税込)と、検査料も必要になります。 料金面や治療法など、不安がある方は、無料の事前相談が受けられるため、確認してから来院を検討してもよいでしょう。

まとめ

骨粗しょう症の主な原因は、加齢や女性ホルモンの減少、遺伝的要因、食生活の乱れ、運動不足などがあります。 原因は一つのみではなく、いくつかの要因が複合的に作用し、骨粗しょう症になります。 また、性別に関係なく誰でも発症する可能性があることから、予防策や早期発見が重要になります。 シン・整形外科では、骨粗しょう症の予防に、リハビリを推奨しています。 月4回通うコースと、のんびり月2回通うコースが用意されているため、症状やライフスタイルにあわせて選択が可能です。 骨粗しょう症は進行すると転倒や骨折などのリスクがあります。早い段階から予防策を講じることで、健康な骨を維持できる可能性が高まるため、ぜひシン・整形外科で予防策の相談をしてみましょう。
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