アキレス腱炎
アキレス腱とは?
ふくらはぎの筋肉「腓腹筋」・「ヒラメ筋」とかかとの骨を繋ぎ、かかとの上に付着する腱を「アキレス腱」と呼びます。 アキレス腱は、足首を上下に曲げたり、足関節にかかる衝撃を調整する役割があります。走ったり、ジャンプの着地、急停止などの動作でアキレス腱に負荷が集中する傾向があります。
アキレス腱炎とは?
スポーツ愛好家の方に多く発症し、アキレス腱の周囲に過剰な負荷がかかり炎症を起こし、痛みや腫れなどの症状が出ます。 歩くことが困難になります。放置していると、足関節が脆弱下して、捻挫が再発しやすくなります。
アキレス腱炎の
症状は?
アキレス腱周囲の痛みや腫れが出ます。日常生活では、起床時や歩き始めなど、動き出す時にアキレス腱がこわばったり、痛みが出ます。 また、足首を上に曲げると痛みが強くなり、歩くことが困難になります。放置していると、足関節が脆弱化して、捻挫が起こりやすくなります。
アキレス腱炎の
原因は?
- スポーツ(バスケットボール・バレーボールなど)で過度な負荷がかかること
- 繰り返し負荷がかかった後に、休息を取らず、再び負荷をかけてしまうこと
- 加齢によるアキレス腱の変性によるもの
- 扁平足など足の形状不良によるもの
アキレス腱炎の
検査・診断
問診・触診
自覚症状について確認します。触診では、アキレス腱の痛みや腫れ、圧痛の部位を確認します。
超音波検査(エコー検査)
超音波検査で診断を確定することが可能です。X線検査では写らない、筋肉・腱・靭帯の損傷の抽出に優れています。また、MRI検査では評価できない、関節を動かしながらの検査も可能です。
アキレス腱炎の
治療法は?
アイシング
患部の冷却することで、痛みや腫れの軽減を図ります。
薬物療法
湿布や消炎鎮痛剤の内服などで、痛みや炎症を抑えます。
装具療法
足底板(靴の中敷き:インソール)を装着して、アキレス腱にかかる負担を軽減します。
リハビリテーション
徒手療法やふくらはぎのストレッチ・筋力トレーニングなどの運動療法、物理療法を組み合わせて、痛みの軽減と再発予防を行います。
手術療法
保存療法を行っても症状が改善しない場合、腱の部分切除を行うなど、手術が適応となる場合があります。