足関節捻挫

足関節捻挫

足関節捻挫とは?

多くの場合は、足首の関節を内側に捻る事による「内反捻挫」です。足首の痛みや腫れなどの症状が出ます。また、足関節捻挫はスポーツ外傷の中で一番多い疾患で、同時に靭帯を損傷するケースが多くあります。足関節では「前距腓靭帯」が損傷されることが最も多くあります。

足関節捻挫

(画像引用)日本整形外科学会|足関節捻挫

足関節捻挫
の症状は?

外くるぶしの前や下に痛み、腫れが出たり、くるぶしを押さえると圧痛があります。重症化すると強い痛みや関節の不安定さから、 歩くことが困難になります。放置していると、足関節が脆弱下して、捻挫が再発しやすくなります。

足関節捻挫の
重症度分類

1度捻挫

靭帯が伸びる程度の損傷

2度捻挫

靭帯の一部が切れるもの

3度捻挫

靭帯が完全に切れるもの

軽症でも放置せず、きちんと医療機関を受診し、治療することが重要です。

足関節捻挫の
原因は?

主な原因は、スポーツや歩行時、段差などで、足を内側に捻ることによる足関節外側の靭帯の損傷です。

足関節捻挫の
検査・診断

「足を捻った」という訴えと、外くるぶしの前や下を押すと痛みが出たり、腫れがあれば診断がつきます。また、X線検査で骨折の有無を確認します。

足関節捻挫の
応急処置

足関節を捻った時には、患部の出血や痛み、腫れの緩和のために、「RICE処置」を行います。

RICE処置

Rest(安静)

椅子や床などに座ったり、横になり、安静を保ちます。損傷部位の腫れや血管・神経の損傷を防ぐことが目的です。

Icing(冷却)

患部の冷却を行います。細胞壊死と腫れを抑えることが目的です。

Compression(圧迫)

患部を包帯などで適度に圧迫します。患部の内出血や腫れを防ぐことが目的です。

Elevation(挙上)

患部を心臓よりも高い位置に上げます。腫れを防いだり、軽減することが目的です。

足関節捻挫の
治療法は?

ほとんどの足関節捻挫(1度・2度捻挫)では、保存療法が選択されます。しかし、3度捻挫など重症の場合は、手術が適応になることもあります。

保存療法

1度捻挫では、テーピング・サポーターによる固定、2度捻挫では、シーネ固定、3度捻挫では2〜3週間のギプス固定で安静を保ちます。

薬物療法

湿布や消炎鎮痛剤などで、痛みや腫れ、熱感などの軽減を促します。

リハビリテーション

徒手療法や運動療法、物理療法を組み合わせて、痛みの改善や足関節への負担軽減、再発予防を行います。

手術療法

靭帯の再建術や観血的整復固定術などがあり、術後は数週間のギプス固定とリハビリテーションを行います。スポーツ復帰には3〜6ヶ月ほどかかります。

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