母指CM関節症は指の付け根の部分にある関節に炎症や変形が起こる疾患で、進行すると痛みを感じるのみでなく掴む、握る、回すなどの動作が困難になります。
母指CM関節症は関節や軟膏の摩耗や損傷で発生し、放置すると手術をして関節付近の骨に手を加える必要があります。
重症の母指CM関節症の手術では、リハビリを終えて普段の生活に戻るまでに3か月以上の期間が必要です。手術をしてもすぐに元どおりの生活に戻れるわけではありません。
今回の記事では、母指CM関節症がどのくらいで治るのかについてステージごとに詳しくまとめました。CM関節に違和感を感じている方はぜひ参考にしてください。
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母指CM関節症の症状と分類

母指CM関節症の症状と進行ステージについて解説します。親指に違和感を感じている方は、自身が母指CM関節症である可能性を考えてみてください。
母指CM関節症の主な症状
母指CM関節症は、親指の付け根にあるCM関節(第1手根中手関節)に起こる変形性関節症で、特に更年期以降の女性に多くみられます。主な症状としては、物をつまんだり握ったりする際の関節の痛みがあり、進行すると腫れや熱感、不安定感、関節の変形(くの字変形)、可動域の制限、さらには握力やつまみ力の低下が見られるようになります。症状は利き手に出やすく、両手に生じることもあります。
母指CM関節症はステージで分類される
母指CM関節症は、親指の付け根にある第1手根中手関節に起こる変形性関節症で、その進行度は一般的に「Eaton分類」によりステージIからIVに分けられます。ステージIでは、X線上では明らかな変化がほとんど見られず、関節の不安定性が主な症状です。ステージIIになると、関節間隙の狭小化が認められ、小さな骨棘(骨のトゲ状の変化)が現れてきます。ステージIIIでは、関節間隙がほとんど消失し、関節の変形が進行して不整な状態となります。さらに進行したステージIVでは、CM関節に加えて周囲の手根骨、特に舟状骨や大菱形骨などにも変性が及び、広範な関節変形と機能障害が生じます。この分類は、保存療法を続けるか、手術を検討するかといった治療方針を決定するうえで重要な指標となります。
母指CM関節症を放置するリスク
母指CM関節症を放置すると、痛みが慢性化・増悪し、関節の変形や可動域制限が進行して日常生活動作に支障をきたすようになります。また、握力やつまみ力の低下により物を持つ・つまむといった動作が困難になり、症状が反対の手にも及ぶことがあります。さらに、関節の変性が周囲に広がることで治療が難しくなり、保存療法が効かなくなるケースもあるため、早期の診断と対応が重要です。
母指CM関節症になる主な原因

母指CM関節症になる原因にはさまざまなものがあります。ここでは代表的な母指CM関節症の原因を紹介します。
加齢
母指CM関節症の主な原因は、加齢による関節軟骨の摩耗です。これに加えて、親指の使い過ぎや繰り返しの負荷、女性ホルモンの影響による関節の不安定性、中高年女性での発症が多いこと、関節の緩さや外傷の既往なども発症に関与します。つまり、加齢を中心とした複数の要因が重なって発症すると考えられています。
親指への負担
母指CM関節症の主な原因は、加齢による関節軟骨の摩耗とともに、親指への過剰な負担が大きく関係しています。親指は日常的に物をつまんだり握ったりする動作で頻繁に使われるため、繰り返しの過負荷が関節にかかりやすく、関節の変形や軟骨のすり減りを促進します。特に中高年の女性では、加齢や女性ホルモンの変化により関節が不安定になりやすく、親指への負担が症状の進行を加速させる主な要因となります。
女性ホルモンの変化
母指CM関節症の発症には、女性ホルモンの変化が大きく関与しています。特に更年期を迎えるとエストロゲンの分泌が減少し、関節の軟骨や靭帯の柔軟性・強度が低下します。その結果、関節が不安定になりやすく、親指への負担が増すことで関節軟骨の摩耗や変形が進行しやすくなります。このため、中高年の女性に母指CM関節症が多く見られるのは、女性ホルモンの減少が関節の健康維持に影響を及ぼすからと考えられています。

【種類別】母指CM関節症が治るまでの期間

母指CM関節症が治るまでの期間は、症状のステージと選択した治療方法で異なります。ここでは母指CM関節症が改善するまでの期間の目安をまとめました。
保存治療
母指CM関節症の保存治療では、装具を使って関節の負担を減らし、消炎鎮痛剤の内服や注射で痛みや炎症を抑えます。また、関節周囲の筋力強化や可動域改善を目的としたリハビリも行います。これらの治療を数週間から数か月続けることで症状が改善することが多いですが、個人差があります。根気よく続けることが大切で、改善が見られない場合や症状が進行する場合は手術を検討することもあります。
ステロイド注射
母指CM関節症に対するステロイド注射は、関節の炎症や痛みを数日から1〜2週間ほどで和らげる効果があります。ただし、注射の効果は一時的で、長く続くとは限りません。繰り返しの注射は関節軟骨を傷める可能性があるため注意が必要です。注射は根本治療ではないため、装具の使用やリハビリなどの保存療法を継続しながら症状の改善を目指します。改善には数週間から数か月かかることが一般的で、痛みが続いたり症状が悪化した場合は手術が検討されます。
外科手術
母指CM関節症の外科手術後は、通常数日から1週間の入院が必要です。手術後は親指や手首を3〜6週間ほど固定し、その間は動かさず安静にします。固定が外れた後は、関節の動きや筋力を回復させるために数週間から数か月にわたりリハビリを行います。このリハビリ期間中に徐々に親指の動作が改善し、日常生活で問題なく使えるようになるのは一般的に手術後約3か月後ですが、完全に回復し関節が安定するまでには半年以上かかることもあります。個人差が大きいため、医師の指示に従って無理せず回復を進めることが大切です。
母指CM関節症についてよくある質問

母指CM関節症について、よくある質問をまとめました。そのほかの質問や不安な点については治療を進めるクリニックに直接問い合わせるとよいでしょう。
母指CM関節症の手術で後遺症は残る?
母指CM関節症の手術は、痛みの軽減や機能改善が期待できますが、後遺症が完全にないわけではありません。手術後に関節の動きが制限されたり、握力やつまみ力が十分に戻らないことがあります。また、手術によって神経が刺激され、一時的または長期的なしびれや感覚異常が生じる場合もあります。さらに、感染や傷の治りの問題といった手術特有のリスクもあります。まれに関節の変形や不安定感が再発することもあるため、手術前には医師と十分に相談し、リスクとメリットを理解したうえで決断することが大切です。
母指CM関節症の手術にかかる時間は?
母指CM関節症の手術にかかる時間は、手術の種類や患者さんの状態によって異なりますが、一般的には約1時間から2時間程度です。例えば、関節の変形を整える比較的シンプルな関節形成術では1〜1.5時間ほどかかることが多いです。一方、関節固定術や関節形成再建術のように手術内容が複雑な場合は、2時間程度かかることもあります。手術時間には、実際の切開から縫合までの時間を指し、麻酔の準備や術後の処置時間はこれに含まれません。具体的な手術時間や手術の詳細については、担当医と事前によく相談することが大切です。
母指CM関節症の手術を受けるタイミングは?
母指CM関節症の手術を受けるタイミングは、まず保存療法(装具や薬物療法、リハビリなど)を続けても痛みや動作の問題が改善しない場合が挙げられます。特に、日常生活での痛みや関節の不安定感が強くなり、物を持ったりつまんだりする動作が難しくなっているときは手術を検討します。また、痛みが慢性的に続き睡眠や生活に支障をきたしている場合も手術の対象となります。手術を受けるかどうかは症状の程度や生活への影響、患者さんの希望によって異なるため、医師と十分に相談して最適な時期を決めることが大切です。

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・専門的な知識と経験
・一連の症例への対応
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・患者中心のアプローチ
・継続的なケアとフォローアップ
専門的な知識と経験
シン整形外科が指の治療におすすめな理由として、その専門的な知識と経験が挙げられます。整形外科は骨や関節の疾患に特化した分野であり、シン整形外科は指の異常や障害に対する専門的なアプローチをしています。
一連の症例への対応
シン整形外科が指の治療におすすめされる理由として、様々な指の症状や疾患に対応できることが挙げられます。関節炎、捻挫、骨折など、指にはさまざまな問題があり、その一連の症例に対して適切な治療を提供しています。
最新の医療技術の利用
シン整形外科は最新の画像診断技術や手術技術を積極的に取り入れており、より精確な診断と効果的な治療を提供しています。
患者中心のアプローチ
シン整形外科は患者のニーズや状態に合わせた個別の治療計画を提供しています。指の症状は個人差が大きいため、患者中心のアプローチが効果的な治療が求められます。
継続的なケアとフォローアップ
指の治療は手術後のリハビリテーションやフォローアップが重要です。シン整形外科は継続的なケアとフォローアップを提供しており、患者の回復をサポートしています。
まとめ

母指CM関節症は、親指の付け根にある母指手根中手関節(CM関節)に起こる変形性関節症で、特に中高年の女性に多く見られます。加齢や手の使いすぎにより関節の軟骨がすり減り、炎症や痛みが生じ、物をつまむ、ひねる、フタを開けるなどの日常動作で支障が出ます。進行すると関節が腫れたり、親指の力が弱くなったり、外見的に変形が目立つようになります。治療は、サポーターの装着や痛み止めの使用、リハビリによる関節の安定化などが行われ、これらで効果が不十分な場合は、関節の一部を切除したり固定したりする手術が選択されます。早期に対応することで進行を抑え、日常生活の質を保つことが可能です。