膝の横が痛いときに疑うべき疾患を解説！おすすめの治療法やクリニックも紹介

膝の痛みを抱えている方は多く存在しますが、原因や症状は人それぞれです。

膝の横に痛みが走る、お皿の部分が痛い、違和感がある、歩行も困難など痛みのある部分や程度は異なります。

適切な治療を受けるためには、症状の把握や原因の見極めが大切です。医師に相談する前に、まずは自身の膝の痛みについて考えてみましょう。

今回の記事では、膝の横が痛い場合に考えられる疾患について紹介します。

場所ごとに疑われる疾患や、痛みがある際の対処法について詳しく解説するので、膝の痛みに悩まされている方はぜひ参考にしてください。

膝の横が痛いときの疾患一覧

膝の痛みに悩まされている方のなかでも、膝の横に痛みが生じるケースは珍しくありません。

膝の横が痛い方は多くの場合、歩きはじめや立ち上がる際に痛みが生じます。

そのままの状態で放置すると膝に水が溜まり、腫れる可能性があるため注意が必要です。

自身に当てはまる症状があるかどうか、次の項目を確認してください。

自身の膝の痛みの原因に目星がついたら、医師に相談して適切な治療を受けましょう。

膝の内側に痛みがある

まずは、膝の内側に痛みがある場合の疑うべき疾患について紹介します。

膝の内側に集まる筋肉や腱に異常が生じると、さまざまな疾患に発展します。

それぞれの疾患の特徴や危険性について解説するため、膝の内側に痛みがある方は自身の症状と照らし合わせましょう。

鵞足炎

膝の内側は縫工筋、薄筋、半腱様筋の3つの筋肉と腱が集まる場所です。

鵞足炎とは、筋肉と腱が骨に付着する部分に存在する「滑液包」に炎症が生じた状態をさします。

滑液包は小さなゼリー状の袋で、膝をはじめとするさまざまな関節に存在します。

骨と軟骨の摩擦を軽減するクッションの役割を果たす重要な部分であるため、滑液包にくり返し負担がかかりダメージが加わると、慢性的な痛みが生じるようになります。

鵞足炎は、とくにアスリートやスポーツ選手に多くみられる疾患です。

膝の内側の5～7 cm程度下の部分が腫れている、押すと痛みが走る方は鵞足炎を疑いましょう。

鵞足炎を発症する原因として、ストレッチをせずに急に運動をはじめる、不適切なトレーニング、肥満などが挙げられます。

酷くなると安静時にも痛みを感じるため、早急な医師への相談が必要です。

膝離断性骨軟骨炎

膝離断性骨軟骨炎とは、膝関節内部に軟骨が剥がれ落ちる疾患です。

男性がなりやすい疾患であり、とくに成長期である小中学生に多く発症します。

膝の曲げ伸ばしの際に、引っ掛かりやズレを感じる場合は膝離断性骨軟骨炎を疑いましょう。

膝離断性骨軟骨炎の原因として、運動により繰り返し軟骨下の骨にストレスがかかる、強い衝撃が加わる、などが挙げられます。

症状が進行すると、運動時のみならず日常生活にも支障をきたすようになります。

変形性膝関節症

変形性膝関節症とは、膝の関節にある軟骨がすり減り、痛みが発生する疾患です。

初期症状は、階段の昇り降りや正座をする際に痛みや違和感が発生しますが、症状が進行すると歩行さえも困難になります。

酷い場合は脚を真っすぐに伸ばせなくなるため、慢性的な痛みに悩まされている方はすぐに受診しましょう。

変形性膝関節症の主な原因は、膝関節にある軟骨の老化です。

女性に多くみられる疾患であり、高齢になるほど発症率が高くなります。

さらに、膝に負担がかかりやすい肥満体質の方も、変形性膝関節症を発症しやすいと考えられています。

内側半月板損傷

内側半月板損傷は、スポーツ外傷の一つです。

半月板とは膝関節にかかる負荷を分散させ、関節の位置を安定させる重要な部分です。

痛めたあと適切な治療を受けなければ、競技復帰が危ぶまれる疾患であるため、すぐに受診してください。

膝の内側に痛みが出て、膝を90度まで曲げられない、膝全体が腫れる、などの場合は内側半月板損傷を疑いましょう。

スポーツ中に痛めるケースが多くみられますが、加齢によりもろくなった半月板に負荷がかかり損傷するケースもあります。

膝の外側に痛みがある

次は、膝の外側に痛みがある場合の疑うべき疾患を紹介します。

それぞれの疾患の特徴や症状を確認し、自身の膝の痛みと照らし合わせましょう。

とくに、すぐに受診できない方は自身での対処が必要です。

適切な対処法をとるためにも、まずは痛みの原因を探る必要があります。

外側副靭帯損傷

外側副靭帯とは膝の外側にある靭帯の一つであり、膝関節を安定させる重要な働きをします。

外側副靭帯損傷は、外側副靭帯が部分的あるいは完全に損傷した状態をさします。

膝の外側に痛みがある、腫れてきた、しびれがある、などの場合は外側副靭帯損傷を疑いましょう。

外側副靭帯損傷を発症すると膝の安定性が著しく低下し、運動や歩行が困難となります。

外側副靭帯損傷を発症する主な原因は、膝に対しての急激な負荷や転倒、衝撃などです。

腸脛靭帯炎

腸脛靭帯炎とは長時間ランニングをした際に膝の外側が痛くなる疾患で、別名「ランナー膝」とも呼ばれます。

腸脛靭帯の主な役割は、股関節を外転させる働きです。足を地面につける際に、上半身が傾かないように支える役目をしています。

長時間のランニングのような動作では、腸脛靭帯の繰り返される擦れにより炎症が引き起こされ、膝の外側に痛みを感じるようになります。

ランナーのみに発症するわけではなく、O脚や体が硬い方、急に運動をはじめた方も注意が必要です。

初期段階では運動時のみ痛みを感じますが、症状が進行すると安静時にも痛みを感じ、歩行さえも困難になります。

外側半月板損傷

外側半月板損傷は内側半月板損傷と同様に、スポーツ外傷の一つです。

競技者以外にも、高齢者が発症するケースも多く存在します。

膝の外側が痛む、膝が90度まで曲げられない、膝全体が腫れる、などの場合はすぐに受診するようにしましょう。

半月板は膝を安定させる重要な部分のため、すぐに適切な治療を受ける必要があります。

膝の横が痛いときの対処法

膝の横に痛みがある場合、必ずしもすぐに受診できる方ばかりではありません。

「仕事が落ち着くまで時間が必要」「受診するまでの間少しでも痛みを軽くしたい」などと悩みを抱えるケースは少なくありません。

自身での対処法を知っておけば、万が一の際に役立つでしょう。ここからは、膝の横が痛いときの対処法について紹介します。

すぐに実践できるものばかりであるため、膝に痛みがある方はぜひ試してみましょう。

腫れや熱を帯びている場合は冷やす

「膝の痛みを改善するためには温めるべきか冷やすべきか」と悩む方が多いのではないでしょうか。膝の横に炎症がある場合は、冷やす方を選択しましょう。

とくに、痛みのみならず腫れや熱を帯びている場合は、冷やして鎮めなければいけません。

患部を冷やすと血管を収縮させる、神経の伝達を遅くする、などに効果的です。患部を冷やして毛細血管を縮小させると、腫れや熱が治まります。

さらに患部表面の温度が低下すると、神経が伝達する速度が遅くなるため、痛みが鈍くなるでしょう。

冷やす時間の目安は、15～20分程度です。あくまでも目安であり、冷やし過ぎは凍傷につながります。

冷たすぎて不快に感じる手前でやめるようにしましょう。

痛み止めをはじめとした市販薬を飲む

膝の横の痛みを止める市販薬には、内服や外用など種類豊富に展開されています。

痛み止めとして主に販売されているのは「塗り薬」「貼り薬」「内服薬」の3つです。

塗り薬や貼り薬のような外用は、薬用成分が皮膚から吸収されて患部の腫れや痛みを抑える効果が期待できます。

塗り薬は持ち運びしやすいため、出先でも痛みを感じた場合にすぐ塗れる点がメリットです。

貼り薬は患部に密着し、塗り薬に比べて効きやすい点が特徴です。

内服薬を選ぶ場合は、薬剤師に詳しく症状を説明して購入するようにしましょう。

酷い痛みには解熱鎮痛効果のある薬がおすすめですが、長期間の服用は推奨できません。

動かすと痛い場合はテーピングを巻く

スポーツ選手が、膝や肘にテーピングを巻いている様子を見た経験がある方も多いでしょう。

テーピングの効果は、膝関節の可動域の制限や痛みの緩和、精神的不安の軽減などです。

膝の横に痛みがある方の多くは、膝の可動域を超える力が加わると、激しい痛みに襲われます。

テーピングを巻いておけば、関節の過度の動きを制限でき、痛みの発生を予防できます。

テーピングはケガの再発防止にもつながるため、不安がある部分には日頃からテーピングを巻くとよいでしょう。

痛みが軽い場合はストレッチやマッサージも効果的

膝の痛みが軽度の場合は、膝周りの筋肉を柔軟に保つためのストレッチが有効です。

膝が痛いと安静を保とうとする方が多いですが、運動不足になることで筋力が劣り、さらに関節が弱くなる悪循環に陥る可能性があります。

太ももの前側や足首などのストレッチを日頃からおこない、膝周りの痛みを和らげましょう。無理をしない範囲での継続が大切です。

また、膝の横の痛みを改善するためには太もものマッサージが効果的です。

膝を安定させている太ももの筋肉を緩めると、血流がスムーズになり老廃物が流れやすくなります。

膝の痛み軽減や再発防止につながるため、日常的におこないましょう。

痛みが強い場合や慢性的な場合は医療機関を受診する

膝の痛みの原因にはさまざまありますが、どのような原因でも放置は禁物です。

そのまま放置すると、日常生活に支障をきたすどころか歩行さえも困難になります。

すぐに病院やクリニックを受診して、適切な治療を受けましょう。

とくに、痛みで歩けない、痛みによる発熱がある、膝が急に伸びなくなったなどの方は早急な受診が必要です。

膝の横が痛いときに施される治療

いざ受診を検討した際に不安に感じる点は、痛みを伴う治療であるかどうかではないでしょうか。

痛みが酷い方は、手術を提案されたらと考える方も少なくありません。

膝の横が痛いときの主な治療には何があるのでしょうか。

ここからは、膝の横が痛いときの主な治療方法を3つ紹介します。

装具療法

装具療法とは保存療法の一つであり、膝や足に装具を装着して痛みの緩和を目指す治療方法です。

日本人に多いO脚は膝の内側に体重がかかるため、内側の軟骨がすり減り、痛みが発症します。

装具を装着すると、体重のかかる場所が変わることから、膝への負担が減少します。

装具は健康用品としてネットや靴売り場でも購入可能ですが、病院を受診して専門医の指導のもと使用する方が効果は得やすいでしょう。

O脚防止の装具のほかにも、膝を包み込むようなサポーターが使用されるケースもあります。

注射療法（薬物療法）

膝の横に痛みがある場合、注射療法が勧められる場合もあります。

膝の痛み緩和には「ヒアルロン注射」や「ステロイド注射」が効果的です。

ヒアルロン酸注射は、加齢とともに減少した膝関節内のヒアルロン酸を注射により補う治療方法です。

ヒアルロン酸は膝内部のクッションのような役割をするため、膝への負担が軽減されます。

ステロイド注射は抗炎症と鎮痛作用があり、膝の痛みの緩和に効果的です。

膝の炎症により、強い痛みが我慢できない方に提案されるケースが多くあります。

しかし、どちらも効果は一時的であり、継続して治療をしても症状の進行具合により効果が得られなくなるケースが大半です。

手術療法

膝の横が慢性的に痛む、注射療法では効果が得られない、などの方は手術療法を提案されるでしょう。

膝の横が痛い場合の手術療法では「関節鏡視下手術」や「人工膝関節置換術」が挙げられます。

関節鏡視下手術は、膝に小さな穴を開けて内視鏡を挿入しながらおこなう手術です。

患者の体にかかる負担が少ない点がメリットといえるでしょう。

人工関節置換術は、異常がある関節部分を切除して、人工関節に置き換える手術です。

高い効果が期待できますが、体への負担は大きいと考えられています。

再生医療

最近では、膝の痛みを軽減させる治療として「再生医療」を提供するクリニックが増えています。

再生医療とは、自身の自然治癒力を最大限発揮させる治療方法です。

自身の血液や細胞から取り出した有効成分を活用するため、副作用や合併症のリスクが低く、治療も注射のみで完了します。

入院を避けたい、手術には抵抗があるなどの方におすすめの治療法です。

聞き慣れない「再生医療」に不安を抱く方は、再生医療に特化したクリニックを受診するようにしましょう。

再生医療に特化したクリニックは知識や実績が豊富であり、精神的負担が軽くなります。

膝の横が痛いならシン・整形外科への受診がおすすめ！

メリットが多く得られる再生医療について気になる方には、再生医療に特化した「シン・整形外科」がおすすめです。

シン・整形外科は数少ない再生医療に特化したクリニックであり、不安や疑問を解消しながら治療に取り組めます。

ここからは、シン・整形外科について紹介します。

シン・整形外科の特徴や取り入れている再生医療の種類、保証制度についても詳しく解説するので、クリニック選びに苦戦している方はぜひ参考にしてください。

整形外科の専門医の治療が受けられる

シン・整形外科が選ばれる理由の一つに「専門医」が在中している点が挙げられます。

シン・整形外科では、日本整形外科学会認定の専門医が診察にあたります。

はじめて再生医療を受ける方は「どのような治療をするのか」「効果は得られるのか」など、気になる点が多いのではないでしょうか。

シン・整形外科では、専門医による丁寧なヒアリングやMRIを用いた検査をおこないます。

気軽に相談できるため、再生医療についての知識を深めながら治療を進められます。

再生医療に特化したクリニック

近年、再生医療は徐々に広まりつつありますが、現状は再生医療に特化したクリニックがまだまだ少ないと考えられています。

シン・整形外科は、数少ない再生医療に特化したクリニックです。

関節の痛みを再生医療で解決する専門の医療機関であるため、再生医療のなかでも患者それぞれの症状にあわせた治療方法の提供が可能です。

保存療法や注射療法では解消できなかった痛みでも、諦める必要はありません。

長年悩まされてきた痛みについて、まずはシン・整形外科に相談してみましょう。

シン・整形外科の再生医療

再生医療にも、さまざまな種類があります。それぞれの特徴やメリットを確認して、医師と相談して慎重に検討しましょう。

ここからは、シン・整形外科が取り入れている再生医療について紹介します。

経験豊富な専門医が症状にあわせた治療法を提案するため、ぜひ相談してみてください。

PRP-FD治療

PRP‐FD治療とは、血液中の血小板が多く含まれる部分を抽出、加工して、患部の治療に使う再生医療です。

抽出した有効成分を濃縮し、痛みの改善に効果的な成長因子を増やします。

患部に注射された有効成分が、損傷した組織を修復、再生する働きをして痛みの軽減につながります。

患者自身の血液を使用するためリスクが少なく、効果の持続性が期待できる点がメリットです。

PRP-PRO治療

PRP-PRO治療とは、患者の血液から抽出した有効成分を高濃度にして使用する治療方法です。

一般的なPRP-PRO治療は院内で有効成分を調製するケースが多くみられますが、シン・整形外科では厚生労働省に認可された専門施設で調製をおこないます。

一般的なPRP-PRO治療で用いられる有効成分よりも、さらに高い濃縮率を実現するため、より痛みの改善に効果的です。

強い痛みにより生活もままならない、歩行さえも困難であるなどの方も諦めずに、シン・整形外科を受診して治療にあたりましょう。

スタッフが健康的な体づくりのサポートをおこないます。

幹細胞培養治療

幹細胞培養治療とは、患者自身の皮下脂肪から抽出した幹細胞を培養し、患部に注射して痛みの改善を図る治療方法です。

幹細胞にあるさまざまな細胞に変化する力を活用して、患部の損傷した細胞を修復または再生させます。

膝関節に注射する場合は、傷んだり擦り減ったりした軟骨が修復され、炎症を抑える効果が期待できます。

シン・整形外科ではさまざまな再生医療を提供しており、症状にあわせた治療が可能です。

少しでも気になる点は、気軽に医師に相談するようにしましょう。

安心して治療に専念できる保証制度

再生医療は高額な費用がかかる点を踏まえると、効果が得られるのかどうかが気になるポイントです。

さらに、はじめて再生医療を受ける場合は、自身の健康に影響がないか不安に感じる方も少なくありません。

シン・整形外科では安心保証制度として「再治療保証」と「リスク保証」の2つの保証制度を設けています。

再治療保証とは、シン・整形外科で再生医療を受けて思うような効果が得られない場合に限り、無料で1回分追加の治療が受けられるものです。

条件や保証期間に定めがあるため、公式サイトを確認しましょう。

リスク保証とはシン・整形外科で再生医療を受けて、万が一健康被害が生じた場合でも安心の保証制度です。

リスクに備えて、シン・整形外科が「再生医療サポート保険」に加入しています。保証制度が充実しており、精神的負担が軽減されるでしょう。

プロゴルファーの治療経験がある多くの実績

シン・整形外科は、再生医療に特化した実績豊富なクリニックです。男子プロゴルファーの治療経験について紹介します。

2023年には3人のプロゴルファーが来院し、一人は膝の痛みを取り除くためにPRP療法に取り組みました。

スポーツ選手はシーズンに突入すると、膝の痛みをケアしながら試合に臨まなければなりません。

再生医療を取り入れて、入院をせずに膝の治療に取り組みたいとのことでした。

ほかの選手は痛みが出た際の備えとしてリハビリ、さらにはPRPを調製して保管するために採血をおこなうなど、それぞれの体の状態にあわせた対処法を提案しました。

まとめ

膝の横が痛い場合、さまざまな疾患が疑われます。自身の症状とよく照らしあわせて、原因を探りましょう。

すぐに受診できない場合は、自身でおこなえる対処法を確認しておくと、万が一の際に役立ちます。

しかし、痛みが酷い方や慢性的な痛みに悩まされる方は、なるべく早くクリニックを受診する必要があるでしょう。

再生医療に特化した「シン・整形外科」であれば、整形外科の専門の医師が丁寧な診察をおこないます。

鎮痛効果と長期的な持続性が期待できる再生医療を治療に取り入れて、痛みのない健康的な毎日を取り戻しましょう。