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膝の靭帯損傷の症状は?歩けるようになるまでの期間は?治療方法・予防方法も解説

膝靭帯損傷の症状や、治癒までの期間がどれくらいなのかとお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

膝靭帯損傷は、膝の靭帯が伸びたり切れたりして痛みや腫れなどの症状が出る怪我です。スポーツや交通事故で受傷するケースが多く見られます。

本記事では、膝靭帯損傷の症状について詳しく解説します。診断や治療の方法も解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

膝靭帯損傷の症状

膝靭帯損傷の症状は、痛みや腫れ、膝の関節の可動域制限、ぐらつき、歩行困難などがあります。

ここでは膝靭帯損傷の症状についてそれぞれ詳しく解説します。

膝の痛みや腫れ

膝靭帯損傷では、受傷直後から膝に強い痛みが生じ、歩行が困難になることがあります。数時間以内に膝が大きく腫れることも多く、これは靭帯の損傷による関節内出血が原因です。また、靭帯が断裂すると膝が不安定になり、「力が抜けるような感覚」や「ぐらつき」を感じることがあります。さらに、腫れや痛みによって膝の曲げ伸ばしがしにくくなるなど、可動域が制限されることもあります。

膝の可動域の制限、ぐらつき

膝靭帯損傷では、痛みや腫れにより膝の曲げ伸ばしがしづらくなり、可動域が制限されることがあります。また、靭帯の損傷によって膝関節の安定性が失われ、歩行時や方向転換の際に膝がぐらついたり、力が抜けるような不安定感を感じることがあります。特に前十字靭帯を損傷した場合に、こうした症状が顕著に現れることが多いです。

歩行困難

膝靭帯損傷では、損傷の程度によって歩行が困難になることがあります。特に強い痛みや腫れ、不安定感がある場合には、膝に体重をかけることが難しくなり、普通に歩くことができなくなります。前十字靭帯や内側側副靭帯などの損傷では、膝が「抜ける」ような感覚があり、歩行中に膝が崩れるように感じることもあります。また、膝の可動域が制限されていると、足を前に出す動作自体が困難になります。

膝靭帯損傷とは?

膝靭帯損傷とは、膝関節を安定させる役割を持つ靭帯のいずれかが、外部からの強い衝撃や急な動きによって伸びたり、部分的または完全に断裂してしまうケガのことです。主にスポーツや交通事故、転倒などが原因で起こり、日常生活や競技生活に大きな影響を与えることがあります。

膝には4本の重要な靭帯があり、それぞれに役割があります。前十字靭帯(ACL)は膝の前後の動きを制御し、ジャンプの着地や急な方向転換で損傷しやすいです。後十字靭帯(PCL)は膝が後ろにずれるのを防ぎ、交通事故などでの強い衝撃が原因となります。内側側副靭帯(MCL)は膝の内側を守り、外側からの衝撃で損傷します。外側側副靭帯(LCL)は逆に膝の外側を支え、内側からの力で損傷します。

症状としては、膝の腫れ、激しい痛み、不安定感(ぐらつきや膝が抜ける感じ)、可動域の制限、「ブチッ」という断裂音などが見られます。診断には問診や触診に加え、MRIで靭帯の状態を確認したり、X線で骨の異常を調べたりします。

治療は損傷の程度により異なり、軽度であれば安静・アイシング・圧迫・挙上(RICE処置)とリハビリを行う保存療法が基本です。中〜重度の断裂やスポーツ復帰を目指す場合には、靭帯再建手術が必要となることもあります。術後は数か月にわたるリハビリが重要で、通常6か月から1年ほどの回復期間が必要です。

予防としては、太ももやお尻などの筋力を強化し、柔軟性を高めるストレッチ、正しいフォームでの運動、ウォームアップやクールダウンの徹底が効果的です。特にスポーツをする人は、日頃から膝への負担を減らす意識が大切です。

膝の靭帯の種類

膝の靭帯には、前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯の4種類があり、それぞれが膝関節の安定性を保つ重要な役割を担っています。前十字靭帯(ACL)は膝の中央に位置し、すねの骨(脛骨)が前方にずれるのを防ぎ、ジャンプや急な方向転換時に損傷しやすい靭帯です。後十字靭帯(PCL)はACLの後方にあり、脛骨が後ろにずれるのを防ぐ働きがあり、交通事故などでの膝への強い衝撃によって損傷することが多いです。内側側副靭帯(MCL)は膝の内側に位置し、外側からの力によって膝が内側に折れ曲がるのを防ぎます。逆に、膝の外側にある外側側副靭帯(LCL)は、内側からの衝撃によって膝が外に折れ曲がるのを防ぐ役割を果たしています。これらの靭帯は、膝の前後・左右・ねじれ方向の動きをコントロールし、歩行や運動時の安定性を支えています。

膝靭帯損傷の検査と診断

膝靭帯損傷の検査と診断は、損傷の程度や治療方針を決定するために非常に重要です。まず、医師による問診で、受傷したときの状況や痛みの強さ、膝の腫れの有無、膝が不安定に感じるかどうかなどを詳しく聞き取ります。その後、視診や触診によって膝の腫れや変形、圧痛の位置を確認し、靭帯に異常があるかを観察します。

続いて、徒手検査と呼ばれる整形外科的なテストが行われます。これは、医師が膝を手で動かしながら、前十字靭帯や後十字靭帯、内側・外側側副靭帯の緩みや損傷を調べる検査です。代表的なものにラックマンテストや前方・後方引き出しテスト、内反・外反ストレステストなどがあります。

さらに詳しい評価のために、画像検査も行われます。X線検査では骨折や骨の異常を確認し、MRI検査では靭帯の損傷の程度や、半月板や軟骨などの周辺組織の状態も詳しく調べることができます。場合によっては、関節鏡というカメラを膝の中に入れて直接関節内を観察する検査(関節鏡検査)が行われることもあり、この検査では診断と同時に手術治療を行うことも可能です。

これら一連の検査を通して、損傷した靭帯の種類や重症度を正確に判断し、保存療法で治るのか、手術が必要かといった治療方針が決定されます。正確な診断が、早期の回復と再発予防につながります。

膝靭帯損傷の主な原因

膝靭帯損傷の主な原因は、スポーツ、交通事故、転倒の3つが挙げられます。

スポーツ

膝靭帯損傷の主な原因のひとつはスポーツによる動作や衝撃です。特に、急な方向転換やストップ動作、ジャンプの着地、さらには他の選手との接触などが膝に強い負荷をかけ、靭帯を損傷する原因となります。サッカーやバスケットボール、ラグビーなどの競技では、走行中の急停止や切り返し、タックルなどで膝に不自然な力が加わり、靭帯が引き伸ばされたり切れたりすることがあります。また、スキーやスノーボードでは転倒時に脚が固定されたまま膝がひねられることにより、靭帯に過剰なねじれの力がかかって損傷を引き起こします。

特に損傷しやすいのは前十字靭帯(ACL)で、ジャンプの着地や急な方向転換などで断裂するケースが多く見られます。内側側副靭帯(MCL)は、膝の外側から強い衝撃を受けたときに損傷しやすく、ラグビーやサッカーなど接触のあるスポーツで多く見られます。

このように、スポーツ中の動きや衝撃によって膝に過剰な負担がかかると、靭帯が損傷するリスクが高まります。特にフォームの乱れや筋力不足、準備運動の不足があるとさらに危険性が増すため、日頃からの予防やトレーニングが大切です。

交通事故

交通事故も膝靭帯損傷の大きな原因のひとつであり、特に車の衝突や転倒、バイク事故などで強い衝撃を受けた際に発生しやすくなります。事故によって膝に過度な力が突然加わることで、靭帯が伸びたり断裂したりするのです。

最も多いのは、膝がダッシュボードなどに強くぶつかる「ダッシュボード傷害」と呼ばれる状況で、このとき膝が強く後方へ押され、後十字靭帯(PCL)が損傷するケースがよく見られます。また、転倒や側面からの衝突によって膝がひねられると、前十字靭帯(ACL)内側側副靭帯(MCL)など他の靭帯も損傷する可能性があります。

バイク事故では、転倒時に膝を強く地面に打ちつけたり、ねじったりすることで複数の靭帯が同時に損傷することもあります。さらに、事故の際には半月板や軟骨、骨折など他の膝の構造にも障害が及ぶことが多いため、靭帯損傷単独よりも複雑なケースになることがあります。

このように交通事故による膝靭帯損傷は、突発的かつ強い外力が原因となるため、重症化しやすく、診断と早期治療が特に重要です。適切な検査とリハビリによって、機能回復を目指すことが大切です。

転倒

転倒による膝靭帯損傷は、不意に膝に強い衝撃やねじれの力が加わることが主な原因です。日常生活の中では段差や滑りやすい床での転倒、運動中ではジャンプの着地やバランスを崩した際の転倒などが挙げられます。転倒の仕方によって、損傷する靭帯の種類や程度は異なります。

特に多いのは、膝がねじれたり、内側または外側に強く曲がった状態で着地したりしたときで、これにより**前十字靭帯(ACL)や内側側副靭帯(MCL)の損傷が起こりやすくなります。また、高いところからの落下や段差でのつまずきにより、ジャンプ着地時と似たような衝撃が膝に加わると、靭帯に急激なストレスがかかって損傷につながります。

高齢者では、筋力低下やバランス感覚の低下によって転倒しやすく、靭帯だけでなく半月板や骨にも同時に損傷が起こるケースが多くみられます。逆に若年者やスポーツ中の転倒では、膝のねじれや過伸展(伸ばしすぎ)が主な原因となり、靭帯の単独損傷や複合損傷が発生しやすくなります。

このように、転倒による膝靭帯損傷は、転倒の角度や着地の状態によってさまざまな靭帯にダメージを与えるため、受傷後は正確な診断と早期の対応が重要です。

膝靭帯損傷の治療方法

膝靭帯損傷の治療方法は保存療法と手術療法があります。ここでは治療方法についてそれぞれ詳しく解説します。

保存療法

膝靭帯損傷に対する治療法のひとつに、手術を行わずに回復を目指す「保存療法」があります。これは、損傷の程度が比較的軽く、関節の不安定性が少ない場合や、日常生活が主な活動でスポーツなどの激しい運動を行わない人、高齢者などに適用されます。

受傷直後にはまず、安静・冷却・圧迫・挙上といったいわゆるRICE処置を行い、炎症や腫れ、痛みを抑えることが大切です。その後、膝の安定性を保ち、靭帯の自然な修復を助けるために、サポーターや装具を使った固定が行われます。あわせて、痛みや炎症を和らげるために消炎鎮痛薬が処方されることもあります。

保存療法の中心となるのがリハビリテーションで、関節の可動域を広げ、筋力やバランス感覚を回復させることによって、膝の機能を正常に近づけていきます。特に大腿四頭筋やハムストリングスなどの筋肉を強化することで、靭帯の補助的な働きを支えることが可能になります。

この治療法は、内側側副靭帯(MCL)損傷や比較的軽度な後十字靭帯(PCL)損傷などに多く用いられますが、前十字靭帯(ACL)損傷に対しても、運動量が少なく不安定感が強くない場合には選択されることがあります。ただし、保存療法では靭帯が完全に元の状態に戻るとは限らず、関節の不安定性が残ることもあるため、状態によっては手術が検討される場合もあります。したがって、医師の診断のもとで適切な治療方針を選ぶことが重要です。

手術療法

膝靭帯損傷に対する治療方法のひとつに手術療法があります。これは、靭帯の損傷が重度である場合や、関節の不安定性が強く、日常生活やスポーツ活動に大きな支障がある場合に選択されます。特に、前十字靭帯(ACL)や後十字靭帯(PCL)の完全断裂では、保存療法だけでは膝の安定性を十分に回復できないことが多く、手術が推奨されます。

手術の目的は、損傷した靭帯を再建し、膝の安定性と機能を回復させることです。多くの場合、損傷した靭帯を再建術によって修復します。これは、患者自身の腱(例:ハムストリングス腱や膝蓋腱)や、場合によってはドナーからの腱を使って、断裂した靭帯の代わりとなる新しい靭帯を作る手術です。手術は関節鏡(内視鏡)を使って行うことが一般的で、体への負担が少ない「低侵襲手術」として広く行われています。

手術後は、リハビリテーションが不可欠です。最初は膝を安静に保ちながら徐々に可動域を広げ、数週間から数か月をかけて筋力を回復させていきます。術後3~6か月を目安に軽い運動が可能になり、競技復帰には通常6か月〜1年程度のリハビリ期間が必要です。

手術療法は、競技スポーツを続けたい人や、膝のぐらつきによって日常生活に不安を感じる人にとって、有効で再発リスクを下げる方法です。ただし、手術には感染や血栓、可動域制限などのリスクもあるため、医師とよく相談し、症状や生活スタイルに合わせた最適な治療方針を選ぶことが大切です。

膝靭帯損傷に関するよくある質問

膝靭帯損傷に関するよくある質問をまとめました。

膝靭帯損傷に関する疑問を抱いている方はぜひ参考にしてみてください。

膝が痛い場合は何科を受診すればよい?

膝に痛みを感じた場合、受診すべき診療科は症状の原因や程度によって異なりますが、一般的には整形外科を受診するのが最も適切です。整形外科では、骨や関節、筋肉、靭帯など運動器全般の疾患を専門に診ており、急なけがや慢性的な膝の痛みなど幅広い症状に対応してくれます。

もし膝の痛みに加えて関節の腫れやこわばり、全身の関節痛などがある場合は、リウマチ科の受診も考えられます。関節リウマチなどの膠原病が疑われるケースでは、リウマチ科での専門的な診察が必要になることがありますが、まずは整形外科で初期診察を受け、必要に応じて紹介されるのが一般的です。

また、膝の痛みとともに発熱や全身の不調がある場合は、内科での診察も選択肢となります。ただし、痛みの主な原因が関節や運動器にあると考えられる場合には、やはり整形外科が優先されます。

以上のように、膝の痛みで医療機関を受診する際は、まず整形外科を選ぶのが基本です。状況によって他の専門科に案内されることもあるため、早めに専門医の診察を受けることをおすすめします。

膝靭帯損傷は自然に治る?

膝靭帯損傷は原則的に自然に治ることはありません。とくにスポーツでの受傷頻度が高いとされる前十字靭帯の損傷の場合はなるべく早い段階で手術をおこなうことが一般的です。

膝に痛みや違和感が生じたら、病院を受診して適切な治療を受けましょう。

膝靭帯損傷は全治するまでどのくらいかかる?

膝靭帯損傷の全治までにかかる期間は、損傷の程度にもよります。

通常は4週間程度で靭帯の機能が回復してくるとされており、十字靭帯以外の靭帯であれば2〜4か月程度を目安に競技復帰を目指します。

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まとめ

膝靭帯損傷は痛みや腫れ、膝の可動域の制限、ぐらつき、歩行困難などの症状が出ます。スポーツや交通事故によって靭帯に強い力が加わり、伸びたり切れたりする怪我です。

4つの靭帯のうち、とくに内側側副靭帯と前十字靭帯が損傷を受けやすく、非常に強い力が加わった際は複数の靭帯が損傷するケースも少なくありません。

膝靭帯損傷と診断された場合、保存療法もしくは手術療法で治療をおこないます。前十字靭帯や後十字靭帯の損傷の場合は手術療法での治療が一般的です。

膝靭帯損傷は自然治癒が難しいため、痛みや違和感が生じたらすぐに整形外科を受診し、適切な治療を受けましょう

※本記事の情報は2023年5月時点のものです。
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