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ブシャール結節の初期症状は?治療法・NG行為について解説

「手指の痛みが気になっている」「ブシャール結節の疑いがあるけれど詳しい症状が分からない」

上記のようなお悩みを抱えている方もいるでしょう。ブシャール結節は、指の第二関節の軟骨が摩耗して関節の変形や腫れが起こる疾患です。

放置しておくと関節の痛みが強くなったり指を曲げづらくなったりし、日常生活に支障をきたすようになります。そのため症状が出始めた早い段階で病院を受診し、治療を始めなくてはいけません。

本記事では、ブシャール結節にはどのような初期症状があるかを解説します。ブシャール結節の治療法やNG行為も解説しているため、手指の症状でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

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目次

ブシャール結節とは?

シャール結節とは、手の指の第2関節(PIP関節)にできる骨のこぶのことで、主に変形性関節症の一症状として現れます。関節の軟骨がすり減ることで骨が変形し、関節が腫れたり硬くなったりするため、こぶのように見えるのが特徴です。この結節は中高年の女性に多く見られ、痛みやこわばり、指の動きの制限などを引き起こしますが、進行するにつれて痛みが軽減することもあります。ブシャール結節は、指の第1関節(DIP関節)にできる「ヘバーデン結節」とともに、加齢や関節の使用過多による関節の変性が原因で起こるもので、関節リウマチのような炎症性疾患とは異なります。

ブシャール結節の初期症状には、指の痛みや関節の腫れなどがあります。症状が進むと骨が変形し関節の動作が難しくなるため、放置しておくのは危険です。

ここでは、ブシャール結節の症状についてそれぞれ解説します。

指の第2関節(PIP関節)の腫れ

初期には関節がわずかに腫れたり、ふくらんで見えることがあります。

関節のこわばり

特に朝起きたときや長時間使わなかった後に指が動かしにくく感じることがあります。

軽度の熱感や赤み

一部の人では、炎症により軽い熱感や赤みを伴うことがあります。

力の入りにくさ・動かしにくさ

指を曲げ伸ばしするときに違和感を覚えたり、力が入りにくくなる場合もあります。

この段階では、明らかな骨のこぶは見られないことが多く、違和感や軽度の痛みだけということもあります。
そのため、進行するまで見過ごされやすいのが特徴です。

ブシャール結節の原因

ブシャール結節の原因には、まず長年の使用や加齢により指の関節の軟骨がすり減り、骨同士が擦れ合うことで炎症や変形が生じ、骨のとげのような構造(骨棘)が形成される変形性関節症があります。

さらに、年齢とともに軟骨の弾力性が失われ関節への負担が増す加齢、家族に同様の症状がある人が発症しやすいという遺伝的要因、タイピングや手工芸、農作業など長年にわたって手指を頻繁に使い続けることによる関節への過度な負担が上げられます。

そして閉経後の女性に多くみられることから関節の変性と関係していると考えられている女性ホルモン(エストロゲン)の減少などが、複合的に関与しています。

ブシャール結節の検査方法

ブシャール結節の検査方法は問診、触診、画像検査が主です。

ここでは各検査方法について解説します。

視診・触診

医師が指の第2関節(PIP関節)に腫れやこぶ、変形があるかを目で確認し、実際に触れて確認します。また、痛みの程度、こわばり、関節の可動域、発症時期や日常生活での困りごとなどについて問診が行われます。

レントゲン検査

もっとも一般的な画像検査です。関節の隙間の狭まり、骨の変形、骨棘(こつきょく)の有無などを確認することで、変形性関節症によるブシャール結節かどうかを診断します。

血液検査

関節リウマチなどの他の関節疾患との鑑別のために行うことがあります。ブシャール結節自体は血液検査では診断できませんが、リウマチ因子やCRPなどの炎症マーカーを調べることで、炎症性疾患でないことの確認ができます。

ブシャール結節の治療法は大きく3つあります。

  • 保存療法
  • 薬物療法
  • 手術療法

ここでは各治療法について詳しく解説するため、ブシャール結節の症状に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

保存療法

保存療法とは、手術や薬物療法などにより直接原因を取り除かず、症状の改善・緩和を目指す治療方法です。

ブシャール結節における保存療法は、テーピング、関節の固定、温熱療法の3つが挙げられます。

テーピング

ブシャール結節にテーピングを行う目的は、指の第2関節を安定させてぐらつきを抑え、関節の動きすぎを防ぐことで痛みを軽減し、日常生活での動作をしやすくするとともに、関節への負担を減らして変形や症状の悪化を予防することです。

関節を固定

ブシャール結節に関節を固定する意味は、関節への負担を軽減して炎症や痛みを和らげ、変形の進行を抑えるとともに、関節を安定させることで日常生活の動作をスムーズに行えるようにすることです。

過度な固定は逆に筋力低下や関節拘縮を招くこともあるため、適切な方法とタイミングで使用することが重要です。

温熱療法

温熱療法は、関節周囲の血流を促進して老廃物の排出や栄養の循環を助け、筋肉や腱のこわばりをほぐして関節を動かしやすくし、痛みや違和感を和らげるとともに、全身の緊張をやわらげるリラクゼーション効果も期待される治療法です。

具体例としては、40℃前後のお湯に5〜10分ほど手を浸す手浴、ホットパックや蒸しタオルを患部に当てる方法、そして使い捨てカイロをタオルなどで包んで手袋の中に入れて温める方法などがあります。

薬物療法

痛みや炎症を抑えるための非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や外用消炎鎮痛薬(湿布・ゲルなど)、アセトアミノフェンなどの鎮痛薬、関節の潤滑や炎症の軽減を目的としたヒアルロン酸注射、炎症が強い場合に使用されるステロイド薬があり、これらは症状の緩和を目的に使用されますが、ブシャール結節自体の進行を止めるものではなく、使用は医師の指導のもとで行うことが重要です。

手術療法

ブシャール結節の手術療法は、保存的治療で十分な効果が得られない場合に行われ、強い痛みや重度の関節変形による機能障害を改善することを目的としており、主に関節を動かなくして痛みをなくす関節固定術や、関節の形を整えて可動性を保つ関節形成術などがあり、手術後には回復のためのリハビリが必要となります。

ブシャール結節の方がしてはいけない行為

ブシャール結節の方がしてはいけない行為として、次の2つが挙げられます。1つが指先への過度な負担、2つ目が過度なマッサージです。

上記の行為をすると、ブシャール結節の症状が悪化する可能性もあるため注意しましょう。

指先への過度な負担

1 関節への摩擦や圧力が増える
頻繁な使用や強い力をかけることで、関節軟骨のすり減りが進み、骨の変形や骨棘)の形成が進行しま す。

2 炎症や痛みが悪化する
 過度な動作によって関節内部に微細な損傷炎症反応が起こり、痛みや腫れ、こわばりが強くなります。

3 テーピングや装具の効果が薄れる
 固定していても無理な動作を続けると、保護の意味がなくなり治療効果が低下します。

4 症状の進行を早める
 日常的な作業や動作によって、変形や可動域制限が早い段階で進行するリスクがあります。

過度なマッサージ

ブシャール結節の症状を緩和する方法にマッサージがありますが、過度なマッサージは避けるべきです。力を入れすぎないように注意して、軽いマッサージを実践しましょう

ブシャール結節に関するよくある質問

ブシャール結節に関するよくある質問をまとめました。

ブシャール結節は完治する?

完治はしません。
 骨の変形が原因であり、一度できた結節(骨のこぶ)は元に戻りません。

ただし、痛みや炎症などの症状は緩和可能です。
 薬・リハビリ・生活習慣の改善で、日常生活への支障を減らせます。

進行を遅らせることは可能です。
 指の使い方や予防的ケアで悪化を防ぐことができます。

ブシャール結節にいい食べ物は?

積極的にとりたいもの

  • 青魚(サバ・サーモンなど:炎症を抑えるオメガ3脂肪酸
  • 野菜・果物(ブロッコリー・ベリーなど:抗酸化作用
  • 大豆製品(豆腐・納豆:ホルモン・炎症の調整
  • ナッツ類(アーモンド・クルミ:関節の代謝サポート
  • 緑茶・ウコン:抗炎症・抗酸化作用

控えたいもの

  • 揚げ物・加工食品
  • 甘い菓子類・白パン
  • トランス脂肪酸を含む食品

ブシャール結節が悪化するとどうなる?

ブシャール結節が悪化すると、関節の痛みが強くなったり指が曲げづらくなったりし、日常生活に支障をきたすようになります。最終的には横に曲がったり屈曲したりした状態で関節が固まり、元に戻せなくなります。

悪化を防ぐためには、痛みが出始めた早い段階から炎症を軽減させる治療をはじめることが大切です。

まとめ

ブシャール結節は指の第二関節の軟骨が摩耗し、関節の変形や腫れ、屈曲が起こる疾患です。指の痛みや関節の腫れが主な初期症状で、症状が進行すると骨が変形し、徐々に指が曲げづらくなります。

症状を放置しておくと日常生活に支障をきたすため、可能な限り早い段階で治療を始めなくてはいけません。指の関節に痛みや違和感が生じたら、すぐに病院を受診してみてください。

※本記事の情報は2025年5月時点のものです。
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