膝の裏が痛いときは筋肉痛や捻挫などの原因により、安易に考えることも多くありますが、中には命にかかわる危険な病気の場合があります。
しかし、耐えられる痛みの場合や一時的に痛む場合などは、医師に相談するほどではないと判断しがちです。
本記事では、膝の裏が痛い原因や、痛みが出る怪我や病気の種類などを解説したうえで、受診の目安や対処法などを解説します。
膝の裏が痛い場合の判断基準を認識して、危険な怪我や病気の場合はすぐに受診できるようにしましょう。
膝の裏が痛いときの主な原因
膝の裏が痛いときの原因として、病気以外の主な原因がいくつか挙げられます。
ここ数日間で運動やスポーツをした方は、膝に負荷がかかったことにより、痛みが生じている可能性があり、肥満体型の方は体重から膝への負荷が蓄積されて痛みが生じている可能性もあるため、自身を振り返りながら原因を探りましょう。
ここで解説する膝の裏が痛いときの原因に当てはまらない場合は、病気や別の怪我の可能性があります。
運動やスポーツによる負荷
膝に負荷がかかる運動やスポーツをおこなった場合は、膝の裏に痛みが伴う場合があります。
運動やスポーツによる負荷が原因の場合、膝自体に痛みが生じる場合が多くあるため、ここ数日間の生活を振り返りましょう。
たとえ運動やスポーツをしていなくても、重いものを持ったり長距離歩いたりすると膝に負荷がかかるため、痛みにつながる可能性があります。
普段負荷をかけていない部分に負荷がかかると痛みが生じやすいため、日常的に膝を動かすように意識しましょう。
肥満体型
膝は、体重を支えるクッションのような役割があり、体重が重たいほど負荷は大きくなるため、肥満によって膝痛を引き起こし、膝の裏にも痛みが伴います。
階段の上り下りをする場合は、体重の約6~7倍の負荷が膝にかかるといわれていることからも、肥満による膝への負荷は大きいため、肥満体型の方は注意しましょう。
肥満体型が原因の場合は、痩せることが最も効果的な対処法となるため、膝に負荷をかけすぎない程度に運動したり、食生活を見直したりしてください。
軟骨のすり減り
膝痛の主な原因の一つに軟骨のすり減りが挙げられ、痛みは膝の裏にも生じます。
前述した肥満体型の方の痛みも、軟骨がすり減ったことが原因とされる場合もあり、症状が悪化すると手術を必要となることもあるため、注意が必要です。
膝軟骨は、太ももと脛の骨がぶつかることを防ぐ役割があるため、健康な状態では痛みがありません。
軟骨がすり減ることで、骨と骨がぶつかるため、痛みが生じます。初期症状は一時的な痛みを伴うのみとなるため安易に捉えがちですが、医師に相談しましょう。
膝の外傷
膝の裏が痛いとき、膝に外傷がある場合は痛みの原因となる場合があります。
外傷が膝の表側にあっても炎症は裏まで行き届いている場合が多いため、傷口に触れないように湿布やアイスノンなどで炎症を緩和させましょう。
膝関節に細菌が入ると感染症になる場合もあるため、大きな外傷であればすぐに医師に相談してください。
以上が、膝の裏が痛いときに考えられる主な原因です。上記に当てはまらない場合は別の怪我や病気の可能性があります。
膝の裏に痛みが出る怪我や病気の種類
膝の裏に痛みが生じる怪我や病気は多く、症状によっては命にかかわる危険が潜んでいるため、すぐに医師に相談してください。
膝の裏の痛みが命にかかわるとは考えにくいですが、エコノミークラス症候群と呼ばれる深部静脈血栓症は、命にかかわる病気です。
以上のような危険が潜んでいるため、膝の裏に痛みが生じるさまざまな怪我や病気の種類をみておきましょう。
変形性膝関節症
軟骨のすり減りやO脚などのさまざまな原因から変形性膝関節症と診断される場合があります。
膝に痛みに乗じて膝の裏まで痛みが伴う病気とされ、40代以上の女性に多い病気です。
変形性膝関節症は、初期、中期、後期と進行に合わせて症状が悪化し、最終的に歩くことが困難になることもあります。
初期症状は、立ち上がる際や歩き始める際に少し痛みを感じる程ですが、初期段階から適切に対処しなければならないため、医師に相談してください。
中期からは手術が必要になり、入院からリハビリまで長期的な治療を必要とするため、安易に捉えないようにしましょう。
変形性膝関節症を予防するストレッチや運動などもあるため、日頃から意識して予防に努めてください。
ベーカー嚢腫
膝の裏が痛いときに、腫れている場合はベーカー嚢腫(のうしゅ)と呼ばれる病気の可能性があります。
ベーカー嚢腫は、関節液が異常分泌されることで膝の裏に溜まることで腫れを引き起こし、痛みが伴う症状です。
本来関節液は、関節包と呼ばれる袋状の組織の中にあり、関節を保護する役割を担っていますが、何らかの原因により炎症を引き起こします。
ベーカー嚢腫は、次第に消えることが多くありますが、場合によってはゴルフボールほどの大きさとなり、破裂すると強い痛みが生じるため、膝の裏にコブがある場合はすぐに医師に相談してください。
関節リウマチ
関節リウマチも膝の裏が痛いときの原因となる場合があります。
関節リウマチは本来、自身の細胞を守るための免疫細胞が異常をきたすことで自身を攻撃し、炎症を引き起こす病気です。
放置すると関節の機能が失われることにもなりかねない病気であることや、膝以外の関節にも同じ症状が起こる病気であるため、危険視されています。
膝の裏以外の関節にも痛みがある場合は、関節リウマチである可能性が高いため、医師による治療が必要です。
エコノミークラス症候群
エコノミークラス症候群は、正式には深部静脈血栓症と呼ばれている命にかかわる病気です。
長時間同じ姿勢でいると血流が悪くなり、血栓ができることから血が流れなくなる病気で、片足のみ腫れや痛み、皮膚の変色がみられます。
長時間同じ姿勢で呼吸が苦しくなる方は一刻も早く医師に相談しなければなりません。近年デスクワークや在宅ワークが増えており、発症しやすい環境でもあるため、注意が必要です。
膝の裏が痛いときもありますが、主にふくらはぎが痛むことが多いため、これまでを思い返して当てはまる方は、受診をおすすめします。
後十字靭帯損傷
膝を伸ばした際に裏側が痛む場合は、後十字靭帯の損傷が原因の可能性があります。
後十字靭帯は、太ももと脛をつないでおり、強く打ちつけた際に損傷する場合があるため、ここ数日間で膝に強い衝撃を与えた覚えがある方は、注意しましょう。
後十字靭帯は、膝関節を後ろ方向にいきすぎないように制御する役割を担っているため、損傷すると膝を伸ばした際に痛みが生じます。
これまで解説した症状と同様に、医師による治療が必要なため、受診しましょう。
反張膝
反張膝(はんちょうひざ)は、膝が逆側に沿っている状態を指し、後十字靭帯損傷と同様に膝を伸ばした際に痛みが生じます。
反張膝の方はいくつか特徴があり、体重がかかとに寄っている方や膝を伸ばした際に後ろに沿っている方が当てはまるほか、つま先立ちをよくするバレリーナの方もなりやすい症状です。
姿勢を正すことで痛みを緩和できるため、反張膝の方は自身の立ったときに膝が後方に寄らないように意識しましょう。
ひどく膝の裏が痛い場合は、専門家の意見に従うことがおすすめのため、医師に相談してください。
膝蓋大腿関節症
膝蓋大腿関節症は、太ももの骨と膝の皿の間にある関節軟骨がすり減ることで起こる関節症で、膝の皿周りや奥の方に痛みが生じます。
膝の裏が痛むことにつながるケースは多くありませんが、膝の裏の痛みは膝にまつわる症状と深い関係があるため、可能性として膝蓋大腿関節症も無視できない病気の一つです。
変形性膝関節症と似ていますが、膝蓋大腿関節症は膝の皿と太ももの骨の関節症を指し、変形性膝関節症は太ももの骨と脛の骨の関節症を指します。
どちらも軟骨がすり減ることで痛みが生じるため、膝の皿周りが痛いときは医師に相談してください。
半月板損傷
膝の裏が痛いときの原因に、半月板が損傷している可能性があります。
半月板は、太ももの骨と脛の骨の間にあるC型の繊維軟骨で、内側と外側でそれぞれ負荷を分散させたり衝撃を和らげたりする役割を担っている重要な部分です。
膝を曲げたり伸ばしたりした際に、引っかかりを感じる場合は半月板損傷の可能性が高いため、早めに医師に相談しましょう。
負荷がかかっている状態で膝をひねった際や膝に強い衝撃を与えた際に半月板が損傷する場合が多いため、注意が必要です。
前十字靭帯の損傷と合わせて起こる合併症としても知られており、スポーツによるものや加齢によるものなど、多くの原因があります。
捻挫
これまで解説した膝の裏が痛いときの原因となる症状は、手術が必要であったり命にかかわる病気であったりしましたが、捻挫が原因で痛みが生じている場合もあります。
捻挫といっても軽視せずに、しっかりと受診して治療しなければならないため、医師に相談してください。
捻挫によるものと認識できていても、膝の裏が痛いときは自己判断しないようにしましょう。
運動による炎症
筋肉痛をはじめとした運動による炎症も、膝の裏が痛いときに考えられる原因です。
日常的に体を動かしていない方はとくになりやすく、場合によっては前述した靭帯を損傷する可能性もあるため、入念に準備運動しましょう。
筋肉痛が想像以上に長引いている場合や皮膚の変色など、異常が出ている場合は運動による炎症ではないほかの原因が考えられるため、医師への相談が必要です。
運動による炎症を防ぐために日常的に適度な運動を心がけ、意識して筋肉を動かしましょう。
膝靭帯の損傷
後十字靭帯の損傷以外にも、膝靭帯を損傷した際に膝の裏に痛みが生じる場合もあります。
膝靭帯はいくつか種類があるため、ここで詳しくみておきましょう。
靭帯を損傷すると簡単には治らないため、治療に専念して安静に過ごすことを余儀なくされます。
歩くことが困難になるほど症状が重い場合は、松葉杖や車いすの生活になりかねないため、膝靭帯の損傷は、軽視できない怪我の一つです。
前十字靭帯損傷(ACL損傷)
前十字靭帯損傷は、膝靭帯損傷の中で最も頻度が高く、スポーツ中に起こりやすい怪我です。
原因は大きく2つに分けられ、ラグビーや柔道、交通事故などによる外側から衝撃を受けた際に損傷する場合と、バスケットボールやバレーボールなど、ジャンプ後に着地した際に損傷する場合があります。
前十字靭帯は損傷した際は、プチッのような切れる音がしたり、強い痛みが生じたりする非常に痛々しい怪我の一つです。
膝関節内の出血により、膝周りが大きく腫れるほか膝を曲げたり伸ばしたりできなくなるため、救急車が必要な場合もしばしばあります。
内側側副靭帯損傷(MCL損傷)
内側側副靭帯を損傷すると、普段曲がらない方向に膝が曲がったり膝が伸びすぎたりする症状がみられます。
多くの場合は、安静にしてリハビリにて治療に専念しますが、損傷具合によって手術が必要な場合もある怪我です。
主な原因は、膝の外側から大きな衝撃が与えられることで、自然に内側側副靭帯が伸びたり切れたりし、損傷します。
衝撃がない場合も、膝を内側に極度に曲げることで内側側副靭帯が損傷する場合もあるため、必要以上に曲げないように注意しましょう。
膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝)
膝蓋靭帯炎はジャンパー膝と呼ばれるほど、ジャンプする方に多く見られる靭帯の炎症です。
膝を曲げたり伸ばしたり繰り返すことで、膝と脛をつなぐ靭帯が炎症を起こすことが原因とされ、重傷者は靭帯が断裂する場合があります。
前述したとおり、ジャンプの頻度が高いスポーツ選手が引き起こしやすいとされている以外にも、成長期の方や高身長の方に多くみられるため、当てはまる方は注意が必要です。
初期症状は、動作を伴う際にのみ痛みが生じますが、放置すると太ももの筋肉が硬化したり、腫れや熱を帯びたりする場合もあります。
ランナー膝
ランナー膝は、ランニングによる膝関節周辺のスポーツ障害の総称として扱われていますが、ここでは腸脛靭帯炎をランナー膝と呼びます。
靭帯が骨と接触し、擦れることで炎症を起こすため、擦れる回数が多くなる長距離走の選手の代表的な怪我です。
多くの原因は、膝の酷使によるものとされ、下り坂を走った際や準備運動不足の際に起こり得るほか、非常に多くの原因が考えられています。
ランナー膝になると走っている最中にあきらかに膝が緊張し、痛みが生じるため、走った際に痛みを感じた場合は、足を止めてゆっくり歩くようにしてください。
その後も痛みが続くようであれば、靭帯が損傷している可能性が高いため、医師に相談しましょう。
膝の裏が痛いときに病院を受診する目安
さまざまな怪我や病気について解説しましたが、すべて医師に相談すべき症状であることがわかります。
しかし、実際に感じる痛みの中で膝の裏がどの程度痛いときに病院へ行くべきか、なかなか判断がつきません。
ここでは、膝の裏が痛いときに病院を受診する目安を解説します。
膝の裏が痛い原因が明確
靭帯損傷をはじめとした外傷や、捻ったことで捻挫している可能性がある場合など、膝の裏が痛い原因が明確な場合は、すぐに医師に相談してください。
膝をぶつけた際や転んだ際にも、膝の裏が痛い場合は病院の受診がおすすめです。受傷した部位とは別の部位が痛いときは、内部に異常が起きているため、医師に診てもらいましょう。
前述した各靭帯の損傷や反張膝など、強い痛みを感じた瞬間がある場合や目に見えて判断できる場合など、膝の裏が痛い原因が明確な際は病院を受診してください。
歩くことが難しいほど膝の裏が痛い
原因が明確ではない場合でも、歩くことが難しいほど膝の裏が痛いときは、すぐに医師による治療が必要です。
そもそも、交通事故をはじめとした急な怪我以外では、大抵の場合いきなり歩けなくなることはないため、歩くことが難しくなる前に病院へ行きましょう。
膝の裏に痛みが出る病気や怪我の中には、命にかかわるものもあるため、痛みを我慢せずに医師に相談してください。
膝が腫れている
膝の裏が痛いときに、膝が腫れている場合はすぐに病院を受診しましょう。
腫れている場合の多くが内出血によるもののため、医師による治療が必要です。また、前述した症例の中にあるベーカー嚢腫の可能性もあります。
ぶつけたり転んだりした場合など、腫れている原因がわかっている場合は、様子を見ることもできますが、原因がわからない場合は非常に危険です。
受傷したわけでもなく、膝が腫れるケースは多くないため、精密検査を受ける必要があります。
座る・立つなどの動作に支障がある
座るときや立つときなどの動作に支障がある場合は、病院を受診しましょう。
とくに正座ができない場合は、膝に何らかの異常がある可能性が高いため、すぐに医師に相談してください。
膝の裏が痛いとき以外でも、膝を曲げたり伸ばしたりするほか、負荷がかかる動作に支障がある際は、変形性膝関節症や関節リウマチなどの可能性があります。
日常的に痛みがなくても、動作によって痛みが生じる場合や膝が引っかかるような感じがあり、動作に支障が出る際は、一度病院を受診してください。
慢性的に膝の裏が痛い
慢性的に膝の裏が痛い場合も、病院を受診する方がよいといえます。
軽い痛みでも6週間以上続いている場合は、膝の関節軟骨に原因がある場合や靭帯に異常が出ている可能性が高いです。
安静にしていると膝が痛むことは少ないため、一時的な痛みだと軽視しがちですが、いつから痛みはじめたのか思い返してみてください。
思い返すと原因がわかる場合もあるほか、ちょっとした打撲でもあとから痛みが出てくる場合もあります。
膝の裏が痛い場合の多くは膝に症状が見つかるため、膝の裏を直接怪我していなくても慢性的に膝の裏が痛い場合は、注意深く思い返してみましょう。
膝の痛みを放置すると危険
膝の痛みを放置すると非常に危険なため、軽い痛みでも決して放置せずに医師に診てもらうことが大切です。
膝の痛みは放置して治るものではなく、治療しなければ悪化する一方であることや、早めに治療しなければ手術が必要になる場合もあります。
ほかの病気にもいえることですが、早期発見であればあるほど、治療内容が簡単に済んだり治療期間が短く済んだりし、膝の痛みについても同様です。
痛みが軽くても、慢性化すると歩けなくなってしまうことや手術が必要になるなど、期間も費用もかかり、体の負担も大きくなります。
総じて膝の裏や膝が痛いときは、すぐに病院を受診するようにしましょう。
膝の裏が痛いときに診てもらえるのは何科?
膝の裏が痛いときは、すぐに医師に相談するよう解説しましたが、病院へ行く際に何科に行けばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
注意すべき点として、整骨院や接骨院は病院ではないため必ず病院へ行くようにしましょう。
医師によって専門の科目が異なるため、膝の裏の痛みに対して専門的に診てもらえる診療科目がある病院を選んでください。
整形外科
膝の裏が痛いときの多くは、整形外科に案内されます。膝の裏が痛いときの大抵の原因が膝にあると考えられるためです。
変形性膝関節症や膝靭帯損傷など、膝の裏が痛いときの原因は、大抵の場合、整形外科にて診療されるため、整形外科がある病院を探しましょう。
しかし、整形外科で原因がわからない場合もあるため、整形外科以外に内科やリウマチ科などがある総合病院がおすすめです。
いくつもの病院に行くことは、体に大きな負担がかかるため、なるべく1つの病院で治療ができる場所を選びましょう。
内科
膝の裏が痛いときに整形外科では原因が突き止められなかった場合や、医師の判断によって内科の受診を勧められることがあります。
たとえば、本記事で解説したエコノミークラス症候群は、整形外科ではなく内科での診療です。
膝の痛みによっては別の病気の可能性もあることから、整形外科で治療できない場合は、さまざまな観点から原因を探ります。
血液検査をはじめとした検査結果をもとに、膝の裏が痛い原因を探るため、整形外科よりも精密な検査です。
以上のことからまず整形外科を受診して、解決できなかった場合に内科を受診する流れが一般的といえます。
リウマチ科
リウマチ科は、膝の痛みが関節リウマチによるものであった場合に、案内される科目です。多くの場合は、整形外科や内科に併設されています。
そのため、膝の裏が痛い場合は整形外科か内科を受診するようにしましょう。
整形外科や内科は多くの病院に診療科目としてあるため、大きな病院でなければならないわけではありません。
リウマチ科の記載がない場合でも専門医が在籍している場合が多いですが、膝以外の関節も含めて痛みがある場合は関節リウマチの可能性が高いため、事前に問い合わせてください。
膝の裏が痛いときの対処法と治療法
膝の裏が痛いときに病院へ行くことが望ましいですが、仕事や家庭の事情からすぐに受診できない場合があります。
すぐに病院へ行けない場合は、痛みを和らげるためにサポーターを使用することや血行を促進させるなどの対処法が必要です。
ここでは、自身でできる対処法や医師による治療法について解説するため、膝の裏が痛いときに実践してみてください。
膝サポーターを使用する
膝の裏が痛いときに自身でできる対処法として膝サポーターの使用が挙げられます。
膝はほかの部位と異なり、4つずつ骨と靭帯が備わって機能しているため、不安定になりがちなため、膝周りの筋肉が必要です。
しかし、今すぐに筋肉を増加させることはできないため、膝サポーターを使用して関節の動きを抑制し、痛みを抑えられます。
関節の保護にもつながることから、膝の裏が痛いときにも役立つため、痛みがあるときは膝サポーターを使用してみましょう。
膝サポーターはドラッグストアで取り扱っている場合が多いため、買い物のついでに立ち寄ってみてください。
体重を落とす
すぐに痛みを和らげられる方法ではありませんが、膝の裏が痛い原因の中に肥満体型が挙げられるため、体重を落とすことで改善できる場合もあります。
体重を落とす方法は、正しい食生活と適度な運動が必要なため、膝の裏がひどく痛いときは無理のない範囲で運動するように注意が必要です。
過度な食事制限も不摂生となり、かえって体調を悪くしかねないため、急な断食やダイエットは避けてください。
正しい姿勢で歩くことや、負担が少ないストレッチなどからはじめてみることがおすすめです。
膝裏を中心に血行をよくする
膝の裏が痛いときは、血行が悪くなっている場合があるため、膝裏を中心に血行を促進させることも効果的です。
前述した膝サポーターも、膝周りを温めるため血行がよくなりますが、締め付けすぎると血が止まることもあるため、注意しましょう。
ホッカイロを使用したりレギンスを履いたりなど、誰でも簡単に温めることはできるため、すぐに実践してみてください。
冷えは膝のみではなく、体全体においてよくないため、体調管理も踏まえて温めることがおすすめです。
保存的治療
医師による膝の裏が痛いときの治療法は、基本的に手術を必要としない保存的治療と呼ばれるものから実施されます。
保存的治療とは、炎症を抑えるための薬や痛み止めなどの服用や膝関節へのヒアルロン酸注射、水を抜く注射など手術以外の治療法です。
受診してみなければわかりませんが、手術が必要と判断されない程度の症状であれば、保存的治療となります。
手術が必要となる方は、すでに歩くこともできないほど膝の裏が痛い方や、交通事故に遭った方などとなるため、大抵の場合は完治するまでを目標に保存的治療を実施します。
外科手術
保存的治療を続けても改善がみられない場合は、外科手術を実施します。
変形性膝関節症の後期と診断された場合は、人工関節置き換え手術になり、前十字靭帯が断裂している場合は、靭帯の再建手術が必要になる場合があります。
はじめから外科手術が用いられる場合は、スポーツによるものや交通事故による怪我などに多く、変形性膝関節症や関節リウマチなどの病気の際は、基本的に保存的治療です。
しかし、膝の裏が痛いにもかかわらず放置すると、いきなり手術が必要と診断されることもあるため、痛みが生じたら一度病院を受診するようにしましょう。
膝の裏が痛いときの症状や治療についてよくある質問
膝の裏が痛いときの症状や治療について、本記事の解説を踏まえてもわからないことや不安なことがある方もいるのではないでしょうか。
最後に、膝の裏が痛いときにまつわるよくある質問について、まとめて回答するため、ぜひ参考にしてみてください。
不安なままだと快適な眠りを妨げになるほか、体調も悪くなりかねないため、ここで解決してから医師に相談しましょう。
階段の上り下りで膝が鳴る場合は病気?
膝が鳴るときは、生理現象の場合もありますが、変形性膝関節症の前兆の可能性もあるため、医師に診てもらうことがおすすめです。
たまに膝が鳴る方でも、まったく音が鳴らない方に比べて約1.5倍、変形性膝関節症の危険度が高いと米国の調査研究から報告があります。
膝が鳴ることは病気ではありませんが、変形性膝関節症の危険性は示されているため、注意が必要です。
通院しても膝の痛みが取れないときは?
通院している中で、まず懸念されることは医師が適切な治療をおこなっているのかを確認しなければなりません。
そのため、通院しても膝の痛みがなくならない場合は、一度別の病院を受診してみることがおすすめです。
しかし、別の病院でも改善できない場合は、保存的治療の限界といえるため、手術が必要になる場合があります。
医師と綿密に相談して外科手術をおこなうのか決めましょう。
膝の裏が痛いときに運動してもよい?
自己判断での運動はなるべく避けましょう。リハビリの一環として適度な運動は必要ですが、必ず医師の判断に従ってからおこなってください。
しかし、病院を受診するほどの痛みではない場合は、簡易的な運動は効果的なため、おすすめです。
膝の裏の治療ではありませんが、痛みを和らげる効果に期待ができるものもあるため、運動やストレッチを取り入れてみてください。
膝の裏が痛いときは温めるのと冷やすのとどちらが適切?
膝の裏が痛いときは、まず安静にしてください。熱を帯びていたり腫れていたりする場合は、冷やすことが効果的です。
水に濡らしたタオルやアイスノンなどで30分程度冷やすことで痛みが和らぐ場合があります。大体1日に2~3回程度を1~2日にかけて冷やしましょう。
痛みがなくなったあとに温めることはおすすめです。ホッカイロを用いて直接温める必要はありませんが、湯船に浸かり血行を促しながら膝を曲げたり伸ばしたりしてください。
以上の方法で痛みがなくなれば問題ありませんが、痛みが続くようであれば医師に相談してください。
病院は予約しないといけない?
予約ができる病院であれば、予約してから行く方が待ち時間も少なく済むため、おすすめです。
しかし、多くの病院は予約制ではなく受付順にて診察するため、病院のルールに従って受診しましょう。
基本的に、病院は予約しなければ受診できないことはありませんが、近年は新型コロナウイルスの影響もあり、予約専用としている病院もあるため、来院前に確認してください。
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まとめ
今回は、膝の裏が痛いときに考えられる病気や怪我の解説から、自身でできる対処法、病院を受診する目安について解説しました。
膝の裏が痛いときの多くは膝にかかわる病気や怪我ですが、中には膝ではなく血行によるものや関節細胞の異常など、医師でなければ判断できないものもあります。
病院へ行って大事に至っていないことがわかれば、今後の予防法や対処法も学べるほか、早期発見にもつながるため、膝の裏が痛いときは一度病院を受診してみてください。
※本記事の情報は2023年1月時点のものです。
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