ある日、突然膝の痛みを感じたものの、しばらくすると自然に治ったために放置した経験がある方は多いのではないでしょうか。
しかし、膝の痛みは放置しておくと、重症化してしまい日常生活に支障をきたすケースが存在するため注意が必要です。
膝の痛みには多くの種類があり、ぞれぞれの原因は異なりますが、「膝の外側を曲げた際に痛みを感じた」「最近ランニングを始めたら、走ると膝の外側が痛む」「サイクリングで膝を曲げると膝の外側が痛い」などの経験がある方は腸脛靭帯炎といわれる疾患の疑いがあります。
腸脛靭帯炎はいわゆるランナー膝と呼ばれ、ランニングや運動量の多いスポーツなどをきっかけに発症する方が多いことで知られています。
腸脛靭帯炎の場合には、原因を知ることや日々の生活に予防方法を取り入れることで改善できます。
日常生活を元気に過ごすには欠かせない膝の健康を保つために、今回の記事では腸脛靭帯炎の原因や予防法などについて解説していきます。
生活を送っていると誰もが発症する可能性のある疾患のため、膝の痛みに悩む方や不安のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
膝の外側を曲げると痛い主な原因とは?
膝を曲げると外側が痛む原因には、膝の外側の疾患が考えられます。腸脛靭帯炎の発症原因の多くは長距離のランニングが代表的ですが、必ずしもランニングに限定されません。
膝を曲げると外側が痛む主な原因の6種類を紹介します。普段の生活で自身に当てはまる事項がある方は注意しましょう。
過度なランニングやスポーツ
腸脛靭帯炎の代表的な疾患原因には、過度なランニングがあげられます。
とくに長距離のランナーに多く見られるスポーツ障害の1つとされ、練習量の増加や練習環境の変化した時期などに多く発症する傾向にあります。
陸上選手のようなランナーに限らず、過度なスポーツで膝を酷使し続けると、誰しもが発症する可能性がある疾患です。
ランニングに起因する主な発病原因は次のとおりです。
- 練習量を増やした長距離ランナー
- 初心者がマラソンの練習を急に始めた
- マラソン頻度が増加した
- 練習環境が変化し、土からアスファルトに変わった
- 練習の靴を変えた
など、膝への負荷が増加したと考えられる時期に発症します。
膝に負荷がかかった場合、休息をとって膝を休めれば問題ありませんが、休息が不足したまま同じような負荷をかけて運動を継続した場合、重症化のリスクが高まります。
膝の回復が間に合わず炎症している箇所に、さらにダメージが蓄積させてしまうと、痛みは徐々に強いものへと変わっていってしまうのです。
運動前後のストレッチ不足
日常生活のなかで運動習慣のない方は、膝関節周辺の筋力が不足していることや、腸脛靭帯の柔軟性が不足していることから、急に運動すると膝に負荷がかかり、痛みの発症原因になります。
腸脛靭帯の柔軟性が不足していると大腿骨の外側が擦れた際に摩擦が強くなってしまい、短い運動でも痛みが発症しやすくなります。
柔軟性不足が原因とされる痛みは、自身の取り組みで予防可能です。
そのため、運動前後には腸脛靭帯の柔軟性を高めるストレッチを必ずおこないましょう。
股関節外転筋力の低下
健康やダイエットなどのために、しばらく運動をしていなかった方が急に運動を始める際には筋力不足から腸脛靭帯炎を発症する原因となります。
しばらく運動をしてこなかった方は、股関節外転筋力と呼ばれる脚を外側へ引っ張り、支えるために必要な力が低下してしまっているので、腸脛靭帯炎を発症する原因となります。
久しぶりに運動する方は、十分にストレッチをおこない、急に過度にはおこなわず適度な強度でおこないましょう。
体が硬い
体の柔軟性が低い方は、腸脛靭帯の柔軟性も低く、腸脛靭帯炎を発症する原因となります。
腸脛靭帯の柔軟性が低いと、腸脛靭帯が余裕をもって機能の発揮ができなくなってしまい、膝を曲げ伸ばしする際に強い摩擦が発生してしまいます。
そのため、腸脛靭帯炎を発症する原因となるので、体が硬いと自覚のある方は柔軟性のアップに努めましょう。
O脚
腸脛靭帯炎の発症原因には内反膝もあげられます。
内反膝は、一般的には「O脚」と呼ばれるもので、太ももからすねにかけて内側に反れているため、膝の外側に伸びている腸脛靭帯が大腿骨外側の出っ張りと擦れやすく、O脚と相性が悪いのです。
そのため、O脚の方は腸脛靭帯炎を発症しやすいとされており、スポーツをしている方は医師と相談して処置をおすすめします。
重量物を運搬する仕事をしている
普段の仕事や生活から重量物を運搬するような作業が多い方は、腸脛靭帯炎を発症しやすいとされています。
原因は膝の使いすぎによるもので、オーバーユースや、休養不足などによって発症します。
症状は、膝の外側や太ももの外側に現れやすく、初期段階では押すと痛みがあったり、疼いたりするような傷みがあります。
少し休むと消えるため、気にせずに生活する方が多いですが、症状が進行すると、痛みが消えずに強くなってくるので注意しましょう。
膝の外側の痛みは腸脛靭帯炎の可能性も
上記のような原因を伴って発症する膝の外側の痛みがある場合には、腸脛靭帯炎の可能性があります。
腸脛靭帯とは、おしりの筋肉から脛骨と呼ばれる「すねの骨」の前面の外側にある膨らみまで繋がって伸びている靱帯です。
腸脛靭帯が繋がっている筋肉は、股関節を外転させる役割があり、腸脛靭帯は外転させた力を脛骨に伝える役割があります。
たとえば、ランニングのときには脚を地面につけた際に上半身を支える役割を果たしています。
また、膝を曲げた際には約30度屈曲すると腸脛靭帯は後方に移動し、大腿骨の外側にある出っ張った部分と摩擦を起こします。
そのため、長距離ランニングのように繰り返し腸脛靭帯が擦れることによって、炎症を引き起こし、膝の外側に痛みが発症します。
すなわち、腸脛靭帯炎は、腸脛靭帯が繰り返しの運動や歩行によってほかの部位と擦れることにより引き起こされる炎症といえます。
腸脛靭帯炎はいわゆる「ランナー膝」とも呼ばれていますが、発症原因はランニングに限らず、足が地面に付くときに膝の外側が痛むことが特徴的です。
誰もがなり得る腸脛靭帯炎の症状について紹介します。自身に当てはまる症状がないか、確認しましょう。
腸脛靭帯炎の症状
腸脛靭帯炎は、腸脛靭帯と大腿骨外側の出っ張り部分が摩擦を起こすことによって炎症が起き、発症します。
股関節外転筋の筋力が不足していたり、柔軟性がなかったりする方が発症しやすいものですが、さまざまな要因により誰しもがなりえるものです。
腸脛靭帯炎を発症した際の主な症状を紹介します。
運動時に痛みを感じる
腸脛靭帯炎は、ランニングやサイクリングなどの際に不可欠な膝の屈伸運動を繰り返すことにより、大腿骨の出っ張り部分と腸脛靭帯が何度も摩擦が起こることから発症し、膝の外側が痛くなってきます。
初期症状の主なものは、運動時や運動を終えた直後に膝の外側が痛みますが、少し安静にしていると痛みはなくなります。
とくに痛みを気にせずに過ごしてしまいがちで、次第に症状が悪化する場合があるので注意しましょう。
歩行時や安静時に痛みを感じる
腸脛靭帯炎が悪化してくると、運動時以外でも症状が出現します。
歩行時や安静時に膝を大きく曲げていないにもかかわらず膝の外側が痛む場合には、腸脛靭帯炎の症状が悪化していることが予想されます。
そのため、歩行時や安静時でも膝の外側が痛む場合には、整形外科を受診し膝の状態確認や、日頃の予防方法やケアの方法などを指導してもらうことがおすすめです。
腸脛靭帯炎の治療法
では、腸脛靱帯炎を発症してしまった場合の治療方法について紹介します。腸脛靭帯炎の改善に向けた治療方法は、腸脛靭帯の状態によって異なります。
初期症状では安静にしていると次第に痛みが引きますが、悪化している場合には手術を余儀なくされるケースもあるのです。
自身の状態と照らし合わせ、適切な治療方法を選択しましょう。
休養を取る
腸脛靭帯炎の治療の基本は痛めた部位の安静です。腸脛靭帯炎の発症初期の治療は、まずはランニングやサイクリングなどの膝に負担がかかる運動の中止や軽減です。
また、痛めた部位の冷却や痛み止めの飲み薬、湿布薬などの使用も効果的といえます。
痛みの症状が強い場合には、炎症している部位に局所麻酔薬やステロイドなどを局所注射し、痛みを取る方法を選択するケースもあります。
運動の再開は痛みが改善してきたあとにおこなうことです。まずは休養し、痛みを取る作業をおこないましょう。
運動療法
もう1つの腸脛靭帯炎の基本の治療方法は、運動療法です。腸脛靭帯炎にはストレッチをはじめとする運動療法が効果的な治療法とされています。
ストレッチをおこない腸脛靭帯の柔軟性を高めると、腸脛靭帯炎の発症原因である大腿骨の出っ張り部分と摩擦する際のダメージを軽減させられるため、腸脛靭帯の炎症改善や予防効果が期待できます。
また、ストレッチをおこなうことで腸脛靭帯の柔軟性を高めることは、腸脛靭帯炎の再発防止にも繋がるため、必ずおこないましょう。
外科手術
腸脛靭帯炎のうち約80%は、安静や運動療法によって改善できるとされています。
そのため、外科手術をおこなうケースは少ないといえますが、重傷の場合や症状改善後にスポーツに復帰して再発を繰り返すようなケースなどでは手術をおこなうこともあります。
一般的な手術方法は次のとおりです。
- 腸脛靭帯の一部切除
- 腸脛靭帯を延長する手術方法
- 腸脛靭帯と引っかかる部分の骨の切除
- 軟部組織切除
などがあり、いずれも腸脛靭帯炎の完治を目指した効果的な治療法です。
腸脛靭帯炎と似た症状の疾患
膝の外側に痛みがあった際には、腸脛靭帯炎が疑われますが、腸脛靭帯以外の疾患が原因の可能性もあります。
腸脛靭帯炎以外の疾患であった場合にも、膝の外側の痛みは放置していると悪化し、日常生活に支障を来す場合もあるため、整形外科の受診がおすすめです。
腸脛靭帯炎に似ている症状の疾患を紹介します。自身の症状と照らし合わせ、確認してみましょう。
変形性膝関節症
変形性膝関節症はさまざまな原因により膝の軟骨がすり減ることによって痛みが発症するものです。
主に膝のだるさや違和感、階段の昇り降りなどで痛みに気が付くケースが多いとされています。
変形性膝関節症の原因は加齢による発症が一般的で、多くの方が悩まされている疾患です。
とくに女性に多く見られる疾患ですが、歩行時に膝に違和感を感じたり、膝が腫れてきたりする症状がある方は男女を問わず疾患の疑いがあります。
放置するとさらに痛みが強くなるほか、軟骨の大半がすり減り、痛みが強くなり手術が必要になることもあるため、早めに整形外科の受診をおすすめします。
関節リウマチ
関節リウマチの疾患は、免疫異常により関節内部の炎症が発生し、関節の腫れや痛みが生じる疾患です。
症状が進行した場合には軟骨や骨が損傷し、関節が変形する場合もあります。膝以外の全身の関節に痛みが生じる場合や、両膝同時に症状が出現するケースもあることが特徴です。
関節リウマチの患者は30代から50代の女性に多いとされていますが、必ずしも女性に限られるものではないため、注意が必要です。
主な症状では初期には関節が左右対称に腫れたり朝に指がこわばったりする症状が出現します。
発熱や倦怠感などの体調不良が全身に出現する場合もあるため、違和感を感じた場合には早めに整形外科の受診をおすすめします。
膝外側側副靭帯の損傷
膝外側側副靭帯とは、大腿骨から膝のお皿をとおって脛骨まで繋がっている靭帯です。
膝から下が内側に入りすぎないようにする役割を持つ靭帯で、関節に負担をかけすぎないようにする重要な部位です。
膝の内側から外側に向けて強い衝撃が加わることによって膝外側側副靱帯が損傷してしまいます。
そのため、ランニングやサイクリングなどの運動よりもラグビーや柔道などの強い衝撃が加わるスポーツで損傷するケースが多いといえます。
スポーツ以外でも強い衝撃が起こると発症する可能性があり、脚に衝撃を受け膝が痛い場合には膝外側側副靭帯の損傷も視野に入れた整形外科の受診がおすすめです。
半月板損傷
半月板の損傷は激しいスポーツが原因となって発症するケースが多いとされています。
半月板は大腿骨と脛骨の間に位置し、膝にかかった衝撃を吸収して脚を正常に動かすための役割を持つ軟骨です。
半月板は、片足ごとに内側と外側の2つあり、とくに外側の半月板が損傷すると強い痛みが伴います。
半月板を損傷すると一定以上に膝を曲げることが困難になる場合があり、痛みの箇所が腸脛靭帯炎と同じであるため判断が難しいところです。
しかし、半月板の損傷は自然治癒が難しく、手術治療になることも多いため、膝に痛みがある場合には早期に整形外科の受診をおすすめします。
膝蓋腱炎
膝蓋腱炎は太ももの外側を覆っている膝蓋靭帯と呼ばれる靱帯と、太ももの大腿骨がこすれて炎症を発症する疾患です。
ランニングやジャンプなどの運動を長時間に渡って繰り返しおこなうことで発症しやすいことから、ジャンパー膝とも呼ばれています。
主な症状は、膝の下側に疼くような痛みを感じることが多い疾患です。膝の疾患は放置すると悪化するケースが多いため、違和感を感じた場合には早めに整形外科を受診しましょう。
腸脛靭帯炎に効果的な予防法
腸脛靭帯炎は、大腿骨の外側にある出っ張り部分と腸脛靭帯が摩擦を起こすことによって発症します。
そのため、摩擦を減らすことにより腸脛靭帯炎を発症する可能性は低くなります。摩擦を減らすには腸脛靭帯の柔軟性を高めたり、腸脛靭帯周りの筋力を高めたりすることが大切です。
腸脛靭帯炎の再発防止や症状改善に効果的な予防方法を紹介します。膝の疾患は日常生活に直結するため、腸脛靭帯炎を防止するために取り組みましょう。
ストレッチ
腸脛靭帯炎を予防するための代表的な方法としてストレッチがあげられます。
とくに太ももの外側を伸ばすストレッチをおこなうことで、股関節から膝関節に伸びる腸脛靭帯の柔軟性アップが期待できます。
ストレッチの際には痛めている膝の脚のみではなく、左右ともにおこないバランスを整えながらストレッチしましょう。
腸脛靭帯炎の予防には、痛みが改善したあとも日々のストレッチを取り入れることが大切です。
クッション性の高いインソール
インソールとは靴の中敷きのことを意味します。インソールの変更によって、ランニングやほかのスポーツの際などに脚にかかる負担を軽減できます。
使用する靴にクッション性の高いインソールを入れると、膝を含めた脚にかかる衝撃が緩和され、腸脛靭帯炎を予防可能です。
腸脛靭帯炎は、とくに長距離を走るランナーに多い怪我であるため、スポーツでランニングを伴う場合には、クッション性の高いインソールの使用をおすすめします。
テーピングやサポーターをする
腸脛靭帯炎の予防にはテーピングやサポーターの使用も効果的です。テーピングやサポーターには、痛めている部位の痛みの緩和や運動時のストレス緩和などの効果があるためです。
膝に痛みがある場合には、テーピングやサポーターなどを活用すると悪化を予防できます。
痛みがない場合にも、再発を予防する効果も期待できるため、不安のある方は使用をおすすめします。
腸脛靭帯周辺の筋力トレーニング
腸脛靭帯炎は、腸脛靭帯の周辺を筋力トレーニングによって強化すると予防の効果が期待できます。
腸脛靭帯炎を発症する原因には筋力不足である可能性もあるため、筋力トレーニングによって強化すると腸脛靭帯炎の予防や再発防止に繋がります。
膝の腸脛靭帯が炎症したことによって発症する疾患であるため、主に下半身の筋力を高めることが大切です。
腸脛靭帯周辺の筋力アップに、効果的とされる筋力トレーニングの部位は次のとおりです。
- スクワット下半身のトレーニング
- 股関節のトレーニング
- 内転筋のトレーニング
しかし、膝に大きな負担のかかる筋力トレーニングをおこなってしまうと、かえって腸脛靭帯炎を発症してしまったり、悪化してしまったりするリスクがあります。
また、膝に痛みが残っている場合には安静にする時間が必要です。膝の痛みが回復したあとに、適切な筋力トレーニングをおこないましょう。
適切な環境に調整
腸脛靭帯炎の予防には、環境の改善も効果的です。たとえば、ランニングの際に左右に傾斜がある路面を走ると下半身にねじれが起こるため膝への負担が増えてしまいます。
また、アスファルトに代表されるような硬い路面を走ったり、下り坂を走ったりすると膝の筋肉や腸脛靭帯へのダメージが大きく、腸脛靭帯炎を発症するリスクが高まります。
そのため、公園や河川敷など可能な限り傾斜の少ない道を選んだり、路面は柔らかい土や芝生の上を選んだりして適切な環境に調整すると膝への負担を軽減できます。
腸脛靭帯炎を予防するために、トレーニングの環境に目を向けてみましょう。
膝の外側を曲げると痛い方におすすめのストレッチ方法
膝を曲げると外側が痛む際には、初期症状の場合は少し休むと痛みが軽減されるため、通院するか悩むものです。
通院前に自身でも改善に取り組みたい方は、自宅でも可能なストレッチが効果的です。
膝を曲げると外側が痛む肩におすすめのストレッチ方法を3つ紹介します。膝の痛みが出たときではなく、運動前におこなうとより効果的なため、実践してみましょう。
ストレッチポールを使用し直接腸脛靭帯をほぐす
まず、ストレッチポールを使用して腸脛靭帯を直接ほぐすことで柔軟性を高められるため、効果的なストレッチです。
ストレッチの手順は次のとおりです。
- 床にストレッチポールを置く
- 横向きに寝そべる
- 太ももの外側にストレッチポールを置く
- 上下に転がりながら動く
ストレッチポールによって腸脛靭帯に刺激が加わり、柔軟性が高まります。ストレッチポールは市販のもので十分です。ゆっくりと動かし、腸脛靭帯をほぐしましょう。
腸脛靭帯を伸ばす
道具を使用せずに腸脛靭帯を伸ばすストレッチ方法を紹介します。
ストレッチの手順は次のとおりです。
- 脚を伸ばした状態で座る
- 片脚をクロスさせ、体育座りのように立てる
- クロスさせている脚を逆の手でおさえる
- 体をクロスしている脚の向きに後方へ捻る
たとえば、右脚を伸ばして左脚をクロスしている場合には、左脚を右手でおさえて体は左後方に捻り、左手で体を支える形になります。
ストレッチの際には腸脛靭帯が伸びていることを意識しながらおこなうことで、より効果が高まります。
また、ストレッチは両脚ともにおこないバランスを整えることが大切です。
脚をクロスし上半身を倒す
立った状態で腸脛靭帯をストレッチする方法を紹介します。
ストレッチの手順は次のとおりです。
- 脚をこぶし1つ分より少し広めに開き、クロスして立つ
- 両手を上にあげて、体のバランスを取る
- 上体をゆっくり横に倒す
- クロスさせている脚の方向へ両手を伸ばす
ポイントは腸脛靭帯が伸びていることを感じながらおこなうことです。伸びていることを感じられたら、両脚ともにおこない、腸脛靭帯を伸ばしましょう。
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まとめ
膝を曲げたときに外側が痛む場合に疑われる腸脛靭帯炎について、原因や治療方法などについて紹介しました。
膝の外側が痛む原因はさまざまですが、普段運動をしていない方がランニングやサイクリングを始めたり、スポーツの練習量が急に増えたりした方が膝の外側を痛めた場合には腸脛靭帯炎が疑われます。
初期段階ではストレッチや筋力トレーニングによって改善する場合が多いですが、痛みが出ているにもかかわらず負荷をかけ続けると悪化し、治療期間が延びるばかりか手術の可能性も出てきてしまいます。
また、痛みが強い場合には腸脛靭帯炎とは異なる疾患の可能性もあるため、違和感や痛みを感じた場合には、早めに整形外科を受診し、適切な治療を受けることがおすすめです。
膝の痛みは日常生活に直結します。痛み無く、健康な体で生活するために日頃のケアや通院治療に取り組みましょう。
※本記事の情報は2023年2月時点のものです。
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