手首や指の使用頻度が高い方に起こりやすい腱鞘炎には、サポーターの装着がおすすめです。サポーターには、手首や足首などを固定して痛みを和らげる効果や炎症を悪化させない効果があります。
しかし腱鞘炎の際にサポーターを装着する効果があるのか、わからない方も多くいるでしょう。
そこで本記事では、腱鞘炎の種類や症状をはじめ、サポーターの装着による効果について解説します。腱鞘炎の主な原因やサポーターを使用する際の注意点についてもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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腱鞘炎(けんしょうえん)とは?

腱鞘炎(けんしょうえん)とは、腱とそれを包んでいる腱鞘(けんしょう)と呼ばれる組織の間に炎症が起きる状態を指します。腱は筋肉と骨をつなぐ繊維状の組織で、腱鞘はその腱がスムーズに動くための滑走路のような役割をしています。通常、腱は腱鞘の中を滑らかに動きますが、過度な使用や繰り返しの動作によって摩擦や負担がかかると、炎症が生じ、痛みや腫れ、動かしにくさといった症状が現れます。
特に手首や指に多く発症し、パソコン作業、育児、スポーツ、楽器の演奏など、同じ動作を繰り返す人に起こりやすいです。代表的なものに「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」や「ばね指(弾発指)」があります。早期の治療や安静が重要で、放置すると症状が悪化し、治療期間が長引くことがあります。
腱鞘炎の種類と症状

腱鞘炎には、主に2種類に分かれており、それぞれ痛みが生じる部位や症状が異なります。
ここでは、腱鞘炎の種類と症状について、腱鞘炎の代表的な次の症状を例に解説します。
- ドケルバン病
- ばね指
症状により効果的なサポーターは異なります。種類ごとの症状を確認しましょう。
ドケルバン病
ドケルバン病は、手首の親指側にある腱とその周囲を包む腱鞘に炎症が生じる病気で、狭窄性腱鞘炎の一種です。腱鞘とは腱がスムーズに動くように覆っている組織のことで、この部分が狭くなったり腫れたりすると、腱が通る際に摩擦が増え、炎症や痛みを引き起こします。特に親指を動かす際に強い痛みを感じることが多く、日常生活で物をつかんだり持ち上げたりする動作が困難になることもあります。
原因は、手首や親指の使い過ぎによるものが大半で、長時間のパソコン作業やスマートフォンの操作、楽器の演奏、育児などで繰り返し同じ動きを続けることで発症しやすくなります。特に女性に多く見られ、産後のホルモンバランスの変化や更年期の影響も関係していると考えられています。加齢によって腱や腱鞘が硬くなり、炎症が起きやすくなることもあります。
症状としては、手首の親指側に痛みや腫れが現れ、押すと強い圧痛があります。親指を動かすときに痛みが増し、動かしにくさや違和感を感じることが多いです。特に「フィンケルシュタインテスト」という手首を内側に曲げる検査で痛みが強まると、ドケルバン病の可能性が高いとされています。症状が進むと、親指を動かす際にひっかかりや引っ張られるような感覚が生じることもあります。
治療はまず安静が基本で、痛みや炎症を抑えるために装具で手首や親指を固定し、負担を軽減します。薬物療法としては、消炎鎮痛薬の内服や湿布、必要に応じてステロイド注射を行い、炎症を抑えます。多くの場合はこれらの保存療法で症状が改善しますが、長期間続いたり症状が強い場合には手術が検討されます。手術では狭くなった腱鞘を切開して腱の通りを良くし、痛みや違和感を解消します。
日常生活では、親指や手首に負担をかけすぎないように動作を工夫し、使いすぎを避けることが重要です。また、症状が出た場合は早めに整形外科を受診し、適切な治療を受けることで重症化を防ぎ、快適な生活を取り戻すことができます。
ばね指
ばね指とは、指の曲げ伸ばしをするときに引っかかるような感覚や、カクンとばねのように動く症状が見られる疾患で、正式には「狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん)」と呼ばれます。これは、指の腱が通る腱鞘というトンネル状の構造に炎症が起きて、腱の滑らかな動きが妨げられることで発症します。特に手のひら側、指の付け根部分に痛みや腫れ、熱感などが生じることが多く、症状が進行すると、指が途中で止まってしまったり、自力でまっすぐに伸ばせなくなったりすることもあります。
ばね指は、親指、中指、薬指に多く発症し、朝の起床時に症状が強く現れやすい傾向があります。特に女性に多く、更年期や妊娠・出産後など、ホルモンバランスが変化する時期に発症しやすいとされています。また、手や指を頻繁に使う作業や仕事に従事している人、長時間のスマートフォン操作やキーボード入力を行う人にもよく見られます。さらに、糖尿病や関節リウマチを持っている方は、炎症が起きやすいため、ばね指のリスクが高くなるといわれています。
治療の基本は、まず患部を安静に保ち、手指の過剰な使用を控えることです。症状が軽い場合は、装具などで指の動きを制限する保存療法や、炎症を抑える塗り薬や内服薬で経過を観察します。痛みや引っかかりが強い場合には、ステロイド注射によって腱鞘内の炎症を抑える方法が選ばれることもあります。それでも改善しないときには、狭くなった腱鞘を切開して腱の動きを滑らかにする手術が行われることがあります。ばね指は早期に対応すれば治りやすい疾患なので、違和感を感じたら早めに医療機関を受診することが大切です。また、再発予防のためには、日常的に手指に過度な負担をかけないよう注意し、こまめなストレッチや休憩を取り入れることも有効です。

腱鞘炎の主な原因

腱鞘炎の主な原因は、次のとおりです。
- スポーツ
- 長時間の手首の使用
- 女性ホルモンの変化
- 糖尿病や関節リウマチなどの病気
腱鞘炎の原因を知ることで、痛みが生じた際にすぐに対処できます。それぞれの内容を確認しましょう。
スポーツ
手や指を使用するスポーツは、腱鞘炎になる原因の一つです。とくにテニスやゴルフのように手首を頻繁に使用するスポーツでは、ドケルバン病になる方が多くいます。
親指を動かして痛みがない場合でも、ドケルバン病が進行している可能性もあります。気になる方は、定期的にセルフチェックをおこなってみてください。
まず親指を入れるようにこぶしを作り、縦にした状態で小指方向に手首をゆっくり曲げましょう。親指の付け根部分の筋が伸びた際に痛みを伴う方は、ドケルバン病の可能性があります。
放置すると悪化する可能性が高いことから、サポーターを使用したり、医師に相談したりしましょう。
長時間の手首の使用
長時間の手首や指の使用も腱鞘炎の原因です。パソコン作業が中心の方や楽器を演奏する方、文字を多く書く方などが該当します。
近年では、スマートフォンやゲームの普及などから腱鞘炎になる方も多くいるため、注意が必要です。手ゆびの酷使はばね指とドケルバン病のどちらにも通ずる原因です。手や指に休憩の時間を設けましょう。
また手指を使用する際にサポーターを装着すると、負担を減らせる場合があります。クッション付きのマウスパッドを使用する、握りやすいコントローラーでゲームを楽しむなどして、手首への負担を減らしましょう。
女性ホルモンの変化
女性ホルモンの変化も。腱鞘炎の原因の一つです。妊娠、出産期にはプロゲステロンと呼ばれる物質が多く分泌されます。プロゲステロンには腱鞘を収縮させる働きがあり、摩擦が起きやすい状態になります。
摩擦が強い状態で手首や指を酷使すると腱鞘炎になりやすいため、注意が必要です。
また更年期になると女性ホルモンのエストロゲンが減少し、腱鞘炎の引き金になります。エストロゲンには組織を滑らかに保つ働きがあり、女性ホルモンの中でも重要な役割を持つ物質です。
腱鞘に対して腱が円滑に通らなくなると、摩擦が生じて腱鞘炎になります。
糖尿病や関節リウマチなどの病気
糖尿病や関節リウマチなどの病気も腱鞘炎を引き起こす原因です。糖尿病では血液が滞りやすくなり、炎症が治りにくくなります。
そのため糖尿病の方は摩耗した腱鞘が炎症を起こしやすい状態といえるでしょう。
また免疫の異常により関節に炎症を起こす病気である関節リウマチも、腱鞘炎の原因となりえます。さらに人工透析を受けている方も、腱鞘炎になりやすいとされます。痛みが生じたら医師に相談しましょう。
サポーターの種類と効果

腱鞘炎には、サポーターが効果的です。
しかしサポーターには多くの種類があり、どのサポーターが最適なのか悩んでいる方は多いでしょう。ここでは、腱鞘炎の症状に合う主なサポーターを2種類解説します。
手首サポーター
手首サポーターは、腱鞘炎になった際に手首を固定するサポーターです。手首を固定して腱の伸縮を最小限に留めることで、腱鞘炎の悪化を抑えます。
サポーターを締めつける強さや締めつけ方により、効果や可動域は異なります。固定する際は腱鞘炎の具合に合わせましょう。
とくにテニスやボーリングなどの手首を酷使するスポーツが要因の腱鞘炎において、手首サポーターは効果的です。
ただし手首サポーターは手首を固定するものであり、親指の腱鞘炎に対する効果は薄いでしょう。
親指サポーター
親指サポーターは、親指の腱鞘炎に効果的なサポーターです。親指を動かすと痛みがある方に適しており、親指の可動域を制限できます。
ばね指の場合は屈伸運動によるストレッチで改善されることが多いですが、ドケルバン病では親指をなるべく動かさないことが大切です。
親指サポーターを使用して、親指が動きすぎないように固定しましょう。親指サポーターには、指先まですっぽりと覆うものから根元までのものまで幅広い選択肢があります。
ドケルバン病の初期症状の場合は、付け根までのサポーターでも十分な効果を得られます。しかし炎症がひどく激しい痛みを伴う場合、指先までサポートできるものがおすすめです。

サポーターを使用する際の注意点

腱鞘炎でサポーターを使用する際は、次の点に気をつけてみてください。
- きつく締めない
- 長時間使用しない
- 寝るときは外す
- 正しく装着する
一日でも早く腱鞘炎が治るよう、事前にサポーターの注意点を確認しましょう。
きつく締めない
サポーターを装着する際は、きつく締めすぎないように注意しましょう。きつさに対する明確な基準はありませんが、きつく締めると血流が悪くなり痛みや痺れを感じる場合があります。
サポーター装着の際は、痛みや痺れがなく患部が固定されている状態が理想です。理想の状態となるまで、何度か着け直してみましょう。
購入したばかりのものだと手首や指に馴染まず、固定されすぎていると感じる場合もあります。
しかし着けているうちに馴染んできたり、緩んできたりする可能性もあります。また手首や指の太さ、骨格などの個人差により、装着具合も異なります。
装着後に時間が経ち、痛みや痺れを感じる場合は着け直して使用してみてください。
長時間使用しない
サポーターの使用は効果的ですが、長時間の使用には注意が必要です。長時間使用すると、サポーターのなかが蒸れてかぶれが生じる可能性があります。
腱鞘炎におけるサポーターの使用頻度は、手首や指を使用する作業があるときのみに留めましょう。腱鞘炎の具合により、装着時間の目安も異なります。
理想的な装着時間については、医師からのアドバイスを受けてみてください。
寝るときは外す
腱鞘炎のサポーターは、寝るときに必ず外すようにしましょう。サポーターを装着したまま寝ると、寝ている間にうっ血状態になる可能性があります。
起きている間もサポーターによる多少の締め付けがあるものの、筋肉がポンプの役割を果たし血流をサポートします。
しかし寝ている間は筋肉の使用量が大きく減ることから血行が悪くなり、血流に悪影響が出てしまいます。寝るときには、装着しているサポーターを外しましょう。
正しく装着する
サポーターの正しい装着方法は、患部の固定方法により異なります。たとえばドケルバン病の場合、親指を反らないように固定するほうが効果的です。
しかし親指の付け根辺りが痛む場合、反らせるようにサポーターを装着するほうが望ましいとされています。これまでにサポーターの装着経験がない方は、一度専門医のいるクリニックで治療を受けましょう。
実際にサポーターに触れながら装着方法を確認すれば、より効果的な治療につながります。

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・患者中心のアプローチ
・継続的なケアとフォローアップ
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シン整形外科が腱鞘炎の治療におすすめな理由として、その専門的な知識と経験が挙げられます。整形外科は骨や関節の疾患に特化した分野であり、シン整形外科関節の異常や障害に対する専門的なアプローチをしています。
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まとめ

今回は、サポーターの効果や腱鞘炎に効果的なサポーターの種類について詳しく解説しました。腱鞘炎には、主にドケルバン病とばね指の症状があります。
どちらも手首や指の使用頻度が高いと起こる疾患であり、スポーツやパソコン作業の頻度が多い方は注意が必要です。
腱鞘炎には、手首や親指のサポーターが効果的とされています。痛みのある部位や手の大きさ、素材などから自身に合うものを見つけましょう。
サポーターを装着する際は製品ごとの注意事項をよく読み、きつく締めすぎないようにして正しく装着しましょう。