スポーツをしている方は膝の痛みを感じることも多く、そのなかにはジャンパー膝を発症している場合もあります。
軽症のジャンパー膝の痛みはそれほど強くないため、放置してしまう方も多いです。
ジャンパー膝は適切に対応しなければ増悪してしまい、長期間スポーツができなくなることもあります。
ジャンパー膝になった場合は、速やかに整形外科を受診することがおすすめですが、事前にどのような症状が出るのか、そしてジャンパー膝になる原因や治療法、予防法などを理解しておきましょう。
運動の習慣がある方、とくに膝を使う頻度が多い方は、膝を痛めた場合に本記事を参考にしてください。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)の原因とは?
膝が痛くて病院を受診すると、ジャンパー膝(膝蓋腱炎:しつがいけんえん)と診断される場合があります。
ジャンパー膝とは、膝の骨の直下にある膝蓋腱と呼ばれる組織に炎症が起きている状態です。
ここでは、ジャンパー膝は発症する原因やメカニズム、ジャンパー膝になりやすい方の特徴について解説します。
ジャンパー膝の原因
ジャンパー膝の原因は、太ももにある大腿四頭筋が収縮する際に、膝蓋腱が何度も強く引っ張られることです。
ジャンプをするためには、はじめに膝を曲げてジャンプする体勢をとりますが、同時に太ももの表型にある大腿四頭筋が縮んで膝蓋腱がけん引されます。
そしてジャンプをしはじめると膝が伸びるため膝蓋腱が元通りとなり、着地したときに膝が曲がり、再び膝蓋腱が引っ張られます。
ジャンプをする際、とくに力強くけん引された場合に膝蓋腱にわずかな損傷が起きることが問題です。
人間の体は、傷ができると治そうとして、新しい血管が傷のまわりに増えていきます。
通常では、傷は約2週間で治癒するとともに増えた血管も消えていきますが、傷が完治する前に再度傷をうけた場合には、血管は消失せずに増える一方です。
そして血管が増えるとともに、神経線維も増えることで痛みを感じます。
つまり、短期間の間に何回も膝に強い力が加わると、ジャンパー膝が発症してしまいます。
ジャンパー膝になりやすい方の特徴
ジャンパー膝は、膝を過剰に曲げ伸ばしする方に起こりやすい疾患です。
とくに、高くジャンプできる方は、着地する際に膝への負担がかかりやすいためジャンパー膝になりやすいと考えられています。
そして、ジャンプで着地するときに膝を深く曲げるスポーツ選手にも発症しやすいとも報告されています。
そのほかには、ボールをけるようなキック動作が多いスポーツや、ダッシュを繰り返す競技の選手もジャンパー膝になりやすいです。
ジャンパー膝を発症しやすい具体的なスポーツとしては、サッカー、陸上競技、バレーボール、スケート、スキー、バトミントンなどが考えられます。
また、10~20歳代の若い男性に発症しやすいこともジャンパー膝の特徴です。
成長期には、骨の成長スピードが筋肉よりも速くなるため、筋肉が硬くなり、膝蓋腱が通常よりも伸びて膝の柔らかさがなくなることで、強い衝撃を吸収しにくくなるからです。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)の症状・診断方法
ジャンパー膝を発症したときには、特徴的な症状を認めることが多いです。
ここでは、ジャンパー膝になったときにどのような症状がでるのか、そして病院を受診したらどのようにジャンパー膝を診断するのかについて解説します。
ジャンパー膝の主な症状
ジャンパー膝の特徴的な症状は、走ったりジャンプして着地したりする際など、運動しているときに膝の前が痛むことです。
そして膝蓋骨の上、もしくは膝蓋骨の下のやわらかい部位を指で押すと痛みが出るのも、ジャンパー膝を疑う症状です。
また、ジャンパー膝の症状がどのように出現するかにより、ジャンパー膝の重症度を次のような4つに分類します。
- 日常生活やスポーツをするときには問題はないが、運動後に痛みが出る段階
- スポーツをするときには問題はないが、運動する前後に痛みが出る段階
- 運動しているときにも痛みが出て、スポーツのパフォーマンスが低下する段階
- 膝蓋腱が断裂し、日常生活にも支障が出る段階
スポーツ選手の場合、スポーツのパフォーマンスが低下するまでは、重大な問題だと考えないケースも多いでしょう。
しかし放置していると治療が難しくなったり、日常生活に師匠がでたりします。早い段階で気づいて膝を休め、専門科である整形外科の医師に相談することをおすすめします。
ジャンパー膝の検査・診断方法
膝の痛みを感じた時、ジャンパー膝かどうか確かめるために、自身でできる簡易のチェック方法があります。
座った状態で膝を前に伸ばし、膝蓋骨のすぐ下を押して痛みが出るかどうかを確かめましょう。
痛い場合には、ジャンパー膝の可能性があります。
しかし、自身では分からない場合が多いため、迷った場合は必ず整形外科を受診しましょう。
整形外科の問診では、膝が痛むタイミングや、痛みを感じるようになったきっかけなど質問する場合が多いため覚えておきましょう。
問診の後、ジャンパー膝が疑わしい場合、超音波検査やMRI検査をおこないます。
超音波検査では、膝蓋腱の形状や厚みを観察します。膝蓋腱が正常よりも厚くなるとともに、厚さが不均一の場合にはジャンパー膝の可能性が高いです。
また、MRI検査では、膝蓋腱に炎症があるかどうかをチェックしてジャンパー膝だと診断します。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)のセルフケア・治療方法
ジャンパー膝の治療法には、病状にあわせて、自身でおこなうセルフケアと、整形外科の治療があります。
セルフケアも重要ですが、自身の方法が間違っている可能性もあるため、少しでも悩む場合には、整形外科の医師に相談するようにしましょう。
ジャンパー膝のセルフケア方法
ジャンパー膝による症状が、スポーツには影響がない段階までにとどまる場合には、無理に運動せず、膝付近の筋肉を鍛えたり、サポーター、テーピングを使ったり、ストレッチをしたりして痛みを改善できます。
ただし、辛い痛みがある時は、無理せず整形外科を受診するようにしましょう。
自身で無理にジャンパー膝を治そうとすると、反対に病状が悪化したり他の部位を痛めたりする場合があるため、注意が必要です。
整形外科でのジャンパー膝の治療方法
整形外科では、超音波治療や体外衝撃波療法(拡散型)、高周波温熱治療(ラジオ波)、手術などの医学的処置を行えます。
超音波治療は、超音波を膝蓋腱にあてて、腱を伸びやすくし、血流を改善して痛みをとるとともに、組織を修復させる治療法です。
体外衝撃波療法(拡散型)では、衝撃波を膝にあてて、痛みを伝える神経を部分的に取り除いて痛みをおさえます。
高周波温熱治療(ラジオ波)は、周波数が高いラジオ波を膝にあてることで、水分が振動して代謝が改善し、筋肉や腱の緊張をとる治療法です。
さまざまな保存的治療を実施しても痛みが改善しない場合には、炎症が起きている部位を部分的に取り除く手術を検討する場合もあります。
上記のような保険診療とは別に、自由診療(自費診療)をおこなう場合もあります。
近年注目されている治療法の一つは、再生医療です。
また、リハビリの専門でもある整形外科は、ストレッチ、筋力トレーニング、テーピング方法などについて指導を受けられます。
プロから正確な方法を教えてもらうことで、自身で学ぶよりも症状を改善しやすくなるため、一度相談するようにしましょう。
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治療にかかる費用
シン・整形外科クリニックでは、事前相談料金は無料です。
シン・整形外科クリニックの治療は医療保険が適用されない自由診療です。そのほかの料金については次の表を参考にしてください。
初診料 | 3,300円 |
MRI検査 | 8,000~12,000円 |
PRP-FD治療 片膝1回 | 198,000円 |
PRP-FD治療 片膝2回 | 374,000円 |
PRP-FD治療 片膝3回 | 506,000円 |
PRP-PRO治療 片膝1回 | 264,000円 |
PRP-PRO治療 片膝2回 | 396,000円 |
PRP-PRO治療 片膝3回 | 528,000円 |
幹細胞培養治療 片膝1回 | 990,000円~:モニター募集中 |
幹細胞培養治療 両膝1回 | 1,386,000円~:モニター募集中 |
リハビリ:スタンダードコース(月4回) | 月額49,800円 |
リハビリ:ライトコース(月2回) | 月額29,800円 |
採血料 | 11,000円 |
シン・整形外科クリニックは海外の患者にも対応しています。海外の患者については、別途手数料20%がかかる場合があります。詳しくはシン・整形外科クリニックまたは提携代理店へお問い合わせください。
またお支払いいただいた治療費のなかには、税金から還付される医療費控除制度の対象になる可能性が高いです。
医療機関が発行した治療費の領収書を大切に保管し、確定申告に利用してください。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)を予防するためには?
ジャンパー膝を予防するためには、テーピングを活用したり、大腿四頭筋のストレッチをしたりすることが有効です。
テーピングを使用すれば、膝にかかる負荷を減らせます。
そして、大腿四頭筋をストレッチすれば、大腿四頭筋の柔軟性が高まり、膝蓋骨への負担が軽減するためジャンパー膝を発症しにくくなります。
また、スポーツをする前とした後に、膝をストレッチしてウォームアップとウォームダウンをするのも効果的です。
まとめ
ジャンパー膝とは、膝の骨の直下にある膝蓋腱と呼ばれる組織に炎症が起きる疾患です。
ジャンパー膝は、太ももにある大腿四頭筋が収縮する際に、膝蓋腱が何度も強く引っ張られることで発症します。
そのため、膝を過剰に曲げ伸ばしするスポーツをする、10~20代の若年者がなりやすい疾患です。
代表的な症状は、運動しているときに膝の前が痛むことです。
また、椅子に座り膝を伸ばしたときに、膝の下を押して痛みが出るとジャンパーの可能性があります。
ジャンパー膝に対する正確な診断や治療をおこない早く治すためにも、疑わしい症状に気づいたときには整形外科を受診するようにしましょう。
ジャンパー膝の治療法は、保険診療のほかに最先端の技術がつまった再生治療があります。
シン・整形外科クリニックでは、メスを使わずに日帰りで治療できるとともに、痛みに対する効果が見込める再生医療を専門に実施しています。
また、治療効果を最大限引き出すために、リハビリも積極的に取り組んでいます。
膝にトラブルを感じた時は、ジャンパー膝を含め、膝の痛みに対して専門的な治療をおこなうシン・整形外科クリニックにぜひ一度ご相談ください。