ジャンパー膝と聞いて、すぐにどのような症状なのか説明できる方は多くありません。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎:しつがいけんえん)とは、膝の皿の骨のすぐ下にある膝蓋腱に痛みが生じる症状を指します。
日常的にスポーツをおこなう10〜20代の若者が発症しやすい疾患です。
発症する方が多いジャンパー膝ですが、主な症状が分からなければ放置してしまい、スポーツにも日常生活にも支障がでる場合もあります。
本記事では、ジャンパー膝の症状をチェックする方法や治療方法、普段から実践できる予防方法についてくわしく解説します。
膝に違和感や痛みがあり不安な方は、間違った認識で症状を悪化させてしまう前に正しい知識を身につけて適切に対処しましょう。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)の症状をチェック
ジャンパー膝は、ジャンプ、着地、ランニングなど、膝に連続して大きい負荷が何度もかかることで発症しやすくなる疾患です。
ただし、膝が痛む症状のすべてがジャンパー膝と診断されるわけではありません。
ジャンパー膝と似たような症状には他の疾患もあり、病院では具体的に膝のどの部分が痛むのかを診察してジャンパー膝と診断します。
ここではジャンパー膝の主な症状や、痛みの強さによる重症度の判別方法について解説します。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)の主な症状
ジャンパー膝の代表的な症状は、ジャンプして着地するときや、走るときなど、膝に負担がかかるような運動しているときに膝が痛みます。
また、膝蓋骨の上や下のやわらかい部位を指で押すと痛みを感じる場合も、ジャンパー膝の可能性が高いです。
痛みを発症してすぐは、安静にするのみで治る場合が多いです。
しかし、痛みを放置してスポーツを続けると症状が悪化し、完治までに長い時間を要する原因になります。
重症度別の症状をチェック
ジャンパー膝は、痛みの強さや痛む状況により、大きく4つに分類できます。
現時点で膝が痛い場合や、運動中に膝が痛くなった場合は、次の表を参考に自身の症状がどの段階に該当するかチェックしてみましょう。
症状 | 段階 |
---|---|
スポーツ後に痛みがあるが、スポーツに支障はない | 1:軽度 |
スポーツ開始時や終了時に痛みがあるが、スポーツに支障はない | 2:中等症 |
スポーツ中にも痛みがあり、スポーツに支障がある | 3:重症(医師の介入が必要) |
膝が常に痛む(膝蓋靭帯の断裂が疑われる) | 4:最重症(医師の介入が必要) |
軽度であれば湿布やサポーターでケアができますが、重度になると運動ができなくなるうえ、最悪の場合は手術が必要になります。
日常生活に支障が出る前に適切な処置をおこなえば、早期の回復が見込めます。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)の診断方法
ジャンパー膝になったと疑ったとき、適切に診断するためには、自身でチェックする方法と、整形外科に相談する方法があります。
ここでは、ジャンパー膝になったときのセルフチェック方法と、整形外科を受診したときにどのように診断するのかについて説明します。
ジャンパー膝のセルフチェック方法
運動をしているときに膝の痛みを感じた場合、ジャンパー膝かどうかを判断するために、自身でできる簡単なチェック方法を紹介します。
まずは椅子に深く座ります。そして膝をまっすぐ前に伸ばし、膝蓋骨のすぐ下を押して痛みを感じるかどうかを確かめましょう。
痛みが出たときには、ジャンパー膝が疑われます。
また、椅子に座ったり立ったりして、膝が痛い場合もジャンパー膝の可能性があります。
しかし、セルフチェックをしても判断に迷う場合や、間違った判断をする可能性があるため、膝の痛みを感じたときは整形外科を受診するようにしましょう。
整形外科・クリニックでの診断方法
整形外科やクリニックを受診した場合、まずは膝が痛むタイミングや、痛みを感じるようになったきっかけ、どのような動作をおこなったときに痛みが出るかなどを問診で確認します。
次に膝蓋骨の上や下などを指で押し、痛みの有無をチェックします。
また、大腿四頭筋の柔らかさを確認することも大切です。
患者はうつぶせになり、片方の膝をまげてかかとをお尻に近づけます。
ジャンパー膝を発症している場合は、足をまげたときに、炎症の痛みから逃れようとお尻が上がります。
触診もふくめた診察の後、ジャンパー膝の可能性が高い場合には次のような検査をおこないます。
- レントゲン検査
- 超音波検査
- MRI検査
膝蓋骨や周囲の骨が折れた場合でも膝の痛みが出るため、レントゲン検査で骨折の有無を確認する場合が多いです。
そして超音波検査では、膝蓋腱の厚みや形状をチェックします。ジャンパー膝の場合、膝蓋腱の厚さがまばらになり、通常よりも分厚いことが特徴です。
またMRI検査では、膝蓋腱が損傷していないか、そして炎症の有無を確かめます。
以上のように、さまざまな診察や検査を行わなければ、ジャンパー膝と正しく診断できません。
セルフチェックで少しでもジャンパー膝を疑う場合には、速やかに整形外科を受診しましょう。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)の治療方法
ジャンパー膝の治すためには、病状にあわせてさまざまな治療方法があります。
ジャンパー膝の場合、健康保険が適用される治療方法にくわえて、自費診療や手術などから適切な治療方法を選びます。
軽い症状でも早く改善させるために、速やかに整形外科を受診して専門的な治療やアドバイスをうけましょう。
ここでは、それぞれの治療方法について解説します。
保険適用の場合
整形外科の保険適応でおこなえる代表的な治療方法は、次の4つです。
- 超音波治療
- 体外衝撃波療法(拡散型)
- 高周波温熱治療(ラジオ波)
- 一部のリハビリ
超音波治療は、超音波を膝蓋腱にあてて、腱を伸びやすくします。そして膝蓋腱の血流が増加し、痛みが和らぎ傷ついた膝蓋腱を治す治療法です。
体外衝撃波療法(拡散型)では、衝撃波を膝にあてて、痛みを伝える神経を部分的に取り除いて痛みをおさえます。
高周波温熱治療(ラジオ波)は、高周波のラジオ波を膝にあてます。膝にある水分が揺れ動くことで代謝が上がり、膝蓋腱や周囲の筋肉の緊張がとれる治療法です。
また、保険診療でおこなえる一部のリハビリでは、筋力トレーニング、ストレッチ、テーピング方法などについて学べます。
保険適用外の場合
ジャンパー膝に対する保険適応外の主な治療方法は次の2つです。
- 再生医療
- 体外衝撃波治療(収束型)
再生治療は、人間が持つ自己治癒力を利用して膝の痛みを治療する、近年注目されている治療法です。
自己治癒力とは、たとえば擦り傷ができて放置しても、自然に治る過程のことです。
ジャンパー膝の場合は、損傷がある膝蓋腱を治す力のことをさします。
ジャンパー膝に対する再生治療では、自己治癒力を高める注射を日帰りでおこないます。
再生医療のなかには、幹細胞培養治療、PRP-PRO治療、PRP-FD治療などがあります。
それぞれ患者自身の細胞や血液を利用しているため、副作用が少なく安全性が高い治療法です。
次に、体外衝撃波治療(収束型)は、衝撃波を患部に当てる事で痛みを取り除きます。
保険が適用できる拡散型と異なり、収束型は組織を修復する効果がより高い治療法です。
手術の場合
以上のようなさまざまな治療方法を実施しても痛みが改善しない場合には、炎症がある膝蓋腱の一部を取り除く手術をおこないます。
手術の場合には、健康保険が適応されます。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)の予防方法
ジャンパー膝が一度治癒したとしても、激しいスポーツを再開した場合、膝に負担がかかり再発するおそれがあります。
ジャンパー膝の再発を予防するためには、テーピングをして膝蓋腱への負担を減らすこと、日常的に膝周辺の筋肉の柔軟性を高めておくことが大切です。
とくに、太ももの筋肉である大腿四頭筋の柔軟性が高ければ、過度な運動を繰り返しても筋肉や腱が損傷しづらくなります。
また、運動前や運動後後のストレッチも筋肉の損傷をケアする上で有効です。
そして、激しく運動した後には、大腿四頭筋をアイシングで冷やしてクールダウンすることも、炎症を予防するためには重要です。
ジャンパー膝(膝蓋腱炎)のお悩みにはシン・整形外科がおすすめ
- 再生医療で痛みを根本解決
- 手術不要・日帰り治療OK!
- 安心の保証制度あり
施術費用 | ■初診 3,300円 ■MRI検査 8,000円〜12,000円 ■注入治療 198,000円〜1,078,000円※1 ■リハビリ 29,800円〜49,800円 |
診療時間 | ■受付 9時〜18時 ■MRI診断予約 24時間受付 |
支払い方法 | 現金 クレジットカード 電子マネー バーコード決済 |
アクセス | 〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目9-15 銀座清月堂ビル5F |
シン・整形外科は、再生医療を専門として膝を含めた整形外科の疾患を治療するクリニックです。
再生医療を使うことで、ジャンパー膝による関節や腱の痛みを、短期間で効果的に除去する治療をおこないます。
ここでは、シン・整形外科の治療の特徴や費用について説明します。
シン・整形外科の治療の特徴
シン・整形外科は、主に再生医療を使うことでジャンパー膝を治療しています。
再生医療とは、人間が本来持つ再生する力を引き出し、傷ついた組織を元通りにする治療方法です。
シン・整形外科の再生医療の特徴は、メスを使う手術をおこなわず、入院せずに日帰りで膝の痛みを改善できることです。
膝に注射して、長期間、強力に痛みをおさえられる効果が期待できます。
また、シン・整形外科の再生医療は、患者自身の血液や細胞を活用しているため、副作用や合併症などのリスクが低いことも特徴の一つです。
しかし、再生医療は、医療分野で期待されている技術ですが、費用が高い割には治療効果が得られないと不満が出ることがあります。
そのためシン・整形外科では、患者に提供する再生医療に責任を持つために安心保証制度を整備しています。
具体的には、治療の効果がでなかった場合には、追加で1回分の治療を無償で受けられる、治療中に副作用などの健康被害を受けた場合には専用の保険サポートが適用できるといった制度などがあります。
シン・整形外科は、再生医療とともに、リハビリも重視しています。
再生医療による効果をできる限り高めるために、専門のスタッフがリハビリをおこない、膝の痛みを改善させ、ジャンパー膝の治癒をめざします。
再生医療にかかる費用
シン・整形外科は事前相談料金は無料で、治療に関しては保険適応外の自費診療です。再生医療にかかる費用については次の表を参考にしてください。
初診料 | 3,300円 |
MRI検査 | 8,000~12,000円 |
PRP-FD治療 片膝1回 | 198,000円 |
PRP-FD治療 片膝2回 | 374,000円 |
PRP-FD治療 片膝3回 | 506,000円 |
PRP-PRO治療 片膝1回 | 264,000円 |
PRP-PRO治療 片膝2回 | 396,000円 |
PRP-PRO治療 片膝3回 | 528,000円 |
幹細胞培養治療 片膝1回 | 990,000円~:モニター募集中 |
幹細胞培養治療 両膝1回 | 1,386,000円~:モニター募集中 |
リハビリ:スタンダードコース(月4回) | 月額49,800円 |
リハビリ:ライトコース(月2回) | 月額29,800円 |
採血料 | 11,000円 |
海外の患者については、再生医療費用にくわえて、手数料20%がかかることがあります。シン・整形外科は海外の患者も受診できます。詳細は、シン・整形外科または提携代理店にご相談ください。
また、お支払いいただいた治療費は、税金から還付される医療費控除制度の対象になる場合が多いです。
医療機関が発行した治療費の領収書を、確定申告するまで適切に保管しましょう。
まとめ
ジャンパー膝は、日常的に運動している若者に発症しやすい疾患です。
椅子に座り自身で膝蓋骨の下を押したり、立ったり座ったりして痛みを感じれば、ジャンパー膝の可能性が高いです。
しかし、セルフチェックのみでは判断を間違える場合があるため、疑わしいときには整形外科を受診しましょう。
ジャンパー膝の治療法にはさまざまな方法がありますが、シン・整形外科が導入している再生治療を使用すれば、日帰り注射で痛みの改善が期待できます。
副作用や合併症などのリスクをできる限りおさえ、リハビリで治療効果を高めた再生医療をぜひ体感してください。